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2010-12-20 00:56 | カテゴリ:ゲーム
世の大多数のPSPユーザーはモンハン3で大フィーバーな今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
わたくしもご多分に漏れず、発売日に買ってきましたよ。


「ダンガンロンパ」を。

ダンガンロンパ タイトル


「モンハン」と「ダンガン」。タイトルの発音が似ているし、何も問題ないですよね?

冗談はさておき、以前より気になっていた「ダンガンロンパ」。このゲームの為にPSP本体を買い直したほどでした。(発売日に買った初期型PSPは、引越しのドサクサで紛失してしまったものでして。)

さて本作のストーリーですが、

舞台は、あらゆる分野の超一流高校生を集めて育て上げる為に設立された、政府公認の特権的な学園「私立 希望ヶ峰学園」。国の将来を担う"希望"を育て上げるべく設立されたこの学園に、至極平凡な主人公、苗木誠もまた入学を許可されていた。

平均的な学生の中から、抽選によってただ1名選出された超高校級の幸運児として……。

入学式当日、玄関ホールで気を失った誠が目を覚ましたのは、密室となった学園内と思われる場所だった。
「希望ヶ峰学園」という名前にはほど遠い、陰鬱な雰囲気。薄汚れた廊下、窓には鉄格子、牢獄のような圧迫感。何かがおかしい。

入学式会場で、自らを学園長と称するクマのぬいぐるみ、モノクマは生徒たちへ語りはじめる。
――今後一生をこの閉鎖空間である学園内で過ごすこと。外へ出たければ殺人をすること。――

主人公の誠を含め、この絶望の学園に閉じこめられたのは、全国から集められた超高校級の学生15人。
生徒の信頼関係を打ち砕く事件の数々。卑劣な学級裁判。黒幕は誰なのか。その真の目論見とは……。

(公式HPより抜粋)

というものでして、雑誌等の記事で紹介されていた可愛らしいギャルグラフィックとは裏腹のドス黒いストーリーと設定はインパクト十分でした。
ちーたん
セレス
くわた
きりぎり
アホ毛たん
舞園さん
覚悟くん

基本的に超高校級の美形キャラ揃いの中、物凄い異彩を放つ女子高生「大神さくら」さんの御姿も別の意味でインパクト抜群でしたが。
さくらたん

戦闘民族さくらちゃん

学園に幽閉されたクラスメート達に説明する自称学園長「モノクマ」の説明によると
モノクマcv

「オマエラは、これからこの学園で一生を過ごしてもらいます。どうしてもここから去りたい人は、このクラスメートの誰かを殺しなさい。

死体発見後、一定の自由時間の後で学級裁判を開きます。その投票の結果、犯行がバレればクロ(真犯人)はお仕置き。真犯人が特定されなければ、クロ(真犯人)は卒業という事で、晴れて自由の身になります。その代わりにクロ以外の参加者全員がおしおきされます。

ダンガンロンパ体験版 学園生活パート.mp4_000517049
ダンガンロンパ体験版 学園生活パート.mp4_000530062
ダンガンロンパ体験版 学園生活パート.mp4_000559058
ダンガンロンパ体験版 学園生活パート.mp4_000568034

という内容なのですが、おしおきと言えば言葉は可愛らしいのですが、要するに処刑。
ちーたん怯える

真犯人以外の学級裁判の参加者全員が、残らず殺害されるという事になるのです。


そんな一方的で理不尽な内容ゆえ、モノクマを壊して学園から脱出しようと企む生徒もいましたが、この狂った学園の校則に従わない者については、問答無用で死という制裁が待っているのでした。
逆らう生徒は
召還魔法
グングニルの槍
串刺しギャル2

つまり、生き残る為には、そんな理不尽なルールを受け入れるしかないのです。

…ゲームや漫画・アニメに対する表現規制が厳しくなる一方のこの御時世に、ここまでダークな世界観とストーリーを構築したスタッフと、それを世に送り出したスパイクの英断には拍手喝采したい気持ちで一杯ですね。

グラフィックも2.5次元CGという斬新な表現技法によって、シャープながら可愛らしさに溢れたキャラクター造形と、極彩色を基調としたダークでスタイリッシュな学園内のグラフィックが奇妙にマッチして本作ならではの世界観が構築されておりますし、豪華声優陣による熱演や、高田雅史氏によるクールでダーク、そして繊細な美しさを併せ持ったBGMも作品世界の構築に一役買っております。探索パートの物静かなジャズと、学級裁判パートの緊迫感溢れるクールなレイヴサウンドで構築される「静と動」の表現はお見事の一言です。
奇怪な校内


