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2010-10-19 00:50 | カテゴリ:おすすめ漫画
※くどいようですが注意※

本エントリーは美少女漫画誌をレビューしているという特性上、エロティックな画像や文章が盛り込まれております。未成年の方の閲覧はご遠慮下さい。

また、文章量の関係上、本文中の各作家先生方の敬称は略しております。ご了承下さい。



さてさて、お待たせしました。後編です。

あー、しかしエロ漫画のエロシーンをレビューするというのは物凄い勇気がいりますね。何か人間として大切な何かを捨てているような気がしてなりません。

さて、「レモンピープル」誌の後追い雑誌として創刊された「メロンcomic」誌ですが、創刊号の「めでたく、か~いく」というキャッチコピーとは裏腹に、実情は青林堂のカルト漫画雑誌「ガロ」のようなモンド雑誌の匂いを撒き散らしておりました。

このままこの通りの誌面作りを続ければ、一部のカルト漫画マニアに「ああ、あんな雑誌あったね」と語られるレベルで終わっていたと思うのですが、80年代中期のオタクパワーは迷走を続けていた「メロンcomic」誌に一つの奇跡をもたらしたのです。

それは、エイブラハム・リンカーンの名言「人民の人民による人民のための政治」 にも似た「読者の読者による読者のための雑誌」という誌面の進化でした。

読者のニーズからズレた内容で溢れた創刊号から約半年。千之ナイフ・内山亜紀・雨宮じゅんといった人気作家はそのままで、当時隆盛を極めていた「ファンロード」誌のように読者「自分たちの読みたい内容は、自分達が参加して作る」という読者上がりの漫画家がデビューしたりするスタイルになったのです。
FR1984_06.jpg
FR1984_11.jpg



当時の読者のニーズというのは単純至極。

「可愛い女の子を登場させた、ちょっとエッチな漫画やイラストが見たい」

という大変ダイレクトなものでした。

「何だ、超ありがちじゃん」と言う事なかれ。「ロリ巨乳」「つるぺた」「ツインテール」「ニーソ」「縞ぱん」「ツンデレ」「みさくら語」「コマネチ」等、エロ嗜好と萌えに関する全てがカテゴライズされた現代と違って、当時の二次元美少女を巡る状況は「萌え」がある程度社会的に認知された現在と違い、ジャンルから表現技法に至るまでの全てが手探り状態だったんですから。

この辺りはクドクドと状況を説明しても仕方がありませんので、実際にその「メロンcomicの奇跡」が実際に発生した号を詳細に取り上げながら語っていきたいと思います。

さて、その件の号とは1985年1月号。
千之ナイフの描くサンタさんコスチュームをアレンジした金髪ツリ目美少女が表紙の本誌は、当時思春期を迎えていて悶々としていた少年時代のわたくしのアンテナにピピッと反応し、中身はどんなものなんだろうと立ち読みした結果、その可愛らしい絵柄と過激なエッチシーンに凄まじい衝撃を受けたものです。(とは言え、今のエロ漫画雑誌に比べたらソフトなものでしたが)
メロコミ1985年1月号

といいますのも、モデルさんのレベルが飛躍的にアップした現代と違い、本屋さんで見かける当時のエロ本はパーマヘアーのおばちゃんがセーラー服を着て、たるんだ肢体をおっぴろげするようなグログロしいものが大半を占めておりましたし、エロ劇画誌もどぎつく濃い画風が主流を占めておりましたので。
オエップ1
オエップ2



では早速ですが、少年時代にわたくしが衝撃を受けた「メロンcomic」1985年1月号。簡単な作品別紹介を行っていきたいと思います。

■いつみの罪と罰/あまみや淳
「いじめられっ娘がブルマーの股間部分に生卵を押し込まれる」という異常なシチュエーションがデビュー作だったこのお方。その後も「食い込みレオタード」「女装少年」「変態女教師によるワキ毛プレイ」「ゴーマニズム宣言のような啓蒙マンガ」などなど、ノーマルな嗜好を持つ読者に向かって常にストライクゾーン外の危険球を次々と投げ付ける暴投ピッチャーぶりは、差し詰めエロ漫画界の逆岩鬼といったところでしょうか。

ちなみに一般誌に連載していた「ぷっつんメイクLOVE」ではヒロインが元カレに抱かれるという、現在のNTR(寝取られ)というジャンルまで開拓したという、ある意味凄い人。この人の描いた漫画で変な性癖を植え付けられた人、多いんだろうなあ…

今回掲載された作品は、「下校途中にマセた友達から無修正のエロ本を見せられて困惑するいつみちゃんが、自室で初めての自慰行為の快感に目覚める」という内容でして、
オ○ニーぐらい知ってるもん
汚れちゃいましたか
角オナ
神様ごめんなさい

少女漫画をベースにした可愛らしいタッチで描かれるいつみちゃんが机の角での自慰行為に耽り、快感の余り放尿しながら絶頂を迎えるというシーンは当時のわたくしに物凄い衝撃を与えました。

しかし冷静に考えてみると、一般誌のヤングアニマル誌掲載の「うそつきパラドクス」「ナナとカオル」に代表されるように「寝取られ」「SM」といった、ありとあらゆる性癖やプレイが一般化した現在ではピンと来ないかも知れませんが、この「いつみの罪と罰」に表現される「ロリ+放尿」も、よくよく考えると十二分に危険球ではありますね。

