※先に書いておきますが、今回のエントリーは完全18禁です。よい子は見ちゃダメよ。 前編をお届けしてから随分な時間が流れてしまいましたが、大変お待たせしました後編です。
もう、今回は
元ネタが余りにもアレな為 に、語るのが苦痛で苦痛で何度も何度も書くのを止めようと思ったエントリーでしたが、のた打ち回りながら何とか書き上げました。
労力の割にまともな評価をされないとは思いますが、久々の難産かつ長文のエントリー、楽しんで頂ければ幸いです。
-------
今より時を遡る事25年以上前の1980年代。
当時はアニメに関して物凄いパワーの溢れている時代でして、とりわけ日曜の昼下がりである午後2時に
「超時空要塞マクロス」 が放送され、マニア層を中心に大ヒットを飛ばしました。
この作品によって、周囲に山と田んぼしかないド田舎在住の子供だったわたくしも、
山の崖から段ボールを尻に敷いて滑り落ちたあげくケガをしたり 、用水路でザリガニを追い回していて
両足に蛭がベットリ貼り付いて号泣したり という悲しい思い出の溢れる外遊びから卒業してテレビの前に釘付けになるインドア少年の入り口に差し掛かる嫌な過渡期を迎えておりました。
しかしながら
「マクロス」 の大ヒットによってシリーズ化した
「超時空世紀オーガス」 は
主人公のヤリチンぶり と難解なSFを盛り込んだ世界観ゆえにヒットせず、
3作目の「超時空騎団サザンクロス」に至っては、感情移入しにくいキャラクターとかったるいストーリー展開、ダッサダサのメカデザインによってマニア層から
「超時空騎兵テッカマン」 などの皮肉を浴びまくりました。
とりわけ当時のファンロード誌上に於いてあさのまさひこ氏の放った
「どんなアニメだって第一話は面白いんですよ!あのサザンクロスだって一話は面白かったんですから!」 という名言は、未だに「サザンクロス」及びダメアニメを批評する上でのテンプレートとして(主にわたくしの中で)生き続けているほどでした。
「サザンクロス」に於いては主題歌の神っぷり以外にさしてアニメ正史に於いて語る部分も無いのですが、当時スポンサーのイマイから発売されたプラモデルに
「ロリコンを取り入れたボディ」 という狂ったキャッチコピーが書かれていたり、女性憲兵隊のラーナ中尉だけ
甲冑を外すとおっぱいが丸出しになるというイカれたギミック が取り入れられていた事と、
初期企画段階の時点でキャラクターデザインに「ロリコン漫画のパイオニア・内山亜紀」氏を起用しかけていた という「ロリコンブーム」に深く影響を受けた作品なのでした。
結局のところスポンサーの猛反対に合い、企画は頓挫。 その後紆余曲折あって現在の「サザンクロス」の形になったのですが、一度内山バージョンの「サザンクロス」も見てみたかったのはわたくしだけでしょうか。
ここで内山亜紀せんせいについてご存知ない純真な若人に説明しておきますと、1980年代初頭にロリコン漫画のパイオニアとして一時代を築き、一時期は月産160ページという信じられない枚数をこなし、1982年には少年チャンピオン誌で「あんどろトリオ」という連載を持っていたほどでした。
以下抜粋ですが、こんな作品が少年誌に連載されていたんですよ。 しかもその内容は、
「オムツを着用した少女の乱舞する倒錯した世界観」 という凄まじいものでして、当時少年誌でソフトエロ表現を扱った漫画が多数輩出されていた時代でも、その「逸脱したビョーキぶり」は
完全にアウト という他ありませんでしたが。
さて、そんな
「ロリコンブーム」 の真っ只中に「くりいむレモン」の大ヒットによって新規参入メーカーが雨後の筍のごとくアダルトアニメが粗製濫造されてそれなりのヒットを飛ばす中、1971年から「日活ロマンポルノ」をリリースし続けていたにっかつも
「エロのパイオニアはウチじゃい!若造どもに負けてられるか」 とばかりにアダルトアニメ業界に参入。
前述の内山亜紀氏を原作にして
、「内山亜紀のおビョーキ亜紀ちゃん」「 内山亜紀のミルクのみ人形」「 内山亜紀のおもらしゴッコ」 という3作同時リリースという暴挙に躍り出ました。
とは言え3ライン同時進行という無謀さゆえか、当然のごとく発売は遅れに遅れて1985年発売の情報誌を見る限り、年内の発売は絶望的となってブームがひと段落した時期にひっそりと発売される事となりました。