また、本作はCERO・D指定というレーティングなので直接的なグロシーンや残虐表現はアウト。そこで取られた表現は、登場キャラクターの出血表現を全て赤からショッキングピンクへ変更し、モノクマによる処刑もコミカルな表現にするというものでした
ダンガンロンパ体験版 学園生活パート.mp4_000725958
ダンガンロンパ体験版 学園生活パート.mp4_000722888

恐らく開発スタッフも解ってやっているのだと思いますが、この表現方法によって、より処刑シーンや殺人シーンがインパクト溢れるものになったのです。
宇宙旅行1
宇宙旅行2
宇宙旅行

「宇宙旅行」「千本ノック」「ショベルの達人」など、子供の悪ふざけのような処刑タイトルで陰惨な公開殺人ショーを嬉々として行うモノクマのサイコぶりと、盛大に飛び散るショッキングピンクの血糊は、プレイヤーに与えるインパクトと後味の悪さという点に於いて直接的な表現よりも数段優れていると思うのです。


そして肝心のシナリオ内容ですが、大変重厚かつトリッキーなシナリオで構築されております。「閉鎖された空間での殺し合いゲーム」という、ありがちな題材ながらもパロディや下ネタ・メタ表現を盛り込んだ上で、プレイヤーが想像するストーリーの展開を徹底的に裏切り、最後まで先の展開を期待させる作りになっていたのは素晴らしいと思いました。

特筆すべきは、そのひねくれたシナリオがゲーム内で収まっておらず、広告展開や体験版にまで徹底されている点です。

具体的に言うと、体験版で最初に犠牲になるキャラクターが体験版と製品版で全く違う点や、開発中のスナップショットの中に本編の展開で発生する筈の無い内容を意図的にリリースしていたのです。

本編を最後までプレイしてこの事実を知った時には、本気で衝撃を感じました。
ですので、今回のエントリーは開発スタッフに対するリスペクトとして、意図的に未プレイの人を困惑させるようなスナップショットを盛り込んでおりますので、ひとつよろしくという事で。

さて、肝心の推理ゲームとしての完成度ですが、本作はシナリオサイドからの企画でして、そもそも企画当初は「アドベンチャーゲーム」として企画したのですが、社内のマーケティング評価会から「PSPでアドベンチャーゲームは売り上げが厳しいから」という理由で難色を示されたらしいのです。

そこでジャンルを「ハイスピード推理アクション」という新ジャンルとして発売されたのですが、学級裁判パートは、その名に恥じぬハイスピードぶりでして、主人公・苗木誠を操作し、探偵パートで拾い集めた物証や証言を「言霊」という「弾丸」で被疑者の嘘や矛盾をバシバシと撃ち抜く爽快感は本作ならではのもの。推理ゲームとしての難易度もオーソドックスで簡単な部類に入るので、新規でプレイされる方は是非とも「イジワル」難易度で遊んで欲しいところですね。

本作のゲーム構成は基本的に「学園生活パート」「捜査パート」「学級裁判パート」の3部で1チャプターになっておりまして、「学園生活」パートでは2~3ターンの自由行動が出来るようになっており、そのターンを利用して好きなキャラクターとの親睦を深める事により、キャラクターの素性や好み・性格を知る事が出来ます。

また、学校内に設置されているガチャガチャ「モノモノマシーン」でゲット出来る様々なアイテムを意中のキャラクターにプレゼントする事により、更に新密度を深める事が出来ます。
この辺りはキャラクターが好みそうなアイテムを推察する楽しさもあり、なかなか面白い仕様となっております。とは言え、ガチャガチャだけあって、誰にプレゼントしても喜ばれないガラクタが出て来る事もしばしばあるのが面白いところですが。具体的には西部劇に出て来る丸まった枯れ草とか、ぶさいくなキーホルダーとか、悪趣味な下着とか。

そうやって登場キャラクターと親密度を深める事により「学級裁判」パートでプレイを有利に進める事の出来る特殊スキルをゲット出来る事もある為、ただの紙芝居パートと切り捨てられないのが心憎いシステムと言えますね。

