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2008-12-05 13:21 | カテゴリ:おすすめ漫画
皆様は「週刊実話」という雑誌をご存知でしょうか。
wikiによりますと「いわゆるグラビア・ヌードのある、男性向けゴシップ誌である。暴力団など裏社会の特集が多い事が特徴。」との事ですが、平たく言うとエロゲー雑誌の次ぐらいに電車の中で読み辛い「オヤジ向けゴシップ誌」といったところでしょうか。
実話最新号

そんな「週刊実話」の今週の特集をざっと抜粋してみますと

◎独占撮!任侠スクープ3連発!
 ★京都ヤクザの雄「会津小鉄会」六代目継承式
◎スクランブル =不実の饗宴=
 ★元厚生省ら殺傷事件小泉容疑者の“クレーマー”な風俗遊び
◎短期集中連載 農水省告発《第9弾》
 農水省役人がハワイアンセンター女性客グループに抱きつき乱入の醜態!
◎芸能人スペシャル地獄耳 巨乳女優 疑惑のアソコ
 高岡早紀、真木よう子、スザンヌ、小雪、藤原紀香
◎発禁AV!? 沢尻エリカ様 裏DVD流出!
◎〈風俗最前線〉東西“老舗個室店”娘の汗だく密着奥義
◎あのフーゾク街がチェンジ!の予感 [歌舞伎町・大塚・堺・神戸・大阪]

ちなみにこの号のアオリが「官能満載特大号」。うわー最低。

かように眺めただけで加齢臭が漂ってきそうなオヤジテイスト満載なゴシップ誌なんですが、2005年からこの雑誌にひとつの漫画が連載されました。

その漫画のタイトルは「夜に蠢く」
夜ウゴ・表紙

作者は、30年も前に「翔んだカップル」で「ラブコメ」というジャンルの開拓を行い、近年は「特命係長・只野仁」がドラマ化等で大ブレイクした巨匠・柳沢きみお先生の作品であります。「大市民日記」とか、あのへんのアレな作品は置いておきまして。

さて本作のストーリーですが、
文具問屋の営業課に勤務する主人公・郷屋川脩(ごやがわ-おさむ)。妻子はあるものの、金も地位も名誉も明るい未来も無い「負け組」サラリーマンとしての毎日にうんざりしていたところ、とある初老の男から「今までの郷屋川脩としての人生を捨て去って、先日急死した大手出版社「紀尾出版社」の社長・岡上真一としての影武者として生まれ変わって欲しい」という頼みをされる事となります。

初老の秘書課長・高田によると「お飾りの社長として椅子に座ってくれればそれでいい」という事だったのですが、郷屋川は今まで隠れていた才能を発揮して販売不振に喘ぐ看板雑誌のリニューアルや団塊専門コミック誌を立ち上げるなどの大成功を収めます。
シルコミ大ヒット
俺は凄い!凄いぞ俺は 

そして郷屋川は、今まで夢の世界だった「月100万の給料」「一流の料理」「極上の愛人」「勝ち組としてのステイタス」を手にしますが、自分に対して素っ気無い態度を取り続ける岡上の妻(未亡人)・貴子の存在や、「好き勝手出来ないカゴの中の鳥状態」にストレスを感じ、徐々に精神が追い詰められていく…というものですが、実は1巻にあたる「勝ち組誕生編」がわたくしの手元に無い為に、細部の説明は間違っているかも知れません。詳しくは単行本で見てね、という事で。
鋭い弟
謎の女・貴子

どうして、つい先日発売されたばかりの「夜を蠢く」1巻にあたる「勝ち組誕生編」を持ってないかと言いますと、「このマンガ気持ち悪い」の一言でウチの奥さんに捨てられてしまったからなのでした。なんて事しやがんだコンチクショウ。

話を元に戻しますが、何故このマンガが「天下の奇書」と申しますと一部のきみおマニアの間で「夜ウゴ」(パーリス管理人さん命名)と呼ばれる本書、昨今のマンガでは見られない狂った表現のオンパレードだからなのです。