さて、そんな内山亜紀三部作を、以下ざっくりと紹介する事にしてみますね。
■内山亜紀のおビョーキ亜紀ちゃん 公園の銀杏の樹から葉が舞い落ちる秋。その中をぱんつ丸出しで無邪気にはしゃぎまわる亜紀ちゃんと、それを見つめるくたびれた中年男性。
夕暮れになったので家に帰ろうとする亜紀ちゃんでしたが、
何故か帰り道がガラス貼りの不思議時空へ大変身。 突如現れた金髪大女に安っぽいテクノポップをBGMにイタズラされまくったあげく、
リバーシブルなお顔のカー○ルおじさんもどき にハサミで服をジョキジョキ切られたあげく
「裸になってメシを喰え」と訳の解らない命令を受けるハメになります。 その後も
股間に変な物体の生えたR2D2モドキにイタズラをされたり 、ピープロ臭漂うパチモノ怪獣の間をゴンドラで駆け抜けたりという
アハ体験 をさせられながら、冒頭に出てきた金髪大女にイタズラされ、フイニッシュを迎えたところで全身黒タイツの男の顔面から謎の液体が溢れ出し、亜紀ちゃんは解放されるのでした。
結局、この一連の狂った世界は公園に佇んでいた中年男の妄想であった事が物語のオチでありまして、現実世界でこのド変態に「イーだ!」と
悪態をつく亜紀ちゃんの顔アップと股間のアップ で本作のストーリーは突如終わりになります。
どうでもいい事なんですが、
本作に出て来る金髪大女の声が「サザンクロス」のヒロイン・ジャンヌさんとそっくりに聴こえるのは、わたくしの耳がおかしいからなんでしょうか。 ■内山亜紀のミルクのみ人形 舞台は1922年。主人公の亜紀ちゃんは、以前から気になっていた同級生の金髪蒼眼の美少女・ソーニャに誕生パーティーの招待を受ける事となります。
さっそく自宅で余所行きの服をあれこれと姿見の前に全裸で選ぶ亜紀ちゃんでしたが、鏡に映った自分の股間に淡く恥毛が生えているのを発見。
ちなみにこのシーンは
背景動画全開で亜紀ちゃんの体を嘗め回すような丁寧な作画 によって表現されていますが、
こんなバカな演出とコンテを実直に作画したアニメーターの方々が気の毒でなりません。 そしてこのシーンを皮切りに脚本と絵コンテがトップギアで大暴走。 ソーニャの家の誕生パーティーはマネキンのように固まってピクリとも動かない不気味な少年少女が横PANのみでダンスするという暗黒舞踊がスタートしたかと思いきや、全裸の人形に囲まれてソーニャとお人形ゴッコをさせられる始末。
それも人形に
「生えてる生えてるー」「真っ黒け〜、キャハハハハ」 と
訳の解らない野次と嘲笑を受けながら。 結局、このシーンは人酔いした亜紀ちゃんの幻覚だった訳ですが、その後パーティーを幼馴染のケンイチと去る際にケンイチから告白をされる事となります。
「俺、家出する。書置きもしてきた。おちんちんに毛が生えて生きていけるかよ!バッキャロー!」 と。
その言葉に感銘を受けた亜紀ちゃんは、何故かケンイチと駆け落ちをする事になるのですが、そこで待っていたのはラジオから流れてくる戒厳令の放送でした。
おしまい。 80年代アダルトアニメに於いて
「素朴なミンメイ」 風に描かれた亜紀ちゃんの当時のアダルトアニメ界に於いてトップクラスの美少女ぶりと緻密な作画レベルを誇る本作ですが、
こんな極上の素材をキチガイシナリオと演出の為に台無しにされた作画スタッフを思うと気の毒で泣けてきますね。 ■内山亜紀のおもらしゴッコ 蜘蛛が巣にかかった蝶を捕らえるという不吉極まりないシーンからスタートする本作。
ヒットラーじみた風貌の亜紀ちゃんパパから
「亜紀ちゃん、オシッコの栓をして寝るんだよ」 というトンチンカンな忠告と共に海外旅行をする亜紀ちゃんの両親からお守りを頼まれる芸術家の叔父さん。
無責任にも夫婦はイギリスへの海外旅行に旅立つ事となります。
しかし、叔父さんも爽やかなルックスとは裏腹にペットのインコ「メルモ」にアトリエで色とりどりのレーザー光線とペイントガンを浴びせながら
「メルモ、俺に色を見せてくれ」 とラリッた目付きで懇願するのが日課という
相当にネジの外れた前衛芸術家なのでした。 そんな叔父さんの姿に
「こいつはまさに色キチガイ」 という脚本家の洒落っけが滲み出ていて微笑ましいですね。