…さて、後半パートの「学級裁判」パートですが…これは基本的に「学園内の誰かが、殺人を犯した場合にのみ行われる」のです。
モノクマ潔白
殺したのはオマエラの誰か


つまり、学園長である「モノクマ」が被害者を殺したのではなく、「クラスメートの誰かが、クラスメートの誰かを殺した」場合のみ、学級裁判が行われるのです。

学園生活パートで親密になりつつあったクラスメートが、ある日突然殺害される。
それはつまり、学園生活パートで親密にしていたクラスメートの誰かが、人を殺したという事実に他ならないのです。それが例え、モノクマによる「殺人を駆り立てるようにする」策略だったとしても。
苗木家族1
苗木家族2

アイドルさやかたん
モノクマの策略
モノクマの策略2

モノクマによって学園内に幽閉された同世代のクラスメート達。彼らと力を合わせて学園から脱出を試みようとする主人公・苗木誠の決意とは裏腹に、一人、また一人と無残に殺されるクラスメート。そして姿の見えぬ殺人者。
舞園さんの最期1
舞園さんの最期2

そして、死体が発見されたしばらく後に開かれる「学級裁判」の為の猶予期間として一定時間の自由行動が許される「捜査パート」。このパートによって物証や証言を集め、真犯人を探さなければなりません。真犯人を言い当てる事が出来なければ、真犯人以外の主人公を含む全ての人間が処刑されてしまうのですから。
探偵パート1
探偵パート2

捜査パートが終わると、ついに「学級裁判」パートの始まりとなります。

ここで生存者は全員議論部屋に強制送還され、生き残りを賭けた命懸けの「学級裁判」が開始されます。
他の人間の矛盾を言霊で撃ち抜き、真実に近付いていく。その後にどれだけ残酷な運命が待ちうけようと、間違った結論を出してしまえば殺人者以外の人間全てが処刑されるのだから。
学級裁判2
ちーたんやってないよね
矛盾を撃ち抜け
論破!
クライマックス推理1
クライマックス推理2

…そして、見事真実に辿り着いたとしても、その直後に真犯人はおしおき部屋に強制連行され、参加者全員が見守る事を義務付けられた中で処刑が開始されるのです。
処刑開始
補修1
補習2
処刑完了

欲望や誤解など、さまざまな理由で殺された人間。そして、モノクマの悪趣味な「おしおき」で処刑される人間。ひとり、またひとりとクラスメートが減っていく中、生存者同士の中に生まれる疑心暗鬼・確執。
グーで殴る


彼らは果たして、この絶望だらけの状況の中に「希望」を見出し、この狂った学園から脱出する事は出来るのか…?
全員で脱出



個人的に2010年ベストゲームに輝いた本作。是非ともプレイしてみて下さいな。



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【ジャンル】:ゲーム 【テーマ】:PSP
コメント(10) | トラックバック(0)
2010-12-14 23:30 | カテゴリ:ゲーム
うっしゃ、先ほどPSPの「ダンガンロンパ」クリアしました!
【PSP】ダンガンロンパ プレイ動画(Chapter1まで)vol.6.mp4_001305566
ダンガンロンパ体験版 学園生活パート.mp4_000530062
ダンガンロンパ体験版 学園生活パート.mp4_000559058
ダンガンロンパ体験版 学園生活パート.mp4_000568034
ダンガンロンパ体験版 学園生活パート.mp4_000722888
ダンガンロンパ体験版 学園生活パート.mp4_000725958


これは非常に語り甲斐のあるソフトなので、現在エントリー構築中です!
しばらくお持ち下さい!
【ジャンル】:ゲーム 【テーマ】:PSP
コメント(0) | トラックバック(0)
2010-12-10 01:06 | カテゴリ:日記
後ろ向き日記とブログタイトルに書いておきながら、最近めっきり日記っぽいものを書いていないわたくしですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

いえね、最近さまざまな行事に参加させられる事が多くて、色々と取り上げる事柄はあったんですよ。嫁さんと一緒に秘境みたいな神社に参ったりとか、兵庫県まで家族旅行に行ったりとか、おチビさんが水疱瘡に罹ってしまったりとか、社員旅行で丸一日船の中で軟禁されたりとか。

ただ、どれもネタとして弱いかなーといった感じだったのでスルーしてしまいました。

そして本日、地獄の9連チャン出勤をこなして超久々のお休みだったので、パチスロ機「超時空要塞マクロス」を打ってきましたので、それにまつわる雑記を書いて行こうかなーと思います。
考察系の記事ばかりでは更新頻度が開くばかりですので、たまにはこうした日常雑記を挟んでみようかなと。

…あ、打った感想ですか?

