みぐぞうの後ろ向き日記

レトロゲーム・変な漫画に関する思い入れを綴る後ろ向きブログ。

同人好きの人にあえてお勧めしたい漫画・「ヨイコノミライ」

先日、友達と集まって飲む機会があったんですが、その時にお友達のげきくんからいつものようにオススメ漫画を貸してもらいました。

その中で、わたくしの心に強く響いたのが「ヨイコノミライ・完全版」でした。
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これがまあ、相当に衝撃的な内容であったので、今回のエントリーは「ヨイコノミライ・完全版」に関する書評などをつらつらと垂れ流していきたいと思います。

尚、本エントリーは作品の伏線・結末に関するネタバレを含んでおりますので、未見の方はご注意を。

さて、本作の内容を簡単に説明すると、古くは「究極超人あ〜る」、最近では「げんしけん」に至るまで、今や一ジャンルとして形成しつつある文化系部活動・サークルを題材とする緩い日常を描写した学園ラブコメ漫画なんですが、特筆すべきは可愛らしい絵柄とは相反したリアルで残酷な描写と、メインの読者であると思われるオタク層に対して真っ向から叩き付けた痛烈なメッセージとも取れる斬新な設定・ストーリー展開でしょう。
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以下、簡単なあらすじです。

漫画に対する熱意だけはあるものの、技術も実績も無い典型的な精神論者の主人公「井之上広海」は、自分が部長を勤める漫研の部員が「既存作品の偏狭な批評」や「キャラ萌え話」に腐心するばかりで全く創作をしない事に苛立ちを覚え、ふとしたきっかけで病弱で学校にほとんど来ない「保健室の姫」と噂される青木杏(あんず)に相談を持ちかける。

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「部員のモチベーション向上には、本格的な同人誌を皆で作ってみてはどうかしら」とアドバイスする杏だったが、実は井之上に対する好意からのアドバイスでは無く、彼女自身の策略の為に計算された言葉だった。

その策略とは、「プロの漫画家であったが、周囲の心無い批評(とも呼べない誹謗中傷)に心を病んで亡くなった母親と、漫画雑誌編集者である父親に強制されて好きでもない漫画を強制的に描き続けさせられる」立場である杏が、「向上心の無いぬるま湯のような閉じたコミュニティの中で、無責任かつ尊大に放言する「何の生産性も無いオタク」を潰すというもので、彼女自身の復讐とも呼べるものであった。


そのターゲットとされる漫研部員の面々も

・高尚で難解な文学的表現に耽溺する潔癖症で男嫌いのリストカット常習者「桂坂詩織」
・オカルトに耽溺する余り妄想と現実の区別が付かない重度のストーカー腐女子「平松かの子」
・主観による無責任な感想」と批評の区別が付かず、他者や作品に対して罵倒しか出来ないエセ批評家「天原強」
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・取り得も存在感も無い無能オタクで、陰では大門夕子に匿名でエロアイコラを送りつけたりする粘着ストーカー「内田直」
・容姿に対するコンプレックスから他者への攻撃性だけ増幅したゴスロリで巨漢の腐女子「有栖川萌絵」
・アイドル声優気取りで媚態を振りまく反面・強烈なナルシシズムと打算的で腹黒い性格を持つ「大門夕子」
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という、オタクのマイナス部分を強調して煮凝りにしたような強烈な面々でして、そんな口先だけで技能の伴わない連中に「売れる同人誌」を作るという井之上の壮大すぎる目標など達成出来るはずもなく、杏の策略通り漫研は徐々に崩壊していきます。それも漫研部員の心も一緒に。
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しかも、紆余曲折の末に完成した同人誌も、漫研の先輩であり売れっ子同人作家である双子の兄弟「衣笠一輝・瞬」兄弟に「お客にお金を頂く出来ではない」と冷徹な批評をされる始末。
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同好の士が集う生ぬるい癒しのコミュニティであった漫研が厳しい商業主義の場に晒された事と、杏の策略によって心の暗部を増幅させていく漫研部員達という、どこまでも救いの無い展開の中で、唯一の救いは逆境をバネとして絵描きとしての才能を開花させていくもの(有栖川萌絵)や、詩織の裏切りによって他者への依存から脱却するもの(大門夕子)、そして困難や確執をを乗り越えて結ばれる井之上・杏、衣笠瞬・詩織たちの姿でした。