脚本家を釘バットでブン殴りたくなるぐらいに。 その後、叔父さんに留守番を頼まれた亜紀ちゃんは、叔父さんの寵愛を受けているメルモが気に食わず、
レーザー光線でメルモを撃ち殺してしまいます。 とうとうブチ切れた叔父さん、
顔面を真っ黒に染め上げたかと思いきや亜紀ちゃんを特大の鳥小屋に軟禁。 そしてアトリエで天井から宙吊りにしてメルモの代わりにレーザー光線とペイントガンを浴びせかけ前衛芸術の餌食にしつつ、
「違う、違う、違うんだー!!」 と絶叫。
そして亜紀ちゃんを宙吊りにしていたピアノ線が何故か館全体を覆って巨大な繭になり、荘厳な音楽と共に叔父さんと亜紀ちゃんは宇宙で一体になるのでした。
そして10日後、全裸で缶詰の空き缶に放尿しながら
「亜紀ちゃん、叔父さんちの子供になる!いいよね!?」 と快活に言い放つ亜紀ちゃんとは裏腹に、廃人同様の面持ちで
「助けて…助けてくれ」 と延々呟く叔父さん。
その直後、亜紀ちゃんの両親の乗っている飛行機が何故か爆発炎上。 突如流れる軽快なジャズ風味のBGMと共に本編が唐突に終了するのでした。 後味の悪さと犯罪臭だけがトップクラスの本作。実は日テレの深夜番組「11PM」で紹介された事がありまして、
前述の「全裸で亜紀ちゃん宙吊り」のシーンがノーカットでお茶の間に放送された事がございます。 規制の緩かった時代とは言え、いくら何でもフリーダム過ぎるというと思いますが、
実はニコニコ動画にもエロシーンだけ省いた編集版の動画が存在していたりします。 全編に漂う狂気、気が向いた方は是非ともご覧あれ。 ※是非とも見たいというコメントをこっそり頂いたのでリンク貼っときます。みんな、削除される前に光速で保存だ! さて最後になりますが、この三部作が一般的にどういう評価をされていたかを語る素材として紹介いたしますが、同時期にワンダーマガジンから発売されたアダルトアニメ「仔猫ちゃんのいる店」の1シーンを抜粋してエントリーを締め括りたいと思います。
主人公のロリコン中年と、女衒(ぜげん)の美少女との「今夜のお供を品定めするシーン」の会話より。少女の好みにアレコレと注文を付ける中年男性に呆れた女衒の少女が言い放ったセリフ
「まさか、こういうご趣味では?」 「いやあ、ここまでは…」 このやりとりに代表されるように、実は当時のアニメキャラが好きと言っただけでロリコン扱いされた「ロリコンブーム」を上っ面だけ解釈した結果、ニッチ層をターゲットにした時点で破綻の兆しは見えていた「内山亜紀」三部作。
一説によると作画は虫プロが手がけたというのも信じられる程に作画レベルは全体的に物凄く高い本シリーズ(「おもらしゴッコ」だけは微妙)、そして
クオリティの高い作画を全てブチ壊しにするキチガイシナリオと演出のとてつもない狂いっぷり 、そして内山亜紀シリーズと言いながら、
原作もへったくれも無い俺解釈のデタラメな世界観 がここまでの奇作を生み出す結果になったと分析しているのですが。
「裸さえ出せば、何を作っても構わない」 というにっかつロマンポルノシリーズの大らかな作りが仇となったかのような本シリーズ。
やはり
「創作物はフリーダムにやりたい事だけを詰め込んでは駄作しか生まれない」 という教訓を噛み締めつつ、本エントリーを締め括りたいと思います。
本当にありがとうございました。 テーマ:アニメーションの評論・感想 - ジャンル:アニメ・コミック
…ともったいぶったタイトルになってしまいましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
先日我が家に子供が生まれたのはお伝えしましたが、それによって
今まで黙認されてきたマニア趣味に思いっきり制限がかかる という哀しい事態が勃発してしまいまして。
結婚・出産・育児というものは一般的に大変おめでたい事とされておりますが、一般人を突き抜けたマニアの域に到達した趣味人にとっては色々と
悲しみが止まらないBY杏里 という事も多いのですよ。
わたくしに限らず、オタリーマンとしての人生を謳歌しているご同輩。人生の先輩としてひとつ忠告しておきます。 結婚は楽しさと悲しさが糾われる縄の如しですよ。 という訳で、前回のエントリーの続きを中断いたしまして、今回はその魂の叫びをお届けしたいと思います。