ちなみに、この作品でピスマニアの性癖をインプリンティングされたであろうとわたくしが勝手に推察するのは、今やメジャー誌で活躍する「ぢたま某」せんせい。

何故そう断定出来るかと言いますと、ぢたま某せんせいの「ピスマニア」ぶりは大変有名ですし(「聖なる行水」は名著ですよ。わたくし3冊買いました)、初期作品の中には「机の角にしか性的興奮を覚えない変態メガネっ娘・いつみ」の登場する作品があるからなのです。
聖なる行水

多分、ネット上でこの事柄を触れたのは、わたくしが初めてだと思うのですが。えっへん。

■プリティ・吸血鬼(バンパイヤ)/島崎れむ
エリスちゃんかわええのう

同人誌「プチバニィ」時代から、氏の描くムチムチした体型の美少女に一目惚れした…のですが、「メロンcomic」に以前掲載された作品や、他の商業誌に掲載された作品は何故かガロテイスト漂うアングラ漫画か、逆に竹本泉テイスト溢れる健全過ぎる作品など、どうにも触れ幅が激しくてヤキモキした思い出ばかりが蘇ります。同人誌は割と直球エロを描いていた人なんですけどねぇ。
ヌード村

そんな愚痴はさておき、この「プリティ・吸血鬼」はムチムチした体型の美少女と適度なエロ、明るい性格のキャラクター、能天気なストーリーと島崎れむの魅力が存分に出ていたのですが、この期を境に商業誌で誌の作品を見る事が無くなりました。多分同人誌に専念したのだと思われるのですが。


しかし、このエリスちゃんとキャルちゃん、今でも通用する程可愛いと思うのは、わたくしだけ?
パーッとやろうぜ
十字架
ぬりぬり


ちなみにわたくし、松文館の「いちごダイフク」誌で投稿したイラストが掲載された際にご褒美として松文館のコミックスを一冊プレゼントしてもらえるというチャンスがありましたので、迷わず「島崎れむ先生の「愛らぶニャンニャン ロリコン天使」を下さい」とメッセージを添えたところ、「君にはこういう漫画がオススメだよ」という船長(編集長)の手描きメモと共に別の健全エロ無し漫画が贈り付けられてきました。余計な事しやがって畜生。




■asassinator/ねぐら☆なお
当時戦争中だったマハール国とターバラ国。膠着状態だった状況を打破すべく、ターバラ国王はマハール国王を暗殺すべく、刺客を王の下を送ったのだが…
といったストーリーなのですが、ぶっちゃけ国名が「魔女っ子チックルの呪文のパロディ」に代表されるように、「内容は無いよう」といったテイストのお気楽エロ漫画。

少女漫画をベースにした端整な絵柄と当時にしてはサービス満点だったエロシーンが大好評で、これがデビュー作だったねぐら☆なおは一躍売れっ子エロ漫画家としての好スタートを切ったのでした。
銜えな
百回の刑

話はストーリー紹介に戻りますが、主人公の美少女刺客はあっさり国王に捕まって「百回の刑」という拷問を受けるのですが、その内容というのが「百回セックスの相手をさせる」というもの。
100回の刑・一回目
100回の刑・2~4回目

普通ならば部下や衛士を使って輪姦させるものなのですが、そのお相手は国王ただ一人。もちろん「百回の刑」の途中でコロッと腹上死してしまいました。うん、天然のバカですね。
100回の刑・50回目で打ち切り

■投稿イラストなど
この時代辺りから「既存アニメキャラクターをエロパロの題材にする」のが、割と一般的になってきたように思うんですよ。

これはメロコミとは関係無い話ですが、いつ購入したのか全く記憶にない1983年発行の「申し訳ないようですが、作る側にも「快感」がありました」という同人誌が部屋に転がっていたんですが、創作活動としてエロを描くという行為は、タブーを破るという背徳感ゆえ物凄い魅力があるんですよね。

「大好きなアニメキャラを拝借してエッチなイラストを描いてみる」という行為は、純粋なファンからしたら考えられない行為かも知れませんが。

この号の読者投稿イラストはクオリティの高さと過激さで抜きん出ていたものがあったので、二枚ほど紹介してみます。すっげえエロくないですか?これ。
ミ○メイさんご開帳
ラ○ちゃんご開帳


■エロばかりじゃないんですよ
さっきからどうにもエロ方面の話ばかりしているので、「メロンcomic」がエロばかりじゃなくて「面白い」方向にも結構な進化を遂げていた部分を紹介したいと思います。

例えば、他誌では耽美で面妖な世界観と美少女描写で名を馳せていた千之ナイフが、
和風ナイフ美少女

それまでの作風から想像も出来ないヘンテコなキャラクターを登場させてみたりするのを許容するユルい編集方針は、昨今の「エロ成分が誌面の9割を占める」美少女雑誌とは一風変わった雰囲気を撒き散らしておりました。
とらわれ美少女
むじむじ総統


まずは「ガドロイド・ミムル」「サイオニクス・パニック!」を連載していた花村政巳。メロコミ創刊号の時はそれほどでもなかった画力が、数ヶ月で物凄い進化を遂げておりました。
ガドロイド・ミムルランジェリー少女
花村政巳インタビュー


端整な絵と勢いのあるアクション、可愛らしさ溢れる美少女キャラクターと、マイナー一般誌誌ならば余裕で連載枠の取れる実力の持ち主でしたが、この本以外に名前を見る事はありませんでした。ファンだったんだけどなー。