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それとは裏腹に、何の成長もしないまま己の殻に閉じこもる者。とりわけ、失恋・親友との決別・自身の才能の限界から、妄想を肥大化させて心の殻に閉じこもってしまった「平松かの子」の「誰もいない教室で妄想を相手に談笑する」シーンで締め括られたラストシーンは、ありがちなハッピーエンドで締め括られる幾多の凡作とは一線を画しております。
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見方によっては「彼女は永遠に誰も傷つけず、誰にも傷つけられない幸せな世界に留まり続けられた」訳でして、この「どちらにも解釈できる」エンディングは藤子・F・不二雄先生のSF短編「流血鬼」「やすらぎの館」「あのバカは荒野を目指す」と被って見えるのはわたくしだけでしょうか。

「現実に向き合い、夢を実現させる為に前向きに進んでいく者たち」
現在は希望に満ちているけれども、その先にはどうしようもなく理不尽な困難が待ち構えているのかも知れません。

「現実に背を向け、努力も進歩も放棄していつまでも己の殻の中に閉じこもる者たち」
一般的に考えれば悲劇的かも知れませんが、「誰にも、何にも邪魔されずに、好きな事だけ見ていられるユートピア」を手に入れたのかも知れません。

痛烈なメッセージ性や題材は人を選ぶかも知れませんが、是非とも読んで欲しい名作です。

テーマ:コミックレビュー(漫画の紹介) - ジャンル:アニメ・コミック

最近読んだマンガの中にあった「美味そうなメシ」について語ってみる

※3/13 本文修正。「土山しげる先生」と「内山まもる」先生を混同してました。申し訳ございません。

月日の流れるのは早いものでして、ちょっと前に2008年になったと思いきや、もう3月も半ばに差しかかろうとしております。

そんな中、わたくしはと言えば今年に入って4度目の風邪をひき、つい昨日まで38℃の熱を出して悶え苦しんでおりました。

もうね、鼻は詰まって呼吸は出来なくなるわ、扁桃腺は腫れに腫れてタバコはおろか唾も飲み込めない有様でして、挙句の果てには全身に漂う悪寒と神経痛にのたうちまわって「ああもう、俺はここで死ぬんだ」と悲観しきる鬱状態。

今では平熱に戻ったものの、食欲も性欲も減退しきったままのダメダメ状態が続いております。そんな訳で、今回は先日購入した漫画を題材に、「美味そうなメシ」について語ってみたいと思います。これでちょっとは食欲を回復したいなあ。


ではまず、「キャノン先生、トばしすぎ」(著:ゴージャス宝田先生)
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小○生女子の天才エロ漫画家「巨砲(おおづつ)キャノン」と、己の才能の限界にもがく売れないエロ漫画家「ルンペン貧太」の織り成す、エロエロラブラブ漫画。中盤からの裏「吼えよペン」のようなシリアスで熱い展開が非常に良く出来ております。

…いやまあ、それはおいておきまして。

本題はこちら。

極道めし(著:土山しげる先生)
土山しげる先生は「極道ステーキ」という漫画も描かれておりますが、本作との接点は一切ナシ。とりあえず忘れてもらって構いません。

「刑務所で毎日質素な食事を食べている受刑者達の唯一の楽しみが、大晦日の夕食に出る「おせち料理」だった。204号房の受刑者たちは、その豪華なおせち料理の一品総取りを賭けて「今まで食べた中で一番美味かったメシの話」を競いあう」という内容でして、グルメ漫画というジャンルで定評のある極道ステーキ先生の作品だけあって、その「美味そう」加減は絶品の一言。
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「今まで食べた中で一番美味かったメシの話」として挙げられるのも「ハードな出張の帰路で食べた立ち食いソバ」「農家で御馳走になった炊き立ての白飯と産み立て卵で作る卵かけ御飯」「パイン缶のシロップ」などなど、美食とは無縁の質素な体験談なのですが、これが非常に共感を誘います。
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なお、刑務所グルメ漫画として花輪和一せんせいの「刑務所の中」も非常に美味しそうな内容なのでこちらもプッシュしておきます。