今思いついたのですが、結婚・出産・育児と社会的・家庭的な責任が増えて来るにつれ、色々な制限が増えて来ると思うのですよ。
そこで今回は3つの箇条書きにして、
「マニア、コレクターの趣味は家庭と両立出来るのか」 という実例を、
身をもって生々しく報告したいと思います。 ■1.時間的制限 それまで独身だった人には想像も付かないでしょうが、結婚すると自分の時間ってものは取れなくなりますぞ。子供が生まれたならば尚更に。
独身時代には余裕だった
「休日の朝から晩まで趣味に没頭する」 なんて優雅な生活は諦めざるを得ません。
わたくしもゲームは買うもののプレイする時間が取れない状態が続いており、開封しないまま積みゲーになってしまったタイトルも数知れず。
ちなみに本日、気力を奮い立たせて数ヶ月前に購入したまま開封すらしていなかったXBOX360の「X-BLADES」をプレイしてみたのですが…
評価の詳細は避けますが、発売日前日にフラゲットしたとしあきの
「くぎゅボイスとTバックのケツしか見所ないよ」 の言葉
をもっと噛み締めておくべきだと痛感しました。 ■2.金銭的制限 今まで自分の給料は自分の思うがままに費やすのが当たり前だった独身貴族たるオタリーマン諸氏。
結婚すると今までのように
「今月はDVD-BOXを2セット買っちまったぜ」 とか
「パチンコで一日17万負けた」 という
ダイナミックかつイカレた金銭感覚 は矯正しないと、家庭か奥様が崩壊するハメになりますよ。
きいていますか後輩のK君。 ■3.物理的制限 実は今回のエントリーで一番語りたかったのがこの件でして。
今までコレクションして来たゲーム・本・CD・DVDの置き場を家族の居住スペースにせざるを得ず、泣く泣く処分するハメになる。 これ、経験された方も多いのではないでしょうか。
わたくしの場合はゲームコレクターをやっていた時期が長く、古くはインテリビジョンだの光速船だの電子ゲームだのレトロパソコンだのレーザーアクティブだのネオジオだのの嵩張るゲーム機本体もさる事ながら、物理的に一番場所を取るゲーム基板の扱いに一番手を焼く結果となってしまいました。
▲カセットビジョン、メガドライブの超レアソフト「コミックスゾーン」と「ガンスターヒーローズサンプル版」などなど。 ▲資料性の高い学術誌。小説アリスとかロリコンHOUSEとか撮ろうと思いましたが、野田聖子の餌食になるのはまっぴら君なので自重。 それまでは家族の理解もあり、今までに6畳の部屋を趣味のコレクションで3つ潰していたのですが、今回のジュニアご生誕によって、今後フリーに使えるのは一部屋のみとなってしまいました。
▲本邦初公開、現在在住のアパート。(来月引越し予定)こんな魔窟で拙ブログは排出されております。 こんなもん、どんなテトリス名人でも収納出来る訳がありません。 そこで取った結論は
・思い入れの薄まったもの ・今後比較的容易に再入手出来ると思われるもの ・入手に要した難易度と金額の少ないもの の順にバッサバッサと捨てる事に致しました。ちなみに現在この廃棄作業は継続中でして、現時点で漫画単行本だけでも300冊以上を捨てましたよ。
「古本屋に売却すればそれなりのお金になるのに…」 とお考えの方もおられるでしょうが、ド田舎在住のわたくしに300冊の漫画本を片道1時間30分かけて売りに行ったのでは、
間違いなくガソリン代すら回収出来ない事が容易に想像出来ますので。 ちなみにその昔、知人から大量にエロ漫画の単行本を譲り受けたのですが、
彼自身の審美眼の無さゆえ なのかそれとも
わたくしの趣味が特殊 なのかは知りませんが
実用的価値が皆無 だったので、そのまま40冊のエロ漫画をブッ○オフに売りに行った事があるんですよ。
え?買取値ですか? 一律20円のお買取りでした。 …とまあ、引越しの荷造り作業中にお送りした今回のエントリーでしたが、いかがでしたでしょうか。
とりあえず、山積みの荷物に上にぬいぐるみを置いて和やかな雰囲気を醸し出してみたりと心の余裕を演出してみましたが、
今見直してみると追い詰められている感アリアリですね。 ああ、誰か助けて。 テーマ:+++掃除・収納・捨てる+++ - ジャンル:結婚・家庭生活
皆様ごぶさたしておりました。