そして「面白い」部分に於いては創刊号からアクセル全開で突っ走っていた渡辺ヒデユキ。美少女表現に於いては微妙に洗練されていない印象を受けますが、氏の真骨頂はそこにあらず。

「生き別れの妹をやっと探し当てたと思ったら、突然その妹がヒゲヅラのおっさんに返信する発狂SFファンタジー漫画」や「突然巨大化した女子高生が、東京のビル街で奈良の大仏にレイプされそうになる漫画」など、ぶっちゃけ頭のネジが40本ほど抜け落ちていなければ描けないようなフリーダムかつクレイジーな漫画を毎月毎月連載していたのです。

そしてこの号は不定期連載漫画「アトミック・ティナ」の連載再開号ですが、美少女ロボットであるティナを何とかレイプしようとする謎の秘密結社「やれやれ団」の刺客に襲われる!危うしティナ!といった内容でして、文章に起こすと凡庸なストーリー漫画のようですが、特筆すべきは「やれやれ団」団員達の風貌。
やれやれの父

やれやれ団

KKK団を彷彿とされる黒装束に黒頭巾というのはギリギリセーフとしても、頭巾の形状が男性器そのものだったり、額はおろか眼球までオメコマークがびっしりとあしらわれた姿というのは、あれですね。

久々に言わせて頂きますが、作者はあたまがおかしいと思います。

とは言え、当時物凄く笑いのツボにハマッたのは事実でして、今でも無意識に「やれやれ団賛歌」を歌いたい衝動に駆られます。指でオメコサイン作って。腕ブンブン振り回しながら。
やれやれ団賛歌



■あとがき
いやあ、本当に難産なエントリーでした。

今まで書き綴ったどのエントリーよりもエロ度が高いうえに、25年前のマイナー美少女漫画誌を取り上げて誰がついてきてくれるんだろうかと自問自答していましたが、期待してくれた方が思ったより多くてホッといたしました。

このエントリーで「80年代オタクカルチャー全盛期特有の緩くてフリーダム」な雰囲気が少しでも伝わればいいのですが。

まあそれよりも、今回のエントリーで色々と大切なものを失ってしまった気がします。純真なブログ読者さんとか、自分の世間体とか。


どうしよう。


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2010-10-13 00:36 | カテゴリ:おすすめ漫画
■注意!■

※本エントリーは性的表現や、それらに類する事柄を取り扱っております。
18歳未満の人は読まないで下さい。
また、文章量の都合上、本文中作家さんの名前は全て敬称略となっております。
ご了承下さい。



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さて、今を遡る事30年以上も昔の事ですが、1973年にKKベストセラーズ(現ワニマガジン社)から刊行された「漫画エロトピア」というエロ劇画誌は、当時の若者の鬱屈した(主に性的な)エネルギーの捌け口として爆発的なヒットを遂げて、最盛期には20誌以上もの亜流誌が発売される事態にまで発展してしまいました。
漫画エロトピア表紙

どうでもいいんですけど、この表紙のお姉さんの顔が非常に鬼気迫っていて怖いです。女豹というより野獣といった感じで。
女豹というか野獣

わたくし、夜道でこんな顔したおばさんと出合ったとしたら、猛ダッシュしますよ。逃げる方向に。


まあそれはさておき、わたくしは1970年代に生まれていたので当時のエロ劇画誌の実用感とかは全然解らないんですが、1970年代は学生運動やら公害問題やらオイルショック等の暗い世相を反映してか子供向けのアニメですら、そういった風潮を反映した暗い内容の作品が多く、メジャーなところでは「あしたのジョー」
あしたのジョー 『ねじりん棒・・』.flv_000217033

「タイガーマスク」
みなし児のバラード.mp4_000022727

ちょっとマイナーな作品だと「さすらいの太陽」
さすらいの太陽 第01話.flv_000069861

「魔法のマコちゃん」
Mahou no Mako chan Episode 13.avi_001347346
Mahou no Mako chan Episode 13.avi_001395761

等の少女向けアニメですら拭い切れない1970年代特有の暗さを持っていたものでした。

ちなみに特撮作品はもっと容赦なく、主人公が発狂する描写のある「サンダーマスク」「レインボーマン」「怪奇大作戦」なんて作品もありましたね。
きょーきにんげん.flv_000070037
タケシを狂わせろ
サンダーマスク発狂


あ、「チャージマン研!」も1970年代の作品でしたね。…あれは別枠扱いという事で。


さて、そんな一時代を築いたエロ劇画誌も、1970年代末期には時代の流れによってバタバタと休廃刊していきました。

この時代の流れは亜流誌の続出による供給過多と、それに伴う質の低下も理由の一つですが、1980年代を迎えた事により、劇的なパラダイムシフトが起きたのではないか、とわたくしは考察するのです。

世の中に不満を抱いていた鬱屈したエネルギーをエロ劇画誌でいろいろと発散していた1970年代の青年も、年を取る事によってエロ劇画誌を「卒業」し、その後の世代には「ドロドロした濃い絵柄のエロ劇画は受け付けなかった」のではないかと。すでに「明るく楽しく軽薄に」といった時代に突入していた1980年代には不釣合いだったのではないかと思うのです。
恨み節と松竹梅