一部のリール配列以外は、ほぼ全てがサミーのパチスロ機「エウレカセブン」の豪快な丸パクリという、物凄い台でした。
朝一1ゲーム目で中段チェリー

それなりに面白い部分もあるにはあるんですが、TVシリーズのサブタイトルからスタートするストーリー系連続演出よりも子役の同色ナビ演出の方が信頼度が高いとか、セリフ演出で「機体をオシャカにしちまった…給料から差っ引かれたらどうしよう…」とか「俺が来たからには2000人力ですよ!ガッハッハ!」などの異常な柿崎愛に満ちていたり(もちろんボーナス信頼度はゼロ)とか、「ミス・マクロス」演出での水着姿のミンメイにけしからんすじが描かれていたりとか、変な見所が満載でして、原作ファンはある意味必見の出来だと思います。
ふくれっつらミンメイ
すじは流石に撮れませんでした

もちろんわたくしもTVシリーズを本放送から追っかけていたマクロスマニア(ただし初代のみ)でして、放送当時は小学生だったのですが、日曜日の午後1時30分からアニメ版「レインボーマン」のダッサダサなデザインセンスにひとしきり目を腐らせた後で、2時から放送される「マクロス」の作画レベルの高さを堪能するという、相当ダメなオタク小学生ライフを満喫しておりました。
【アニメ】レインボーマン OP【高画質】.flv_000009133
【アニメ】レインボーマン OP【高画質】.flv_000023033
レインボーマン  第21話, 父・一郎は生きていた!.flv_001145045


それゆえ、このパチスロ機「マクロス」を打った時にフラッシュバックされる思い出の多い事多い事。
ちなみに前述の「レインボーマン」も21話だけは越智一裕さん作監・演出で物凄い神作画になっておりまして、パステル・プチ(変身前)の艶やかさといったらたまらん程ですわ。声が土井美加さんというのも早瀬未沙中尉と被ってたまりませんね。
レインボーマン  第21話, 父・一郎は生きていた!.flv_000241041

ついでに思い出したけど、越智一裕さんの趣味が大暴走したOVA「学園特捜ヒカルオン」で、ヒカルのパートナー・あずみ役を演じたのも土井さんだったなあ。
学園特捜ヒカルオン(前半).flv_000130547
学園特捜ヒカルオン(前半).flv_000113989

そしてそのあずみ先生がパンクスどもに襲われるシーンの原画を担当したのは、どう見ても田村英樹さんだと思うのですが。
学園特捜ヒカルオン(後半).flv_000231565
学園特捜ヒカルオン(後半).flv_000223890
学園特捜ヒカルオン(後半).flv_000259968

(後にゲームメーカーのサクセスに入社して、「コットン」「オーパーツ」(没ゲーム)のデザインを手掛けたのも田村さん。)
オーパーツ
メガドライブ パノラマコットン OP&スタートデモ.flv_000149616
PS版コットンオリジナル _ ダイジェスト映像(ストーリーデモ重視).Take2.flv_000065265

ああいかん。話が80年代アニメのオタク話に脱線しすぎました。
話は「マクロス」に戻しますが、このパチスロ機を打っていて、「マクロス」のテレビシリーズで、やけに作画が崩壊する話は、エンディングのスタッフクレジットで韓国下請けのスタープロが絡んでいる確率が異常に高かったりとかのいらぬオタク知識を植えつけられた事や、

<日本スタッフの描くミリアさん>
【超時空要塞マクロス】 撃墜王ミリア3本勝負 ①邂逅.flv_000021174

<スタープロ解釈のミリアさん>
【超時空要塞マクロス】 撃墜王ミリア3本勝負 ③決着.flv_000082051

スタープロの動画は

劇場版「マクロス」で主人公・一条輝と結ばれる本命ヒロインは、宇宙的アイドルのリン・ミンメイじゃなくて
ミンメイかわええのうjpg

元祖ツンデレおばさんヒロイン・未沙さんだったりした事や
ラブラブカップル成立

当時中学生だったわたくしが劇場版「マクロス」観に行った時の併映が「パンツの穴」だった事や、映画館に向かってチャリンコを漕いでいる時に、道路脇にいた可愛い女の子に余所見をして、チャリンコごと工事現場に突っ込んで右手をザックリ切るケガをしながらも、応急処置だけして血をダラダラ流しながら劇場版「マクロス」を観た事や、ミンメイのシャワーシーンがサービス満点だった事や、
真正面シャワーシーン