わたくしはと言えば我が家に子供が生まれたという事もありまして、家庭での雑事に追われる事が多くてなかなか自分の時間が割けず、ブログが放置気味になってしまう今日この頃です。
さて、次回のエントリーとして、にっかつが1984年に発売したアダルトアニメ、通称
内山亜紀三部作 をレビューするつもりでコツコツと文章を書き連ねておりましたが、
まずは1980年近辺の「ロリコンブーム」ついて語らないと話が始まらないというのを痛感致しまして。 そして、その「ロリコンブーム」と言えば、吾妻ひでお先生を抜きには語れない訳でして。 (※ここで強く念を押しておきますが、当時は
「アニメや漫画にハマッているだけでロリコンのレッテルを貼られた」 時代ですので、
当時の男性アニメファン・漫画ファンがペドフィリアばかりだった訳ではありません ので、くれぐれも誤解なさらぬようお願い致します。)
おかげで久しぶりの超難産エントリーとなってしまっております。前説だけで一つのエントリーに相当する文字数になってしまっておりますし。
最近めっきり更新頻度が落ちてしまった事もあり、これはいかんという事で急遽前口上のみを前編という形でお届けしたいと思います。
------------------
今から時を遡る事30年近く前の1980年近辺。それまでエロ漫画として主流だった
「官能劇画」 も失速を始め、アニメや少女漫画の影響を受けたライトでポップな画風・作風が台頭するようになりました。
▲相原コージ・竹熊健太郎氏共著の名作「サルまん」より。右側は80年代末期のエロコメ漫画で、今回の話とは少々ズレておりますが。 特に、デビューは少年漫画誌だった吾妻ひでお氏が、メジャー誌では自分の描きたいものが描けない事に見切りを付け
「自分の描きたいものを描く。ダメだったらそれまでだ」 という決意のもとにメジャー誌からマイナー誌に転向しました。
▲吾妻せんせい一番のヒット作「逃亡日記」より。 その新天地の雑誌というのもSF誌「奇想天外」、「月刊peke」はいいとしても、自販機エロ本「劇画アリス」というのは
今ほどエロ文化に寛容では無かった時代で余りにも無茶過ぎる選択肢を選んだものだと囁かれました。 しかし、そうやって新境地に活路を見出した
吾妻先生が描いた漫画の作中に登場する「美少女」の破壊力は物凄く 、当時オタク界に一大ムーブメントを巻き起こし、その影響力は雑誌業界のみならずアニメ業界にも波及しだしておりました。
かく言うわたくしも
「ななこSOS」 と
「ミャアちゃん官能写真集」 でドップリとそっちの道にハマッてしまい、
人生の分岐点を転落方向へ切り替えたという嫌なターニングポイント を体験させてもらっていたりしますが。
そういえば今思い出したのですが、吾妻せんせいが一時期入れ揚げていたアニメ
「女王陛下のプティ・アンジェ」 の本編で、
自分の娘をバレリーナの座に着かせるためにライバルに妨害工作をし続けたというダメ父親が犯人のエピソードで、悪事が露見した時に
「そんなバカな!」 というセリフに対して
「バカはあなたよ!」 と言い放った
アンジェの日本語の噛みあわなさばかりが個人的に印象に残っております が、それはさておき。
そういった当時のロリコンブーム真っ只中の微笑ましいエピソードとしては、機動戦士ガンダムの劇場版三作目の
「機動戦士ガンダムIII・ めぐりあい宇宙」 で
セイラさんのシャワーシーン や
「うる星やつら劇場版1 オンリー・ユー」 での
ラムちゃんの手ブラシーン で三脚とカメラを用意したマニア達が映画館にスタンバイし、お目当てのシーンでバッシャバッシャとシャッターが切られ、原理を理解していない
お間抜けなマニアがフラッシュを焚いて他のマニアから怒号を浴びせられるという珍事 が各所で見受けられたからでした。
これに目を付けた創映新社の吉田尚剛氏が
「マニア向けのアダルトアニメを作ればヒットするかも」 という閃きによって「くりいむレモン」が生まれたという有名なエピソードがありました。
さて、そういった「ロリコンブーム」のもう一人の立役者として忘れてはならないのは内山亜紀氏。
前述の吾妻ひでお先生と並んで大活躍した氏のアニメ化作品として、これは語らずにいられません。
という事で後編に続きます。