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2007-07-18 01:22 | カテゴリ:ゲーム
ファイナルファイトが大ヒットした1989年以降、ベルトフロアアクションというジャンルが一世を風靡しました。これに乗じて各社よりパクリゲームがボコボコと発売されたのはいつもの事なんですが、「何故ファイナルファイトがヒットしたのか」を理解せず形だけ真似た駄作が溢れてしまったのは企業としての倫理観の浅さよりも開発者の勉強不足が目立ってしまったという理由の方が大きいと感じるのはわたくしだけでしょうか。

「熱血硬派くにおくん」「ダブルドラゴン」を研究しつくし、CPシステム1という高性能マザーボードとカプコンの技術力を駆使した結果、既存のベルトフロアゲームを更に面白くしたのが「ファイナルファイト」というゲームで、例えるならば「スペースインベーダー」「ギャクシアン」に対する「グラディウス」みたいなものだと思うのですが。

さて、そんな傑作「ファイナルファイト」を模倣したパクリゲーム達を一挙紹介するつもり…でしたが、さすがに1つの記事に纏めるのは無理でした。そこで今回は、数あるパクリゲームの中でも天然のセンスが大炸裂して前人未到のバカゲームになってしまった「サイレントドラゴン」(1992年タイトー販売・イーストテクノロジー開発)を紹介したいと思います。(ネオジオ屈指の黒歴史ゲーム「バーニングファイト」でも良かったんですが、こちらは割と語り尽くされた感が強いのでパスいちという事で。)
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1991年にカプコンが「ストリートファイターII」を発売してゲームセンター中を熱狂の渦に巻き込んだ1991年に今さら感たっぷりのベルトフロアを発売したセンスもさる事ながら、PC-8801を彷彿とさせる原色ギットギトの色使い・まるで意味をなさないオブジェクトの拡大・縮小機能・ネジの外れたゲームバランスと演出は「ラスタンサーガII」「マスターオブウエポン」「クライムシティ」タイトーの暗黒期を代表するようなクソゲーを乱発したマザーボード「システムボードB」の血統を遺憾なく引き継いでおり、ある意味「生まれるべくして生まれたバカゲーのサラブレッド」と呼んでも差し支えないと思います。

さて、使用キャラクターですがユン・ピョウ風味のジョー、ジャッキー・チェン風味のリー、変態マッチョ忍者のカトー、黒髪ターミネーターもどきのソニーと4人いるのですが、ぶっちゃけジョー以外のキャラは攻撃のスキが大きすぎるので1コインクリアを目指すならばジョー一確です。
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・・・と言いたいところですが、タイトル画面はジャッキーもどきのくせにゲーム中のグラフィックが「北斗の拳」きってのアイドルキャラ・アミバそっくりのリーを使う事を強くオススメしておきます。立ちポーズが南斗聖拳、通常攻撃の全てが隙だらけ、ジャンプ攻撃がえびぞりバク転、「フヒョーフヒョー」と聞くだけで頭が悪くなりそうな掛け声と、そのダメっぷりは他者の追随を許しません。
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本作がヒットしなかった要因の一つにベルトフロアゲームのシステムは「エネルギー+残機制」がポピュラーなのに、エネルギー制で残機無しというケチ臭い仕様でした。こんな所でオリジナリティを発揮してもらっても困るんですがねえ。このゲームの変なオリジナリティは他にもあり、画面左端移動の制限がひどく、足元に回復アイテムが落ちているのに拾えない事もしばしばだったりします。お前はどこのチェルノブだと。
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他にもへっぴり腰で刀を振る主人公のファニーっぷりや、接近しすぎるとお互いの攻撃が空振りするおもしろ判定も見逃せないところですが。
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なんだかコマンド入力技もあるみたいなんですが、発生条件が良く解らない上に立ちパンチの連打だけでどうにかなる場面だらけなので忘れてしまって構わないと思います。敵方向にレバーを倒したまま攻撃ボタンを連射すると「ファー!!」と気の抜けたボイスと共にラウンドハウスキックを叩き込む事が出来る事もありますので、どしどし活用しましょう。連射装置を付けていると1秒間に8発近くもヒザが叩き込めて大変痛快ですよ。
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3面ボスがどう見ても「北斗の拳」のジャギそのものだったり、
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ジャギVSアミバ。PS2版対戦格闘「北斗の拳」でも成しえなかった、ある意味夢のコラボ。

5面の飛行機内で落下=一発死だったり、3面道中で歩道にポッカリ開いた大穴に集団で投身自殺するネズミちゃん達と後ろで楽しそうにしている犯人のオッサン達など、ナチュラルに狂った演出のオンパレードに頭痛がするとは思いますが、
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ラスボス戦で唯一普通のゲームらしい攻略法を発見したので、ここに記しておきます。
ラスボス(ロボット形態)のダッシュチェーンソー攻撃(無敵)は、ラスボスと縦・横軸をずらした所でパンチを連打していれば一方的に殴り勝つ事が出来ますよ。
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エンディングではジョーとヒロインとの熱いキッスの後、特に何も語られずにスタッフロールに突入しますが、ここまで救われない扱いを受けるジョー以外のプレイヤーキャラが哀れでなりません。心なしかアミバさんもソッポ向いちゃってます。
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「サイレントドラゴン」のタイトルの通り、全くヒットせず静かに消え去った印象の強い本作ですが、ゲームだけに留まらず会社そのものまで静かに倒産してしまった感のあるイーストテクノロジーですが、これがもしカプコンのCPシステム1・ナムコのシステムII・アイレムのM72マザーボードで開発されていたら、ちょっとはマシなゲームとして開発されて倒産を免れたんでしょうかねえ。
…「ダブルドラゴン3」の大失敗ぶりを見る限り、どう転んでも同じ未来が待っていたような気もしますが。
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「SEE YOU AGAIN」の文字が悲しすぎます

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