やさぐれ煩悩ブルース(著:東陽片岡先生)
おフーゾク巡りと、一戦終えた後の「シアワセのレモンサワー」を中心に、のんべんだらりとした非生産的な日常を綴ったエッセイ漫画。
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ガロ臭漂う貧乏臭くて下品な作風は好みの分かれるところだとは思いますが、わたくしは大好きです。たみゃらん。(本作の締め台詞)

本著の中に「ネコ丼」「メン玉丼」というものが登場しております。
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前者は猫を丼に乗っけて、アツアツのところを一気に…な訳ではなく海苔とカツオブシ・刻みネギを醤油で和えたものを丼飯に乗っけたもの、後者はカツ丼の要領でメンチカツを使ったものでして、どれも死ぬほど美味そうなので、読んでいて食欲が湧く事請け合いですよ。

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わたくしも風邪が完治した暁にはこれらのメニューをむさぼり喰いたいと思います。皆さんも一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

テーマ:これは美味い!! - ジャンル:グルメ

レディースコミックで発見したとんでもない漫画

多忙で何日か放置していた当ブログも、とうとう20万ヒットを超えてしまいました。

いつも訪問して下さる皆様、ありがとうございます。

わたくし、ちょっぴり怯えて涙目ですけど。


さて先日、仕事帰りに立ち寄ったコンビニで何か漫画を買おうとしたのですが、普段足を止めないレディースコミックのコーナーに気になる本を見つけました。

怖い女の仕返し 特集・嘘吐き男に倍返し Vol.38」




…ええと、わたくしレディースコミックってものは「素敵な彼とのラブラブ恋愛体験コミック」みたいなものだけかと思ってたんですが、どうやら「嫁・姑の確執」「ご近所の許せない非常識な人」「最愛の人を奪った許せない恋敵」などドロドロした怨念渦巻くカオスな出来事を綴った体験本も多く出版されているみたいです。

強烈なインパクトを放つ表紙につられて中身も確認せず買い物カゴへ放り込んだんですけど、じっくり読んでみるとこれが面白い。

「自分のデタラメな女性関係を嘘でごまかし続けるクズ亭主への報復」

「頭と尻の軽い後輩を見下すプライドの高いオールドミスが出会ったシンデレラストーリー(に見せかけた転落劇)」

「デート商法に騙された夫のおかげで家庭崩壊する危機を、回避するために妻がとった行動とは?」

「バカ夫とその家族に虐げられ続けていた妻が、鬼嫁として覚醒して徹底的に逆襲する」



などなど、少年漫画の基本フォーマットである「努力・友情・勝利」とは別次元で展開される真っ黒なストーリーに度肝を抜かれっぱなしでした。

また、作家陣の年齢層の高さゆえなのか今では見られないアナクロな表現も散見され、ショックを受けた主人公が天を仰いで「ガーン!!」とか、「厳格な両親に逆らって、グレた娘」がありえない格好のグレ方をしていたりと、そういった別方面の楽しみも盛りだくさんです。








そんな「怖い女の仕返し 特集・嘘吐き男に倍返し」誌ですが、物凄い目玉作品がありました。それが如月里実せんせいの「思い込み」です。まずは表紙を御覧下さい。




…この表紙を見た瞬間の衝撃は忘れられませんでした。


何というか、「こんな画力の作品がよく商業誌で掲載されたな」とか「作家が原稿を落として代原無し。仕方なく編集者が一日で描いたのかなあ」とか様々な憶測がよぎったのですが、真相は一体何なんでしょうか。気になってたまりません。