後年嫁さんと一緒に「マクロス」のDVDを観た時、輝と未沙さんが朽ちた地球で一泊する場面で、「未沙さんがボディースーツのファスナーを上げながらテントから出てくる」のを発見して「このふたり、ヤッたよね!?ヤッたよね!?」と感動ブチ壊しにしてくれやがった事を思い出しました。
事後…

世間的には糞台ギリギリの評価を喰らっているパチスロ版「マクロス」ですが、こういった思い出代だと思えば思いいれもひとしおでして、なかなか楽しむ事が出来ました。

皆様も一度打ってみてはいかがでしょうか。

思い入れがあれば楽しめる台だと思いますよ。

谷間!谷間!
ネコ耳シャミー
桜柄
金枠カットイン


「天使の絵の具」は相変わらず流れないみたいですが。




…うおおおおおおおおおおおおおおお!!!

ふざけんなスタッフ!作り直しだ作り直し!!!
2010-12-01 00:30 | カテゴリ:ゲーム
皆様大変ごぶさたしておりました。
エントリー構築に半月以上もかかってしまいましたが、やっとこ完成です。
では、先日行われた小田原「懐かし横丁オフ会」レポートをお届けしたいと思います。お楽しみ下さい。


さて、オフ会前の宿泊地・東京での一夜も無事に終え、いよいよ神奈川県小田原市に存在するレトロゲームの聖地「懐かし横丁」さんへの遠征となります。
小田原「懐かし横丁」.flv_000002069
小田原「懐かし横丁」.flv_000022055

実は今回の旅行はこちらでのオフ会がメインでして、今回のオフ会に参加されるメンバーはゲーム開発者さん・有名な基板コレクターさん・スコアラーさんなどなどそうそうたる顔ぶれ。

そして小田原オフ当日。
東京の宿はアクセスの利便性を考えて品川のホテルに泊まったので、朝7時過ぎに起きて特急踊り子号で小田原駅まで1時間ちょいの移動の当日。
見知らぬ街での目覚めという、ちょっとした非日常を感じながら秋の朝特有のひんやりとした空気を味わいつつ、品川駅のホームに入り、駅弁とお茶を購入して特急列車に乗り込みました。
185系特急踊り子HD車窓 東京~伊豆急下田1_5(鉄道唱歌付).mp4_000001468

心地よい揺れと、軽やかなモーター音。カタンコトンという規則正しい線路を走る音。
車窓

窓際の席で柔らかな日差しを浴びつつ、車窓から流れる見知らぬ風景をぼんやり眺めながら素朴な幕の内弁当をちょぼちょぼ突付きながらお茶をチビリチビリ。



一人ぼっちの旅を味わい、デスマーチでギスギスしっぱなしの会社の事や、小言ばかりの家族、可愛いけど手のかかるチビ助などの「日常のしがらみ」の触手からじわじわと開放される感覚にしみじみ浸っておりました。…ああ、いいなあ、こういうのって。

さて、そうやって一時間ちょいの鉄道旅行も目的地の小田原駅に到着しておしまいとなりました。小田原駅
ここで箱根登山鉄道に乗り換えて一駅。「懐かし横丁」最寄り駅の「箱根板橋駅」に到着。
箱根板橋駅



駅から懐かし横丁までの道のりを歩きながら今回このオフ会に参加した目的を自分の中で繰り返し確認しておりました。

それは、実際にゲーム開発者さんや業界筋の人の意見を聞く事が出来る、またと無いチャンスである事。

そして、「懐かし横丁」で稼動としているレトロゲームは、現在日本でまともにプレイ出来ないレアなものばかりである事。

そして、このオフ会の主催者であるぜくうさんは、わたくしよりも年下でありながら貴重な当時の資料と豊富な知識と明るく礼儀正しい性格で、当時の開発者さん達と直接コンタクトを取って「正確でマニアックなインタビュー」を行い、その結果を同人誌を発行している人なのです。

それに比べて、今まで自分がブログで得意気に披露した知識は、所詮雑誌やネットで得た二次情報ばかりであり、間違いや偏りを多分に含んでいるのではないか…業界の人からすれば半可通の戯言なのではないか…その悩みを、実際に参加者さんに判断して頂く事で、少しでも解消出来たらいいな、と思っていたのでした。

