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2007-08-22 09:11 | カテゴリ:ゲーム
皆様は「板野サーカス」という言葉をご存知でしょうか。アニメーター・演出家の板野一郎氏の描く「戦闘機やロボットから発射されたミサイルが、煙を吐きながら高速でジグザグ飛び回る」ようなシーンの事を指すのですが、今から20数年前、特異な構図と特殊エフェクトで一世を風靡した金田伊巧氏と並んで当時のアニメファンを心酔させました。
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「金田パース」の例。静止画だと不恰好なんだけど、動くとカッコいいのは流石です

そのアクロバティックな戦闘シーンは海外にまで波及し、1986年に公開された映画「トップガン」にまで影響を及ぼしたほどです。


さて、そこから4年の歳月を経てゲームの世界にも「板野サーカス」が再現されるようになりました。アニメ程の迫力とスピード感はありませんが、当時のハード性能とゲームバランスを考慮しても「板野サーカス」をゲームの世界で初めて表現した作品がありました。1990年にカネコから発売された「エアバスター」という横スクロールシューティングゲームです。
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それまでのカネコ作品は「ゆけゆけ山口くん」「レディーマスター」「侍日本一」など、どうもヘンテコなセンスと妙ちくりんなバランスのゲームが多く、全てに於いて極めて高いクオリティでファンに絶大な賞賛を浴びていたナムコ・コナミと比較して「カネコのゲームは駄菓子屋ゲーム」と揶揄されたほどです。(ゲーム自体がB級テイスト満載な事と、1プレイ20円程度の価値しかないという意味で)

ところが奇跡というのは時々起こるものでして、それまでのカネコのイメージを一新するかのような爽やかなグラフィックとハイセンスなメカデザイン、熱い音楽・SE、スピード感溢れるゲームデザインは「本当にカネコの作品なのか!?」と当時のプレイヤーを驚かせたものでした。

ストイックで緻密なシューティングが人気を博していた1990年に、シンプルでありながら豪快かつ爽快なゲーム性でヒットを飛ばした点を考えるとシューティング界の「アウトラン」と呼んでも良いのかも知れません。

美しい海沿いのビル街がボスの攻撃で一瞬にして廃墟と化す1面airbustj0005.png

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ゆったりしたスクロールの洞窟から無機質なトンネル内を超高速で駆け抜ける2面(BGMとのシンクロ感が、また絶品)
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突き抜けるような青空を上り詰めながらの空中戦が爽快な3面・そして大気圏を突き抜けて無重力内での激しい戦闘を繰り広げる4面…と、ステージ毎に繰り広げられる特色溢れた展開はお見事の一言です。
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一周エンドのゲームの為、稼ぎパターンの構築も奥深いものでした。とは言ってもわたくし個人は1コインで進めた最高ステージが5面で、一周クリアすら出来なかったのでここいらへんはあんまり語る資格が無いんですけど。

さて、本作は個人的に思い入れの深いゲームでして、ちょっぴり思い出を語りたいと思います。


本作が発売された1990年、高校を卒業して大阪に進学し地元の友達や家族と離れ離れになったわたくしの心のスキマを埋めてくれたのが、この「エアバスター」でした。(あと「マジックソード」)親友のガス男くんとハガキで近況を語り合うと同時に、「エアバスター」の攻略雑談を楽しんでおりました。「エアバスター」はカネコ社の要望で攻略記事が書かれなかった事もあり、攻略法は仲間内の情報交換か自分でプレイして閃くしか道はありませんでしたから。

そんな孤独な貧乏学生だったわたくしにも、当時クラスメートの女の子・Mさんとそれなりにいい仲になる事が出来ました。とは言ってもバイトで学費を賄っていた多忙なMさんとは友達以上恋人未満の関係から進展はありませんでしたが。

そんなある日、学校帰りにMさんから「話したい事があるんだけど」と持ちかけられました。当時、趣味を通してでしか他人とコミュニケーションの出来なかったダメオタクのわたくしは「ゲーセンで話をしよう」と持ちかけ、テーブル筐体の反対側にMさんを座らせて「エアバスター」をプレイしながら話を聞く事にしました。
その日は何故かプレイが絶好調で、Mさんの相談も話半分で上の空に聞き流していたという最低な状態の中、ぽつりとMさんが呟きました。

「今日はバイトがあるから帰るね。わざわざ付き合わせてごめんなさい」と寂しそうな笑顔で。

…その一週間後、Mさんは学校を辞めてしまいました。後でクラスメートに聞いたところ、学費の問題や適性の問題等でいろいろ悩んでいたみたいです。当時の朴念仁すぎた自分自身に対する情けなさで一杯になりましたね。

「エアバスター」のサントラCDを聞きながら今回のエントリーを書いているのですが、そんな切ない思い出がふと頭をよぎりました。Mさん、元気でやってるかなあ。

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