ストーリーも「平凡な男子高校生・八代があこがれるクラスのアイドル・由美。ファンシーショップでウインドウショッピングをしていた彼女を偶然見かけてから、何故か由美は八代に好意を寄せるようになる。由美の部屋に招待された八代が見つけたのはファンシーショップから紛失した一品物のクマのぬいぐるみだった。そして八代は万引きの暴露を恐れた由美によって刺殺されてしまう」という内容なんですが、

正直矛盾だらけの展開の上にヘタクソを通り越して読む者を不安に陥れる稚拙な絵、バストショットだらけの構図と相まって話に没入出来ないまま唐突に終わりを迎える内容に、しばし呆然としてしまいました。














この作者さんは、ともすれば異能漫画家・徳南晴一郎の再来になるやも知れない逸材の香りがプンプン致しますので、出版社さんは全力でプッシュしていくべきだと個人的に思います。







…まあ、それ以上に小田原ドラゴン先生の臭いもプンプンするのですが。


テーマ:紹介したい本 - ジャンル:本・雑誌

コミックボンボン屈指のえっちコメディ漫画「やわらか忍法SOS」

講談社の児童向け漫画誌「コミックボンボン」が今年いっぱいで休刊するという事で、出版不況も相変わらず深刻な状況が続いているみたいですね。

わたくしはどちらかというと「コロコロコミック」派だったんですが、覚えている漫画が「ゲームセンターあらし」「ゴリポンくん」「金メダルマン」「とどろけ!一番」という時点で、今では知っている読者の方が少ないおっさんになってしまいました。ああ悲しい。(ちなみにコミックボンボンは「プラモ狂四郎」「ベムベムハンターこてんぐテン丸」「oh!myコンブ」サニーパンチ餓狼伝説」ぐらいしか知っている漫画がありませんでした。)
※「ファミコンロッキー」はコロコロだよという沢山の指摘を頂きました。お恥ずかしい限りであります。

さて、今回の休刊のニュースを受け、ネット上でボンボンの思い出を語る人達の中から気になる言葉を発見しました。

「コロコロはウンコネタ多し。ボンボンはエロネタ多し。」

月刊少年マガジンの連載マンガが「oh!透明人間」「いけない!ルナ先生」「ハートキャッチいずみちゃん」「パラダイス学園」等の豪快なエロマンガで人気を獲得した商法と同じ作戦で来たという訳ですね。

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曲りなりにも少年誌という事で、セックスシーン描写不可という自主規制の中で直接なセックス表現はされませんでしたが(後期に一部のマンガではありました)、抜け道というか何というか間接的描写に心血を注ぐ結果になったのです。このへんは「陰毛の表現不可」という規制を逆手に取り、「陰毛を全部剃った上で透けたパンティ越しなら文句ねえだろ」という描写に明け暮れた昭和のエロ本と似たものがありますね。

コロンブスの卵的発想で少年誌の自主規制の網を潜り抜けた当時の月刊少年マガジンは、その異常とも言える「小道具を使って女体へイタズラする」情熱を遺憾なく発揮しておりました。とにかく身近な題材や小道具を使って女の子の体にイタズラしよう!というドグマにも似た黒い情熱はハッキリ言って狂気の域に達しており、当時の純粋な少年たちに間違った性癖を植え付けたとしか思えません。

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少なくとも、わたくしを含む当時の少年たちにとって「月マガはエロ本と同レベルに買いにくい本」という認識が一般的でしたね。

さて、そんな百花繚乱状態の少年コミックのエロ状況も1988年に業界を粛清の嵐に巻き込んだ有害コミック規制運動の煽りを受けて壊滅状態になった訳なんですが、それでも講談社のエロへの情熱は尽きる事はありませんでした。





