「魔界村」「グラディウス」は当時のゲーマー達に大人気で、それらのゲームを遊びたくても先客が必ずついており、時間つぶしにやりたくもない「スカイキッド」でフテ腐れながらチアガールを機銃掃射してウンコに変換するのに夢中だった日々が思い出されます。

「ギャラガ」「ゼビウス」から「ドラゴンバスター」まで狂ったようにプレイし、ドラゴンバスターの財布まで通販で購入したナムコ信者のわたくしですら、この微妙な状況に嫌気がさして「次のゲームがダメだったらナムコファンを辞めよう」等と思っておりました。
そして1986年にリリースされた「源平討魔伝」…それは、数年前までの素朴なタイトルをリリースし続けていたナムコらしからぬ異形のゲームでした。

「主人公・平景清が1185年の壇ノ浦の戦いで戦死した後、「ぷれいや」という異次元の者からの布施により復活し、義経や弁慶と戦いながら三種の神器を集めて東上し、仇敵である源頼朝を討ち取ろうとするゲームである。歌舞伎や浄瑠璃の演目である『出世景清』がモチーフとなっている。」(wikipediaより)
平安時代の源平合戦をモチーフにした設定・それまでのハードの限界を突き抜けた巨大な多関節キャラクター・陰鬱さと美しさが同居したグラフィック・和洋折衷の音楽と、その全てが衝撃的な内容でした。

特筆すべきは「BIGモード」でのグラフィックでして、多重スクロールで表現された竹薮の中をガッシガッシと駆ける主人公「景清」の格好よさは今でも通用するレベルだと思います。
1985年に発売された「モトス」の音楽で一躍有名になった中潟憲雄氏の音楽も大変素晴らしく、氏の得意とする和洋折衷テイストのVGMは後のゲーム「未来忍者」でもその才能を遺憾なく発揮されておられます。
開発スタッフによるプロモーションビデオ
「源平討魔伝」のヒットにより一躍有名となった開発スタッフ「源平プロジェクト」は、その後1988年に「超絶倫人ベラボーマン」をリリース。昭和30年代を舞台とした特撮ヒーローのようなノスタルジック溢れる世界観と、コミカルな敵キャラクターが印象的な横スクロールアクションゲームでした。

「叩いたボタンの強さによって攻撃やジャンプの強さが変わる」ベラボースイッチの存在がユニークで、当時随分プレイしたのですがボタンの耐久力に難があり、設置していた店のほとんどでボタンが故障していたのが残念でした。(おかげで当時は1コインで16面までしか進めなかった記憶が)
なお本作はPCエンジンでアレンジ移植されており(Wiiのバーチャルコンソールにも対応)非常に良く出来たアクションゲームですので、是非ともプレイする事をオススメ致します。
…と、源平プロジェクトの快進撃はここまでで、1988年リリースの「爆突機銃艇」は同社が1985年にリリースした「バラデューク」の続編という位置付けのゲームをリリースするものの、大味なゲーム内容と度の過ぎた悪ふざけメッセージにプレイヤーの不評を買いまくってしまいました。
個人的にこのゲームはマスコットキャラクターのパケットが「びえ〜ん」という泣き声と共に破裂して死ぬ悪趣味な演出しか印象に残っておりません。


そして1990年リリースの「ピストル大名の冒険」。「大味なゲーム内容を毒デンパでコーティングした」という表現しか見当たらないほどの大問題作でした。いつもお世話になっているK-HEXさんが懇切丁寧に本作のアレっぷりを解説していらっしゃいますので、是非とも読んでみて下さい。



この辺りになると完全にファンに見放された感のある「源平プロジェクト」作品群ですが、実は「ピストル大名」は何とパチンコとして再デビューを果たしておりました。こんなゲームの版権を売るナムコもナムコですが、買う三共も相当にどうかと思います。
パチンコになって少しは毒も薄れたかと思いきや、ゲーム以上に狂った世界観を再現してくれやがりました。大当たり絵柄の数字の中に平仮名の「ん」があったり、背景で大男が滝のような小便を垂れた後にキンタマが降り注ぐなどの狂った演出や、全回転リーチがまれに外れたりするのは序の口でして、特筆すべきは大当たり中の演出。
いつもお世話になっているnobさんのページで詳しく紹介されておりますが、大当たり中の演出が「悪ガッパにさらわれた姫様が裸にひん剥かれてキュウリでお尻をベチンベチン叩かれる」という、もはや誰にも理解出来ないシロモノと化してしまいました。




以上のように、ナムコの歴史中でも割と黒歴史的存在と思っていた「ピストル大名」ですが、PS2の「NAMCO x CAPCOM」にも登場してるあたり、実はスタッフに愛されている存在なのかなあと思ってみたり。
それならばいっそ、悪ガッパさんも復活して歴代ナムコギャルのお尻をキュウリでベチンベチンと叩いて欲しいなあと妄想してみたりもします。ワルキューレさんとか、天現寺ひろみさんあたりを。



