案の定というか何というか、ゲーセン事情は時代を反映してか、プライズ・メダルゲーム中心でビデオゲームの割合が極端に少ないという状態でして、近所にゲーセンが無いという田舎ッぺのわたくしに最新ゲームなぞプレイ出来る訳も無く、早々にパチンコ屋に逃避してしまいました。
「おっさんゲーマーの居場所は、もうどこにもないのかのう。わしら年寄りはいつも時代の被害者じゃい」といつもの被害妄想に浸るわたくしに、よるきちさんが「明日、黒崎のフレンドに案内するから。楽しみにしといてね」と意味深なお言葉が。
二日目に黒埼に到着して、案内された先は風俗店。
「野郎、ふざけやがって!フレンドというのは穴兄弟という意味なのかッ!!」と憤慨しつつ財布の中の諭吉を確認していると、よるきちさんいわく「その店じゃなくて、隣の飯屋で昼ご飯にしようって言ってんだけど」というお言葉を頂きました。ちぇ。
炭水化物責めという表現がぴったり当てはまる「焼きそば定食」を胃に押し込んで、参加メンバーの顔色がいい感じに青ざめたところで、本オフ会の真打ちである「フレンド」というゲームセンターの二階に連れて行ってもらいました。

これはなんというカオス。
80年代のゲーセンが目の前で蘇ったかのようなラインナップは目を疑う程でした。断っておきますけど、これ全部エミュ筐体じゃないんですよ?よるきちさんいわく「これでも全盛期からすればかなり凋落してるんだけどね」との事。
画面写真だけじゃ解りにくいと思いますので、ゲームタイトルとコメントを付けておきました。その凄まじいラインナップ、とくと御覧あれ。ちなみにこれでも設置ゲームの全ては紹介しておりません。
■ホッピングマッピー
大ヒットした「マッピー」の続編。その割に出回りも悪い上に家庭用ゲーム機にほとんど移植されなかった極マイナーゲーム。
1点単位のスコアシステムがチマチマしたゲーム内容に拍車をかけてくれやがります。悪いゲームじゃないんだけどなあ。ちなみに「リターン・オブ・ゲームミュージック」に収録されたアレンジBGMは自分の中でトラウマ曲となっております。なんか怖いんだよ、あの曲。

■影の伝説
ゲームのマスターアップぎりぎりまで調整したサンプリングドラムの音色も含めて、当時としては出色の出来だったBGMを聴くだけでもプレイする価値あり。爽快感溢れる大味なゲーム性は逆に新鮮。当時少ない小遣いで長時間プレイしまくったゲームでした。永久パターンを3時間やり続けて怒られたのも今ではいい思い出です。ごめんね当時の店長。

■GI-JOE
ノリノリのBGMに合わせて破壊しまくれるゲーム性が爽快な作品。スペースハリアーのオマージュ作品として個人的に「バーニングフォース」と並ぶ名作だと思うのですがいかがでしょうか。サントラCDに収録漏れがある為、1面の曲はゲームでしか聴けません。

■スターフォース
言わずと知れたテーカン時代のテクモを代表する名作シューティング。ファミコン版しか知らない人は「影の伝説」と合わせて是非プレイしてみて下さいな。この時代のアーケードゲームは「ゲーセンでしか味わえない魅力」に溢れていましたね。
しかし、本ゲームの開発者・「ワイルドファング開発中に逃亡したストロング島」さん、今はどこで何をやってらっしゃるのでしょうか。

■魔獣の王国
「野生の王国」「野望の王国」のパロディであろうタイトルにニヤリとさせられますが、そのパロディが解る人は年寄りという自覚を持ちましょうね。特に俺。
グラディウスでお馴染みのパワーアップシステムを駆使して魔界からの脱出を図るゲームなのですが、大味なゲーム内容を覆い隠すド迫力の演出は素晴らしいものがありました。

■モトス
YMOライクな中潟氏のテクノサウンドが絶品なゲーム。ルールは単純な落とし合いゲームなんですがついつい熱くなってしまいます。
リメイクで二人同時プレイ要素なんて入れたら今でも通用しそうですね。

■宇宙戦艦ゴモラ
故・藤沢勉氏のセンスが炸裂したカルトシューティング。家庭用移植がメガドライブ版(しかもプレミアソフト)のみという念の入りよう。
爽快感とは相反したひねくれたゲーム性と苛烈な難易度がマニアの心を掴んで放しません。

■ファンタジーゾーン
セガの誇るファンタジーシューティングの名作。当時それなりにやり込んでロケットエンジン使用で1周クリアした事もあります。余談になりますが、本作のために連射の腕を磨こうと腕立て伏せを一日30回やってた学生時代を思い出しますね。

■エイリアンシンドローム
グチャドロのエイリアンデザインが印象的な一作。ゲーム内容は凡庸な探索型シューティングですが、2P側プレイヤー「マリー」の絶叫は特筆モノ。初プレイで腰抜かしましたよ。

■ヴォルフィード
「クイックス」のリメイクとして人気を博した一作。この時代のタイトーはリメイクゲームばかり出してた印象がありますね。「アルカノイド」のヒットに便乗したんだとは思いますが。
なお、歴史の闇に葬られた「スーパークイックス」「ついんくいっくす」もたまには思い出してあげてくださいね。

■大工の源さん
同名パチンコ機の印象ばかり強い一作ですが、よく練られたアクションゲーム。
余談になりますが、数年前に大阪のレトロゲーセン「リノ」でわたくしがファイナルファイトを1コインで遊んでいる間に後輩のハヤト君(仮)は、この大工の源さんに5千円以上つぎ込んでおりました。ごめんなハヤト(仮)。でも5千円以上つぎ込んで1面クリアすら出来ないのはちょっとアレだと思うんだ、おじさん。

■スノーブラザーズ
「バブルボブル」オマージュ作品として安定した人気を誇る作品。そういえばこれもメガドラ版はプレミアソフトでしたね。
続編が発売される直前に会社が倒産したとか、韓国で勝手に続編が何作も作られているなど(もちろん無許可)変なエピソードにも事欠かない作品でもあります。

■超時空要塞マクロス
NMK作品にしては低難易度な名作シューティング。一時期狂ったようにプレイしてたなあ、これ。
ちなみに真のエンディングが観たければ激烈難易度の二周目をクリアしなれけばならないあたりがやっぱりNMK作品ですね。
ちなみにエンディングで劇場版の名曲「天使の絵の具」は流れません。畜生!

■エレベーターアクション・リターンズ
対戦格闘ゲームが大ブームの時にひっそり発売された名作アクションゲーム。小さいキャラクターが緻密なモーションで流麗に動くさまは必見。あと敵ザコを燃やすシーンも。
ちなみにわたくしが使っていたのは紅一点のイーディー嬢。ええもちろん「ばっかみたい…」を聴く為だけでしたけどね。

さてさて、いかがだったでしょうか。福岡近郊に在住している方ならば是非とも行って欲しい名店であります。
その素晴らしいラインナップはレトロゲーマーならば見逃せないと思いますが。
もちろん、わたくしのようなヨゴレエロゲーマーにとっても楽園ですよここは。
なんと二階の一角が脱衣麻雀で占められていますから。



個人的にはここにわたくし秘蔵のDYNAX基板コレクションを持ち込んで、暗黒に染め上げてみたいと思うんですがねえ。
※ちなみにリンクさせて頂いているK-HEXさんも一日違いではあったものの、同店にご来訪されていた様子。すごい偶然だなあ。お会いできなくて残念。
黒崎放浪記 〜特別編〜