ここでやっと本題に入りますが、児童誌である「コミックボンボン」も創刊初期からパンチラ等のソフトエロ路線は柱の一つとして考えられており、「ほとんどセーラ」等のおビョーキ路線漫画などもバンバン排出していました。そんな中2004年から2005年までの1年間連載された「コミックボンボン・児童誌向けソフトエロ漫画の最終兵器」と囁かれている漫画がありました。それが今回紹介する帯ひろ志せんせいの「やわらか忍法SOS」です。


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詳しいストーリーは割愛しますが、女ばかりが生まれる「やわらか流」忍者の里・百池に、婿養子となった主人公・轟快太とお目付け役のツンデレくのいちアヤメ・ド天然のお姫様明日香姫が繰り広げるドタバタコメディなんですが、児童誌掲載作品とかエロとか抜きにしても普通に面白いマンガですよ。連載開始1ページ目にして金に目がくらんだ肉親に売り飛ばされる快太とか。


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お子様のリビドーをよく研究しているエロさ加減も見逃せないところでして、決してちくびを描写しないというソフトエロの割に豊満ボディのアヤメに抱きつくシーンの多さや、やたらと脱ぎたがる明日香姫の存在など過激なエロを売りにせず「ぬくもりほのぼの癒しエロ」の匙加減は大変よろしい家と思います。なお、純真無垢・ド天然で男を見た事が無い明日香姫がお風呂で快太のちんちんを玩ぶシーンは、本編中でも屈指のエロシーンとして語り継がれる事請け合いです。


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ていうか、この罪の無い笑顔はもはや凶器ですな。ああたまらん。


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アホウな政治屋さんの「児童ポルノ撲滅運動」が活気付いている昨今ですが、講談社さんには頑張って頂いてリニューアル後の「月刊少年ライバル」では原点回帰して「ちょっとエッチなマンガ」路線を復活してみてはいかがなものでしょうか。いや、全く責任は持てませんけどね。


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なお、ここからは余談になりますが、わたくしが始めて「このマンガの主人公みたいなハーレム状態を体験したいよおおお」という想いを募らせた最古のマンガは池沢さとしせんせいの「あらし!三匹」なんですが、先日ヤフオクで表紙画像を発見する事が出来ました。

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…思い出は美化されるって本当ですね。

「大市民語録」、わずか5話で打ち切り

みなさまは「COMICジャンク」という漫画雑誌をご存知でしょうか。
「新ナニワ金融道」というビッグタイトルを抱え、今年の二月に堂々創刊した漫画雑誌なんですが公式ホームページを見てみると
「お金が欲しい!」「美味しいものが食べたい!」「女にモテたい!」
欲望のための知識と情報が満載!

負け組みがなんだ!下流がどうした!
格差社会を生き抜く知恵と情報が満載!


という身も蓋も無い欲望むき出しの、呪詛にも近い強烈な文言が飾られているのに圧倒されます。

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オヤジ向け三流ゴシップ誌のような毒々しいレイアウトといい、「銭の無い奴、大歓迎!」「現状キープでいいじゃん!」という後ろ向きな文字が躍る表紙といい、買っただけで社会の底辺に転がり落ちてしまいそうな負のパワーに満ち溢れており、正直、買うのを何度もためらうほどでした。

作者の青木雄二せんせいが亡くなられてから「ナニワ金融道」の続編発表というのは正直コケる続編の臭いがプンプンしてましたが、いざ読んでみると拍子抜けする位に「ナニ金」テイスト満載で、いいスタッフに囲まれたと感じさせる良質の続編でした。作者急病で連載2話目にして8ページしか掲載されなかったりとかする以外は。

それよりも、「ゴラク」「ピザッツ」と掲載誌を転々としながら流れ着いた「大市民」シリーズの新作が連載されているのが驚きでした。前シリーズの「大市民日記」辺りから受け継がれたもはや漫画じゃないほどのメチャクチャぶりを、今回も遺憾なく発揮しております。
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そもそも、こんな空白に文字を並べるだけの漫画を新人が持ち込んだら、出入り禁止になる事必至だと思いますが。