話は当時のアニメ事情に戻りますが、1981~82年という年代は「うる星やつら」
する」.flv_000130367

「超時空要塞マクロス」
天使の絵の具+画像集(画質UP).flv_000184052

「魔法のプリンセス・ミンキーモモ」
魔法のプリンセスミンキーモモ OP ラブラブ・ミンキーモモ.mp4_000022313

といった「美少女」色の強い作品がヒットを飛ばしており、キレのいいアクションやメカ・そして作品中に登場する美少女キャラクターを楽しむといった「オタク的視点」が視聴者の中に萌芽しはじめたのではないかと推察するのですが。

ここでおもむろに断言しますが、80年代のアニメ・漫画・ゲームというのは、ある意味「どれだけ綺麗で可愛い、そしてちょっとエッチな美少女が描けるか」について物凄い情熱を燃やした時代だったと思うのです。

そういった当時のニーズをピンポイントで拾い上げて大ヒットを飛ばしたのが、美少女漫画誌の草分け的存在「レモンピープル」でしょう。
レモピープル1982

ここで「レモンピープル」誌について少し触れておきますが、吾妻ひでお・あさりよしとお・阿乱霊・内山亜紀・千之ナイフ・ちみもりお・中島史雄・雨宮じゅん・新田真子・早坂末紀といった強力な作家陣によって作られた、80年代における美少女漫画誌のナンバーワン雑誌でした。
新田真子
あさりよしとお
阿乱霊1
阿乱霊2



そして「レモンピープル」誌の大ヒットによって続々と亜流誌が創刊される事となりました。わたくしが知っている順に列挙していきますが、 「漫画ブリッコ」
漫画ブリッコ

「プチ・パンドラ」
プチ・パンドラ

「ハーフリータ」
ハーフリータ

「ペパーミントコミック」
ペパコミ


「ロリポップ」等々。
ロリポップ

さて、異常に長い前口上はこのぐらいに致しまして、「レモンピープル」の亜流誌であった「メロンcomic」ですが、この「メロンcomic」創刊号は、「レモンピープル」誌でも描いていた千之ナイフ・内山亜紀・雨宮じゅん以外の作家陣が前述の亜流誌たちに比べて格段にレベルが低く、それゆえネット上でも語られる事の無かった美少女雑誌でした。

ところがそんな「メロンcomic」ですが、80年代オタクカルチャー全盛期という数奇な時代のイタズラによって、わずかながら一瞬の輝きを放った事と、その輝きを放った時を体験したわたくし自身の思い出も絡めて語っていきたいと思います。

メロコミ創刊号

さて、この「メロンcomic」の創刊は1984年6月。「めでたく、か~いく」というキャッチコピーと、内山亜紀の描く可愛らしい美少女イラストに興味を惹かれる本誌。さて、肝心の掲載作品についてはというと…


「独身アパートどくだみ荘」を彷彿とさせる貧乏臭さとやさぐれ感あふれる漫画や
頼子に乗り換え

よくわかんない平安やおい漫画
平安やおい

学習まんがのような健全でイモ臭い(死語)絵柄で、エロシーンがギャグのように見える漫画
タワシゴリラ
そりゃ痛かろうて

どことなく怪奇漫画を連想させる登場人物の奇怪な行動と、おもしろ髪型にばかり目がいく不条理エロ漫画
蟻塚せんせい、変質者
ひっ

わけ解んない精神世界の中、バストアップの羅列でこれまた訳の解んない哲学論を垂れ流す前衛まんが
前衛まんが1
前衛まんが2

…まあ何といいますか、キャッチコピーの「めでたく、か~いく」というコンセプトとは真逆の方向にギアを入れたまま全力でアクセルを踏み込んだかのような「やっちゃった」感溢れる誌面構成は、別の意味でインパクト抜群だと思いました。

アニメや漫画における「美少女」のフォーマットが定着しつつある1980年代中期に於いて、エントリー序文で参考として取り上げた70年代特有のアナクロ感溢れる泥臭い画風が漂う誌面は、当時でも浮いていましたもの。

正直、創刊から4号まで無事に刊行出来たのが奇跡とも思える低クオリティぶりでした。

このままのクオリティを維持したままだったら典型的なカストリ雑誌として誰の記憶にも残らないままフェードアウトしていたと思うのですが、80年代という時代は、この死亡寸前の漫画雑誌にひとつの奇跡をもたらしました。

それは何かと言いますと、この「メロンcomic」誌の読者コーナーは、ぶっちゃけ「メロンCOMIC」初期連載陣よりもクオリティの高い「美少女イラスト」を描けるハガキ職人や同人作家の宝庫だったのです。
投稿イラスト群
投稿イラスト例1


つまり、その奇跡とは「好きな美少女を描いてお手軽に商業誌でデビューしたい」と願うハガキ職人・同人作家と、「可愛い女の子が描ける漫画家が今すぐにでも手軽に欲しい」と願う編集者との需要と供給がピタリと一致した事だと思うんですよ。

この「メロンcomic」誌の読者コーナーに掲載されたイラストハガキの投稿者から、実際にプロの美少女漫画家としてデビューした人が何人もいたぐらいなのですから。
平野裸夢・投稿イラスト篠原尚秀・投稿イラスト

ねぐら☆なお投稿イラスト海野やよい・投稿イラスト

留萌純・投稿イラスト綾野麗・投稿イラスト
(画像が縮小されていてペンネームが読み辛いと思いますので、確認したい人はマウスカーソルを画像の上に置いて下さい)