主人公・郷屋川の顔が「大市民」の山形の髪型を変えただけの手抜き感満載のキャラクターデザインだとか、
大市民・山形
ごやがわ

サクセスストーリーが御都合主義過ぎるとか、本編に登場する「団塊世代向けの硬派なコミック誌「シルバーコミック」の表紙がありえないくらいアレな出来」だとか、
シルバーコミック

登場する女性キャラの目付きが、みんな「まりもっこり」みたいだとか、そういった部分は例えるならば「刺身のツマ」レベルの狂いっぷりなんですよ。
まりもっこり貴子

真の狂った表現は、何より「極上の寿司・焼肉を食べて極上のキャバクラ嬢とのセックス三昧をしておきながら、最上の楽しみは岡上の妻・貴子の入浴を見ながらオナニーする事」という主人公・郷屋川の思考パターンそのものなのでした。

言葉で説明してもピンと来ないと思いますので、画像を貼っておきます。…連載中の約2年にわたり、延々こんな事してるんですよ。
怒ってるんすか?
背後霊?
ああっ貴子さま

フイニッシュ
おなか痛いの?

しかも覗きが貴子にバレた時の味わい深い表情は、本作はひょっとしてギャグマンガなのかと勘違いするほどでした。

アウトー
見つかっちゃった

ストーリーに話を戻しますと、「行き詰まるのが目に見えている負け組サラリーマンの人生」と、「それまで築いた人間関係や家庭を放棄して二代目社長の影武者として一生を歩む」のはどちらが幸福なのかという極めて哲学的なテーマでありながら、本編で主に描かれるのが「変態中年の堕落した性行為」という辺りにきみお御大の狂気を感じずにはいられません。

故人ですが青木雄二先生が同じテーマを扱ったのならば、もうちょっと違った作品になったとは思うんですけどねえ。

ここで話は横道に逸れますが、「BSマンガ夜話」の「湘南爆走族」の回に「漫画家は自分の気に入ったシーンは大ゴマを使い、気恥ずかしいシーンは無意識に小さなコマで描く」と、いしかわじゅん氏が指摘していましたが、そのフォーマット通り、作者の柳沢きみお先生が一番表現したいのは「中年男の屋外オナニーシーン」なのではないのかと邪推せずにはいられません。

一巻の社会派なストーリーはどこへやら、二巻の第41話「ストレス」からは深夜に突然全裸になったかと思いきや、「ああ、気持ちいい!」「あ~~~っ、開放される気分だ!!」
自分を解き放て
ひさしぶりに抜いてやる

「ひさしぶりに抜いてやる・・・彼女の裸、見ながら抜いてやる!!」


と全裸で庭づたいに浴室まで徘徊したあげく、いつもの覗きオナニー。挙句の果てに42話の表紙「暗闇の中」の表紙ではとうとうこんな状態になってしまいました。
暗闇の中

連載中に本作品を最後まで見た方はご承知だとは思いますが、この後の本編はブレーキの壊れたきみお節がノンストップ。
裸ひとつだけ

一部で流行語になった「処女の体を自由にする、これは最高だ! 最高のプレイだ!!」「そうだ乳液だ!」「今日はこの娘と中出しだ!!」という狂人としか思えない名セリフと変態中年・郷屋川のイキ顔が乱発する、他に類を見ない奇書の誕生になってしまうのでした。

しかし、この天下の奇書の単行本発売に踏み切った出版社の英断は別の意味で素晴らしいとは思いますが、1巻表紙に「あなたは今の自分に満足していますか?この物語を読めば、あなたの生活と人生は大きく変わります!」怪しげな自己啓発本のようなアオリが書かれているのですが、どう考えても別の意味で大きく変わる気がするのはわたくしだけでしょうか。

とりあえず興味を持った方はコンビニまでダッシュして(普通の本屋さんにはまず置いてません)是非ともこの狂ったきみおワールドを堪能して頂きたいものです。今を逃すと間違いなく一生読めないでしょうから。

最後になりますが、本エントリーを流浪の大手テキストサイト「スーパーリスナーズクラブ」管理人さんに捧げます。
氏の「夜ウゴ」レビューが無かったら、一生こんな狂った漫画には出合えないままでした

参考リンク:夜に蠢くグレイテストヒッツ「wriggles at night」

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