そうやって思案しながら歩いていると、目的地である「懐かし横丁」に到着。
懐かし横丁前
懐かし横丁前2


オフ会開始の時間より10分早目に到着していたのは、今回のオフ会幹事であるぜくうさんと参加者のけぺるさんとご挨拶。

ぜくうさんの紹介によると、長谷川裕一先生のファンサイトを運営されているけぺるさんは大阪芸術大学出身・TVチャンピオン第四回少年マンガ王選手権大会本選出場・某メーカーで企画マンをされていたという輝かしい経歴の持ち主なのです。

わたくしが少年時代の時に、一番憧れていた「マニアとしての大先輩」に出会えた事に感激し、初対面ながらも相当に熱いトークを交わしました。

「80年代のアマチュアアニメ全盛期、DAICON4オープニングアニメで爆発エフェクトは「超時空要塞マクロス」に先駆けてましたけど、あの当時のアマチュアアニメは商業アニメの表現を先駆けた記録的作品だと思うんですけど、どうでしょう?あと、自分が子供の頃に見たDAICON4の没絵コンテにはヒロインの全裸シーンがあったと記憶しているんですが…」
こんな感じでした
こんな感じでした

出会い頭にディープ過ぎる質問の嵐に、けぺるさんは「うーん、私はDAICON4のビデオテープとLD、設定資料集も持ってますけど、そんなシーンは確認出来ませんでしたねー」とのお答え。うう…当時のわたくしは白昼夢でも見てたんだろうか。

そんなディープなやりとりを続けていると「懐かし横丁」の開店時間も過ぎていて、他の参加者の皆さんはとっくにレトロゲーム館に集まっているので、ここでお話は一度中断。個人的には「影の伝説」の敵の攻撃を刀で弾くエフェクトはアニメの透過光エフェクトを最初にゲームに取り入れた作品じゃないかと質問したかったんですが。
影の伝説 アーケード版 プレイ動画(リテイク).flv_000061600

※後日けぺるさんより、その辺りについての詳しい解説を頂きました。ありがとうございました。

さっそく「懐かし横丁」店内にお邪魔して、店長さんに「お久しぶりです!また島根からやって来ました!」と元気にご挨拶したところ、「うわぁ、それはお疲れさまでした!」と素敵な笑顔で返して下さいました。ああ、本当にここに来て良かった~。

さて、今回のオフ会に参加されたメンバーは主催者のぜくうさんをはじめとして前述のけぺるさん、QtQさん、かにさん、nekomaさん、杉浦俊朗さん、YAE-BRIGHTさん、ももっちさん、KVCさんと、ゲーム開発者さんや基板コレクターさん、スコアラーさんといった、いずれもゲームが大好きな面々が大集結。

実際に参加者の皆さんとお話していると、「吾妻ひでおvsけいおん!のエントリー、読み応えありましたよ!」「メロンcomicのエントリー、面白くてタメになりました!」とお褒めの言葉を頂き、オフ会直前まで鬱々と思案していた自分の心の中の暗雲は綺麗に消し飛んでいきました。

さて、今回のオフ会開催地である懐かし横丁・レトロゲーム館で稼動しているレトロゲームは、リバーパトロール・クレイジーコング・クレイジークライマー・スペースフィーバー・スペースウォー(レジャック)といった1980~82年近辺に特化したレトロゲームの宝庫でして、そればかりか存在そのものが幻レベルの超レアなレトロゲームが設置してありましたので、ここで紹介したいと思います。
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エキシディのサーカス
サファリラリー



■ワープ1/サン電子
ワープ1・タイトル
ワープ1・ゲーム画面

敵機の形状から察するに「スタートレック」の影響を受けたであろうコックピット視点のシューティングゲーム。「スペースインベーダー」程度のハード性能で主観視点シューティングゲームを開発したサン電子のアイデア力と技術力は素晴らしいですね。

4方向レバーで照準を操作するという操作性の微妙さと当たり判定のシビアさが見た目よりもスパルタンな難易度さはまだ許容範囲といたしましても、敵機の発射するミサイルや金平糖みたいな機雷が2面辺りから反応仕切れない距離からポロポロと降り注ぐさまは「露骨に殺しにかかってる」感バリバリで素敵。

一定点数を取得すると、もう1ゲームプレイ出来るというフィーチャーを見る限り、この殺人的なゲームバランスは、残機制じゃなくてセガの「モナコGP」タイトーの「インターセプター」みたいな時間制ゲームとしてバランス調整した為と思われるのですが。