さて、ひとつのエントリーで纏めようと思ったのですが、余りにも文章量と画像の量が多くなったので、ここで一端区切る事にしますね。
続きは次回エントリーにて。

2010-02-07 01:30 | カテゴリ:おすすめ漫画
いやはや、仕事忙しい、家庭忙しいで息のつくヒマも無い生活を送っている最近のわたくしですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて今回のエントリーは、わたくしが毎月セットで買うのが定番「comic LO」「エレガンス・イブ」ですが、今月の「花のズボラめし」が大変にキャッチーな内容だったので、今回はそれを取り上げたいと思います。

今回のお話は、冬。
驚いた事に体重が一キロ

本日もパート先から帰宅する花さん。花さんは自宅が最寄り駅から徒歩20分ほどかかるので、この季節は寒さを癒す為に2件のコンビニを寄り道しながら帰宅するのが日課になっているのでした。

通勤・通学手段が電車・バスの人は共感出来ると思いますが、寒さ暑さが厳しい季節は最寄り駅から自宅までの距離を徒歩で帰るのが物凄く辛いんですよねー。

わたくしも大阪在住の頃は、仕事が終わると最寄の駅から徒歩20分かかるので、帰宅途中にファミコンショップ・本屋・コンビニと寄り道の巡回ルートが決まっていたものでして、おかげで帰宅途中にサイフの軽くなる事軽くなる事。

そうやって一件目のコンビニで暖を取る花さん。次の日のおでかけ用に使い捨てカイロを買ったところ、カウンターでほこほこと湯気を立てている肉まんを発見。
肉まんかぁ

その余りの魅力に、ご機嫌→お目目キラキラ→ヘヴン状態!という顔芸コンボをカウンターでやらかした花さん、ご満悦で肉まんを頬張りつつ帰路につくのでした。
肉まん歩き食い
肉まんうまぁい


この寒空の街とほっかほか肉まんというコントラストは、作画担当のうさくん水沢悦子せんせいの手描きによる緻密さと暖かさに溢れていて凄く素敵なシーンですね。
こうの史代せんせいもそうですが、手描きの暖かさが光る作家さんは個人的に大好きです。
大潮のころ


とりわけ今回の「肉まんをおいしそうにかぶりつく花さん」の「おいしそう」ぶりは大変秀逸でして、個人的には「賭博破戒録カイジ」が熱気の篭る地下で強制肉体労働に明け暮れたカイジが、班長の罠によって差し出されたキンキンに冷えたビールをガブガブ飲むシーンと双璧だと思うのですが、いかがでしょうか。
キン冷えビール
キン冷えビール2
シュワシュワ
かぁ~っ

さて無事に自宅についた花さん。
肉まんはあくまで繋ぎの食事とばかりに、手際よく野菜炒めドカ盛りのサッポロ一番塩ラーメンを作って冬の一日を過ごすのでした。
塩ラーメンを超えた塩ラーメン
感動的にウマい


ああしかし、ただのインスタント袋ラーメンを作って食べるだけなのに何でこんなに美味しそうに見えるのかずっと疑問に思っていたのですが、やっぱり作り手のアレンジやバリエーションが豊富に出来る上に、手軽で安価というのが袋ラーメンの魅力なんですよね。

「ナニワ金融道」で、先物取り引きに手を出したばっかりに無一文になった挙句に鬼嫁から家を叩き出された御影(元)教頭先生がカップラーメンを選ぶ時に「安くて量がある」という理由で袋ラーメンを選んだシーンがあるのですが、その気持ちは痛いほど解るのです。
手鼻ラーメン
▲ちなみに続編の「新ナニ金」ではホームレスとして再出演していました。うわー。


…まあ、本編に映る「手鼻ラーメン」という最悪にきったないデザインはさておきまして。

わたくしも貧乏学生&フリーター時代の主食として大活躍した袋ラーメン。さてここで独断ではありますが、わたくしが個人的にプッシュする袋ラーメンのベスト3を紹介したいと思います。

■第三位 サッポロ一番塩ラーメン
サポイチしお

シコシコした弾力のある麺と、ちょっと癖のあるスープのコラボレーションが絶妙な一品。付け合せかやくのゴマもスパイシーで大変美味。

サッポロ一番みそラーメンとどっちが上か悩んだのですが、みそラーメンの方は単品では癖が強すぎるので個人的には塩ラーメンに軍配をば。

本編中で花さんが指摘していますが、塩ラーメンの粉末スープにしてはやけに黄色い粉末は、隠し味にカレー文字色粉が入っているとしか思えません。
絶対隠し味にカレー粉が入ってる

ちなみにうちの嫁さんは、何故かサポイチ塩が大嫌いでして、御飯にリクエストすると絶対無視されます。おいしいんだけどなー。

個人的オススメトッピング:ゆで卵と刻みネギ

■第二位 うまかっちゃん とんこつ味
うまかっちゃん

こってりした濃厚スープとツルツルした麺が癖になる一品。この麺のツルツル加減は一度食べたら癖になります。スープの臭みが強いのでとんこつが苦手な人にはちょっと合わないかも。
もやしや紅ショウガ、刻みネギ等の薬味を付け合せればベスト。個人的にはチャーシューやゆで卵をトッピングして御飯のお供にしてがっつり食べたい一品ですな。

個人的オススメトッピング:紅ショウガ、刻みネギ、もやし、チャーシュー(なければハムでも可)


■第一位 チャンポンめん
チャンポンめん

いきなり全国区で発売されていない袋ラーメンが第一位って時点でちょっとアレですが、これ、本当においしいんですよー。

あっさりした塩味に良く絡むシコシコとした固めの麺と、ミクロサイズのエビとシイタケが絶妙のアクセントを奏でるスープはまさに絶品!