山形鐘一郎=柳沢きみおせんせいの「世間に物申す」も年々ひどさが増しており、藤原正彦氏の「国家の品格」に文句を付けるのはいいのですが、その内容が「バーコード頭のオヤジに品格を語る資格はない!!」というのはいかがなものでしょうか。amazonのカスタマーレビューも時々イタい意見が散見される事はありますが、ここまでひどい意見は、そうそう御目にかかれません。
養老孟司氏の「バカの壁」に対しても「著者が喫煙者だから認められない」とバッサリ。
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ええと、山形せんせい。

あなた、愛煙家でしたよね。

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「言ってる事がメチャクチャじゃないかァーーーーー!!」

そ れ は あ ん た だ 。

まあ、そんな初歩的な矛盾は山ほどあるのでいいとしても、小説家(という設定)が本の内容も読まずに著者の外見がバーコード頭というだけで
「何でそんな男の書いた本が大ベストセラーになるんだ」
「買うバカがそれだけいるからこうなってしまう」
「ろくでもない本が何百万部」

なんて誹謗中傷を全国紙で書き散らかすのは、作家というより人間としてクズだと思います。

「大市民」の時には「人生の達人」としての威厳と風格を持ち、大人の男はかくあるべしという魅力に溢れていた山形せんせいですが、
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「大市民日記」「大市民語録」の頃になると絵も荒れ果てるだけ荒れており、もはや初期の「ダンディでストイックな山形鐘一郎」の面影は微塵も残っておりません。
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デジタル文化には死んでも手を出さないという生き方は、個人としてはアリかも知れませんが物事を批評するのに対象物を調べもせず、憶測だけで罵倒を書き連ねるのは、少なくとも常識ある大人として恥ずべき行為であり、そんな人間が偉そうに天下国家を語ったとしても何の説得力も持たないと思うのですが。

有名人の気持ちを勝手に代弁するのも後期「大市民」シリーズの悪癖でして、小泉純一郎元総理に「もうこの国はブッ壊れるんだよ!何でもかんでも俺のせいにするんじゃねえ!!」王貞治監督に「みんな殺してやる!!」等と支離滅裂なセリフを全然似てない似顔絵と共に語らせるのは心底止めて欲しいと思いました。
「---と思っているだろう」「---と言うに違いない」等と、著名人の気持ちを勝手に代弁するのは、御本人に対しても迷惑極まりないでしょうに。
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しかし、今回の「大市民語録」最終回はそれを超越しており、とうとう地球の代弁者にまでなってしまいました。凄いです山形せんせい。干潟干拓問題でムツゴロウ(魚)に社説を語らせてた朝日新聞を超えるスケールの大きさです。

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ストーリー・個性的なサブキャラクター・安くて美味しい手料理レシピ・男の美学・説得力と初期「大市民」が持っていた魅力全てをスポイルし、趣味も食事のこだわりも無くなった孤独な初老のオッサンがガブガブ酒を浴びながら、見当違いな妄言を吐き散らかすという腐り切った今の「大市民語録」は、「新ナニ金」以外の連載漫画を今月号分で全部打ち切りにした暴挙から推察するに、おそらく来月号で廃刊するであろう「COMICジャンク」に相応しいゴミ漫画に成り下がってしまったのは皮肉な結果ですね。適材適所とも言いますが。

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毎日毎日夜は酒浸り、明かりを消してずっと独り言を言ったり、翌朝目覚めても酒が残り、ずっと寝ていたいと思うと本編の中で書いていましたが、それはどう考えても鬱病とアルコール依存症の典型的な症状です。
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アニメ「ドン・ドラキュラ」に匹敵する5話での打ち切りは残念ですが、これを機会にお酒を控えて病院に行く事を強くお勧めしておきます。
わかりましたか?柳沢きみおせんせい。
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