敵のミサイルを破壊すると画面内の敵が全滅するという「ピンチとチャンスを併せ持ち、一発逆転の爽快感がある」というゲーム性は大変面白く、この辺のバランスを調整して残機制にすると名作になったのかなあと思ってみたりもするのですが。


■第三惑星/サン電子
第三惑星

画面左上から外側グルリと一周して中央の地球にインベーダーが侵略するか、自機が3連続ダメージを受けるとゲームオーバーというオリジナリティ溢れるゲーム性は時代を考えても大変練りこまれていると思います。

障害物である隕石の破壊具合によってインベーダーの進行方向が変化したり、被弾しても即死扱いにならず、画面左下の基地に入れば修理される自機(3連続で被弾or敵に当たるとゲームオーバー)、インベーダーの残りが2匹で高速になっても、ルートを把握すれば体当りで侵略を阻止出来るなど極めて戦略性の高いゲーム。

残念な部分はインベーダーの進行ルートの解り辛さや、4面辺りから「露骨に殺しにかかってる」難易度の跳ね上がり方など、ルールの解り辛さとゲーム自体の爽快感の無さがヒットしなかった原因かなあと。

どうでもいいけど、ゲームオーバーになった途端何のメッセージもなくデモ画面に切り替わるのは「ほら、終わったんだからとっとと帰れ」と追い出されているようで泣きそうになりましたわ。

■宇宙怪獣インベーダー/メーカー不詳
宇宙怪獣インベーダー

巷に溢れたインベーダーコピーのひとつ。デモ画面で「スペースモンスター」と表記されている事から、インベーダー生みの親である西角友宏さんが本当に付けたかったゲームタイトルをコピー基板が名乗るとは、因果というか何というか。

一面から容赦なくプリプリと放射能を撒き散らすインベーダーのアニメパターンの奇怪さと、UFOを撃墜するとランダムでUFOから逃げ出す「中の人」の存在が印象的ですが、ミスや面クリアの度にコンマ一秒の猶予もなく再スタートするシームレスっぷりは本家インベーダーをプレイした人間ほど面食らう事必至。 ちなみにレインボー撃ちと名古屋撃ちは通用しませんでした。


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さて、大好きなゲームと気の合う共通の趣味の人たちに囲まれて、わたくしの心は完全に1980年前半にタイムトリップ。
補導員や担任教師の見回りに怯えながらも、スーパーのゲームコーナーに通い詰めた学生時代。家庭や学校で嫌な事があっても、ゲームを囲んでバカ話や攻略談義に花を咲かせるだけで気分はハッピーになったものでした。

今回わたくしはゲームをプレイする事よりも、参加者さんたちとの会話やプレイしている姿をハンディカムで撮影する事に重点を置いていたのですが、その中でとりわけ印象に残ったのが「面数が進みすぎてパワーエサを食べてもモンスターがイジけないという難易度発狂状態になったパックマン」を、左手を顎に添えてと思案に耽る哲学者のようなポーズで淡々とプレイするYAEさんと、
パックマン・スーパープレイ

「おりゃっ!!」「あー、いかんなー!」と叫びながら野生の勘で「リバーパトロール」をプレイする杉浦さんの姿との好対照ぶりでした。
リバーパトロール

それはもう、傍で見ていて「この人、溺れている人間、全員轢き殺すんじゃないか?」と思うくらいに。

ちなみに杉浦さんの野生プレイがどれだけ凄いのかと言いますと、去年オフ会で杉浦さんがブランカでプレイしていた「ストリートファイター4」に強キャラのザンギエフでこっそり乱入したところ、コテンパンに伸されてしまったほどです。

そうやって楽しくレトロゲームに囲まれながら、ゲームの好きな熱い面々との楽しい時間もあっという間に過ぎ去り、懐かし横丁店長さんの切り盛りする居酒屋「秘密基地」に場所を移して二次会スタートとなりました。

ここで皆さんの熱い会話を記憶に残っている所だけでも書き残しておく事にします。

「あの時はストIIが社内でも盛り上がりましてねー、会社の寮に基板とプロジェクター持ち込んで対戦大会とかやってたんですよー」
「あー、そちらの会社は和気藹々としていて、うちはいつもそこの話を聞いて羨ましかったんですよー」

「そういえばテーカン(現テクモ)の「ティードオフ」に脱衣バージョンがあると聞いたんですけど、本当でしょうかね?」
teedoff.png

「試作品バージョンでは、あったみたいですよ」
「その試作品と製品版と見分けるコツってあるんでしょうかね?」
「一枚一枚買ってチェックするしか無いんじゃないですかねー」
「出来るか!wwww」