他の袋ラーメンは何かトッピングを添えないと寂しい気持ちになるんですが、「チャンポンめん」は単品でもイケるんですな。全国区で是非とも販売して欲しい一品です。

…ああいかん、ここまで紹介していて猛烈にお腹が空いてきました。今から夜食のラーメンを作りに行くので今回はこのへんで。



…あ、今月号の「comic LO」に連載中の水沢悦子せんせいに大変絵の良く似た漫画家さんが描いてる「マコちゃん絵日記」ですか?


悦子ママうるうる
悦子ママ、やる気まんまん


悦子ママがかわいくてかわいくて、どうにかなりそうです。

悦子ママのセンス…
とりあえずエコって言っときゃ売れるんだろみたいな考え方の人間を皆殺しに


ぬいぐるみのデザインセンスは相当にアレですが。
2009-12-16 23:17 | カテゴリ:おすすめ漫画
今から14年前の1995年。ユニバーサル社から発売されたパチスロ機「クランキーコンドル」は、「目押しが完璧で、最低設定の1さえ掴まなければ日当が出る」という技術介入による攻略効果の高さと秀逸なゲーム性によって若者スロッターより絶大な支持を受け、その後も「レッツ」「タコスロ」「ハナビ」「サンダーV」等の名機をリリースして「技術介入機」の一時代を築き、その後10年近くものパチスロブームを巻き起こしました。
パチスロ クランキーコンドル リーチ目

そんな「打ち手にとって甘かった」時代は、現役スロプロの射駒タケシ氏やしのけん氏の回顧録にも登場するほどです。
打ち手のレベルが低かった

ルパンは激甘



コンドル・タコスロの末期
設定1でも勝てる状況

その後も「大花火」「ガメラ」といった大量獲得機、「獣王」「アラジンA」「サラリーマン金太郎」といった爆裂AT機、「北斗の拳」「吉宗」という爆裂ストック機などの機種は、今でも「名機」と多くの人に愛されました。

菱松
大花火・二確目
リプレイじゃないよこのやろー
1G連確定


そんな空前のパチスロブームによってパチスロ漫画雑誌も続々創刊され、出版社はこの世の春を謳歌しておりました。

そんな熱狂状態の中で「パチスロパニック7」誌は豊富で正確な情報に裏打ちされたリアリティと漫画としての面白さを両立した漫画「アドリブ王子」「パチスロひとり旅」の大ヒットを飛ばし、一躍パチスロ漫画界トップの座を獲得するに至りました。
パチスロひとり旅
王子2万枚オーバー

そんなパチスロ漫画バブルに便乗しようとばかりに乱発された雑誌の多くはそれなりの体裁を保っておりましたが、編集部の知識がいい加減な所の雑誌ですと、実践漫画を売りにしている割に液晶演出やリールの出目がデタラメで有り得ないリーチ目が出ていたり、さらにひどい雑誌になると技術介入を真っ向から否定したり沖スロはオバ打ちが基本

読んでいて何もタメにもならないオカルターの戯言が平気で羅列されていたりしていたものでした。

ひたすら花が光るのを祈って

これっておもしろいの?



それはさておいても、そういったパチスロ漫画雑誌の表紙に踊る「爆裂」「激アツ」「万枚」「常勝」といった景気のいい文言が飛び交う状態とは裏腹に、地元のホールのボッタクリ度の高さに辟易していたわたくしは、うちの地方はクランキーコンドルのリプレイ外しをしただけでゴト師扱いされて事務所に連行されそうになった奴や、「大花火は設定1でもフル攻略なら機械割100%オーバー」の記事を信じて、一ヶ月のバイト代7万円を一日でスッた奴をリアルに知ってんだよ!雑誌だからって適当な事書いてんじゃねえ!」と憤慨していたものでした。
大花火・攻略機械割

ちょっと生々しい話になりますが、いわゆるパチンコ・パチスロ雑誌にとってのエンドユーザーというのは、あくまでもパチンコ・パチスロ台を製造・販売するメーカーやパチンコホールの為、本来のお客様である打ち手では無いのです。

だからこそ、鳴り物入りで登場したのに物凄い勢いでコケた台でも「機械割が低いという事はホールで高設定が大量導入されそうですね!」「設定1でも4000枚出てるじゃないですか!一撃の夢がありそうですね!」などと「愛少女ポリアンナ物語」のポリアンナばりの良かった探しで褒め殺しにする太鼓持ち漫画が掲載されていたりする訳なのです。
愛少女ポリアンナ物語

ちなみにパチンコ漫画に於いてはもっとひどい状態でして、全く根拠の無いデタラメな立ち回りをコピー絵の切り貼りで10年以上も垂れ流し続けた挙句に近年では大当たり確率 1/397.18という刃物のようなバクチ台の「CR牙狼」をお座り一回転で当てるだのと言い放つ頭のちょっとアレなひとが未だに業界の重鎮としてデカいツラをしている辺りに、パチンコ・パチスロ漫画の暗部が凝縮されている訳なのですが。
牙狼は1回転当たりが多いw
牙狼は560回転前後が良く当たる
お腹いっぱいプレミアづくし



とまあ、プレミアづくしどころかデタラメづくしのパチ・スロ漫画の多さに辟易していたわたくしは、ある日一冊のパチスロ漫画誌に連載されていた漫画に出合いました。

その漫画のタイトルは「スーパーパチスロ777」誌に連載されていた「鬼畜流ディープスロット」。
ディースロ表紙

原作に電波系ライターの村崎百郎氏、作画にレディースコミックの女王・森園みるく氏という異色のタッグで綴られた本作は、「糞台の悪口は書かない」「ホールに都合の悪い事は書かない」という他のパチスロ誌でタブーとされていたテーマに真っ向から挑んでおり、よくもまあこんな過激な漫画が連載されたもんだと感嘆せずにはいられません。

この漫画は掲載第一話からフルアクセルでブッ飛ばしておりまして、どのパチスロ漫画誌も触れなかったタブーにいきなり斬り込むありさま。

子役狙いも実践してリーチ目も暗記しているのに、パチスロで勝てないと嘆く森園みるくさんに村崎氏は開口一番、「攻略誌で台の研究をするのもイイが、「台」と闘っているうちはまだまだダメだ。「台」の背後にある「店」意識して闘わなければ話にならないね」「まずはパチンコ店への意識を変えなければダメだ!」初期「美味しんぼ」の山岡士郎ばりの毒舌が冴え渡ります。
野犬・山岡

これはわたくしがつらつらと説明するより、本編のコマを直接見て頂いた方がよりインパクトを感じると思いますので、まずはこれから。
普通のお店屋
心の目で正しく見れば
パチンコ屋は妄想商売
悔しがり方がたりねえ
提灯記事
ナメた記事書いてんじゃねえ

業界のタブーを初手から踏み散らかしまくった爆弾発言の羅列は今見てもインパクト抜群だと思うのですが如何でしょうか。

元々、村崎百郎・森園みるく両氏ともにパチンコ業界の人間では無い為がゆえに、ここまでフリーダムな発言が許されたのだと推察しますが、何はともあれこの痛快極まりない内容はわたくしのハートをガッチリ掴んで離しませんでした。

ところが、本作は漫画に十分なストックがありながらも、第二巻が発売される事はありませんでした。恐らく色々なオトナの事情があったものと推察するのですが。

しかし、掲載誌の「スーパーパチスロ777」誌は、そんな不遇の名作「鬼畜流ディープスロット」の魂を受け継いだかのような漫画が散見されるので、ここにざっと紹介しておきます。

まずは正統派スロプロとしての立ち回りが大変参考になる畠山耕太郎&ガリぞう両氏の「プロスロ~パチスロで勝つ為の王道~」、
ガリぞうプロの立ち回り

あぎじゅんこ&しのけん両氏の「終わりなき稼動道」、
しのけんさんかっけー

スロプー・ヤマイシさんの立ち回りが光るカワサキカオリ氏の「ジャグってますか!?」
こんなん違う
ヤマイシさんかっけー



釘も見ずに爆裂を夢見てカネをジャブジャブ注ぎ込む客と、そんな極悪釘での営業を平気で行うホールを痛烈に批判した原作・峠比呂氏、作画あまのよ~き氏による「あかり Don't mind」。

今の客はボーダーなんか気にしない

ジジババはカモ
今のでじぱちは好きになれません
あんまり台を見てない人が多い

実践は基本的に泥酔状態で行い、業界のタブーを大々的に暴露する立沢直也氏の「秒殺!千円ちゃん」
あわれなスロ中毒者
ガンダムIIIの事ですね、わかります
糞台を糞台って言える自由

ほのかな萌えエロ描写と頭のおかしいスロッターという狂ったコラボが絶品な菅野航氏の「めちゃ×2ツイてる!」
5号機になってから勝てない
お金すいとりマシーン
本番強要演出

巫女さんひんむき
シスターひんむき

レギュラーボーナスが出ているぞ
お前らのレバーはどうなんだよ

…などなど、大変バラエティに富んだラインナップですので、書店で見かけた際には是非とも読んでみてはいかがでしょうか。
わたくしの近所では、ここ最近どこの書店も取り扱っている様子が無くて休刊の臭いをビンビン感じるものですから。

作家陣も安達拓実氏・あまのよ~き氏・松本耳子氏と大変美少女色の強い本誌、このままではヤクザ劇画誌から美少女雑誌にトランスフォームした「漫画ばんがいち」の二の舞になる危険性に満ち満ちておりますので。
漫画ばんがいち
2009-09-12 00:10 | カテゴリ:おすすめ漫画
最近のわたくしはと言えば、毎月20日過ぎは、「エレガンス・イブ」と「comic LO」を一緒に買うという大変食い合わせの悪い雑誌をセットで買うのが恒例となっている今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
イブとlo・9がつjpg
イブとlo・10がつjpg

「comic LO」はさておき、「エレガンス・イブ」は正直「花のズボラ飯」以外はスルーしておりまして、そのページだけスクラップした後、うちの嫁さんにそのまま手渡しているという状態でございました。

今月号もいつものようにスクラップした後の「エレガンス・イブ」を読み終えたうちの嫁さんがぽつりと

「この本、なんか凄いね」

と呟いて、そのままフラつきながらうちのチビ助と布団に潜ってしまいました。
「え!?俺、間違って「comic LO」の方を渡してないよな!?」と少々焦りましたが、きちんと「エレガンス・イブ」の方を渡しておりました。ああ良かった。家庭崩壊の危機は何とかまぬがれたようです。