「ところで、「源平討魔伝」「ベラボーマン」と名作続きの源平プロ作品が「爆突機銃艇」「ピストル大名の冒険」と、あんなんなっちゃったんは何でなんでしょうかね?」
ピストル大名の冒険 黒船→あやかし→おどろ教 1コインクリア 1_2.mp4_000007333
ピストル大名の冒険 黒船→あやかし→おどろ教 1コインクリア 1_2.mp4_000642132

「あー、あれは多分(ピー)さんのセンスが炸裂したせいですよ。僕は関係ないです」
「ピストル大名は本当にヤバいセンスでしたもんね。」
「あ、でも海外では意外にヒットしたんですよ。日本的な世界観がウケたみたいで」
「あの「外人が想像したヘンテコ日本感」がですか!?けど、セタの「ウイッツ」はどうだったんでしょうね?」
wits.png

「元のゲームがゲームだから、ウケなかったんじゃないかなー」
「ピストル大名はパチンコになって、もっと狂った世界観になってましたよ。突然巨大な両足が現れて画面中央に滝のようなションベンをブチ撒けるとか
【懐パチンコ】フィーバーピストル大名GP(SANKYO).flv_000009172
【懐パチンコ】フィーバーピストル大名GP(SANKYO).flv_000181912

「えーとね、それは多分「モンティ・パイソン」のオマージュじゃないんでしょうかね」
「けど、「モンティ・パイソン」には「裸にひん剥いた姫の生尻をキュウリでベチンベチン叩くような描写」は、どう考えても無いと思いますが」
ピストル大名1ピストル大名2
ピストル大名3ピストル大名4

余り記憶していないのですが、この辺りでお酒に弱い癖にビールを飲みまくったわたくしのリミッターがプチンとはじけてしまいました。

「そういえば、「オーダイン」のみゆきちゃん、「メタルホーク」のナビゲーター嬢の声は岡本麻弥さんだと以前発言したんですが、前回のオフ会メンバーに「それは違う」と言われてしまったんですよ!わたくしのダメ絶対音感に賭けてもいい!あれは麻弥さんです!」


「えーと、上海万博のテーマソングで曲をパクられた人でしたっけ?」
「…それは岡本真夜さんです」



「何でみんなポカンとしてるんですか!「メイプルタウン物語」のパティ!「サイレントメビウス」の彩弧由貴!「宇宙船サジタリウス」のアン教授!新しいころでは「サクラ大戦2」のソレッタ・織姫とかやってる人ですよ!」

「ごめん、アニメ詳しくないもんで。それに、最新って「サクラ大戦2」って、もう10年前のゲームだよ」

「ぐぬぬ。…ど、どうなんですか杉浦さん!あれは岡本麻弥さんの声ですよね!」
「知らねーよwww」
もうこの辺りから完全にスイッチが入ったわたくしは、「月刊comicロリポップ」誌の内容について熱く語りだしてしまい、参加者の皆さんから後に「みぐぞう節」「マグマのように溢れ出すトーク」という称号を頂きました。…それって褒められているのかしら。

そして二次会も終わりの時間を迎え、ほとんどの方は帰宅の為に解散となってしまったのですが、喋り足りないわたくしはKVCさんを捕まえて「ゲーム関係ブログに於ける対立構造を煽るモラルについて」等の真面目なテーマで熱い雑談を交わしておりました。

そして、オフ会参加まで自分の心の中に渦巻いていた暗雲は、いつの間にか消し飛んでおりました。

大好きなレトロゲームに囲まれ、趣味が合う人たちと、心ゆくまで熱い会話が楽しめる。

それが今の自分にとって一番の癒しであった事に今更気付かされました。


…さて、そういった大変楽しい思い出を沢山作った懐かし横丁オフ会ですが、後に大変残念なニュースが飛び込んで来ました。

11月末日を持って、懐かし横丁・レトロゲーム館は閉館するという事です…。(懐かし横丁自体は営業を続けられます)

何はともあれ、参加者の皆さん、そして素敵なオフ会の場を提供して下さった懐かし横丁店長さんには感謝の気持ちで一杯です。


素晴らしい時間を過ごさせて頂き、本当にありがとうございました。

また来年、何らかの形で皆さんとお会い出来る事を、心より祈っております。
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