その余りのビビッドな反応に興味を抱き、改めて「エレガンス・イブ」誌を読み直してみると…こりゃ結構にカオスだわ。

そこで今回は、この「エレガンス・イブ」誌で「これはすげえな」とわたくしが感じた漫画をピックアップしてみますね。

■cocoon/今日マチ子
第二次世界大戦末期の日本が敗戦濃厚な時代。沖縄戦で従軍看護婦として活躍して犠牲になった女子学徒隊をテーマにした大変ヘビーな漫画。
あの兵隊さんみたいになっちゃう

次々と担ぎ込まれる負傷兵の看護に追われ、ひとり・またひとりと命を落としていくクラスメートと、ろくな手当てもされずに亡くなっていく軍人という状況下の中、徐々に心が壊れていく主人公・サン。
サン壊れる

悲壮極まりない状況を独特の作風で描いた意欲作だとは思いますが、完全に掲載誌を間違えていると思います。

どうでもいいけど、この「リリカルさと狂気と美少女とポエムとグロ」という取り合わせは篠原尚秀せんせいを思い出してならないのはわたくしだけでしょうか。
4割引
ぐっちゃどすぶす
喪章推進運動


■嫁姑の拳/函岬 誉
一般的なレディコミ誌の嫁姑バトル作品と言えば陰湿なやりとりが多くてウンザリするのですが、本作は合気道の達人である姑と総合格闘技に秀でた嫁とのバトルコミック。

10月号掲載の話は、幼稚園に通うわが子の運動会にまつわるエピソードなのですが、いきなり弁当に入れる海苔の加工に張り合って空中戦を繰り広げる嫁と姑。
海苔作品の重要性
海苔バトル
海苔空中戦
…ごめん、ハイセンス過ぎてついていけないわ、このマンガ。

その運動会でも、尊大な態度を取り続ける勝利至上主義のアスリート夫婦と張り合う余り躓いてズボンをズリ下ろしてしまう嫁の描写といい、
大惨事直前
大惨事
バカなストーリーを緻密な作画で展開するさまは物凄いインパクトがあります
ので、興味の沸いた方はコミックスで読んでみてはいかがでしょうか。オススメよ。

■プードル・ママの一週間!/葉元エリ
プードルママ
タイトルを一瞬「フードル・ママ」と読み間違えてしまいそうになってしまう本作。
脳出血で急逝したママ(主人公)、そのまま成仏するかと思いきや「ズボラな夫と反抗期真っ盛りのコギャル娘が気になって成仏出来ない」と指導霊に泣きつき、一週間だけプードルの体に憑依して家族と過ごす事を許される事となりました。

そこで見た光景は、ズボラながらも仕事と家事に打ち込む夫や、反抗期ながらも自分の将来について前向きに取り組んでいる姿を見る事になるのでした。

笑いあり・涙ありの良質漫画なのですが、プードル姿で散歩する際、押し寄せる便意に我慢出来ずに路上脱糞したり(ヒクつくアナル描写と恥辱と恍惚に溺れるママの表情がまた趣き深い)

ママ、路上で脱糞
近所のバカ犬にレイプされかけるママという物凄い展開は


ママ、貞操の危機
一歩間違えるとド変態エロ漫画に転がり落ちてしまいそうな危うさを抱えていると思うのは、わたくしの考えすぎでしょうか。

■goingママway/阿曽利子
goingママway

いきなり別の漫画の話題で恐縮ですが、名著「サルまん」での「ウケるマンガを作る」1エピソードとして、モチーフも絵柄も時代遅れの「70年代風漫画」でも、「この古臭い漫画に90年代のトレンドをチャッチャッとふりかけてやるとアラ不思議、あっと言う間に90年代にバカウケするオッシャレコミックに早変わりーー!!」というのがあったのですが、
とっれ~んど
オッシャレーコミック
まさかそれを本当に体言している漫画にお目にかかるとは思いませんでした。

しかも、そのフリカケの内容が

「理解のある旦那に聞き分けのいい子供」

「子供のケンカの仲裁にゲソパン(蹴り)」

「元秘書のセレブなアテクシ」

ケンカの仲裁は蹴りいれて

「スピリチュアル」
金色に輝くムワさん


「韓流ドラマにハマるアテクシ」
後光が差してる

「息子たちが好意で差し出した定額給付金の額にケチを付けるアテクシ」


「時代はチェンジ」
時代はチェンジだからさ

「旦那は300円のランチ、わたしは2500円のランチでどこが悪い」
パパのランチは300円
2500円のランチ食べて何が悪い


という女性誌を愛読するステレオタイプなオバちゃん像に受けるエッセンスをチャッチャッとふりかけたらアラ不思議、「テレビが壊れたけど家族の協力で新しいテレビが買えました」という凡庸なストーリーも、「ネットで叩かれる要素を凝縮したかのようなステレオタイプなバカ女が主人公」という大変胸糞悪いストーリーに早変わりしてしまいました。

その悪趣味な内容は「編集部がウケ狙いの為にわざとやってんじゃないだろうか」とゲスな勘繰りをせずにはいられません。

秋田書店さん、このフリカケ、腐ってますよ。

以上、ざっと10月号連載作品の中で、いらぬ個性を撒き散らしている作品をピックアップしてみましたが、いかがだったでしょうか。

…あ、今回の「花のズボラ飯」ですか?
栗~ミ~

ターゲットが女性というレディコミ誌なんですから、あざといエロ描写はやめてください。

そういう描写は、あっちの雑誌で十二分に足りておりますゆえ。


かわいいぱんつ穿いて

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