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2009-02-08 15:50 | カテゴリ:カルトアニメ
一年近く前のソースで恐縮ですが、産経ニュースでこんなニュースがありました。
【テレビ】「ショート」が面白い 1分半ドラマ、5分アニメ… - MSN産経ニュース

テレビ各局で1分半から5分くらいのミニドラマが増えている。既存の連続ドラマの視聴率が低迷するなか、視聴者のニーズはより短い、エッジの効いた内容の作品。ショートコントなどが受ける今のお笑いブームもそんなところに理由があるようだ。(松本明子)

3~5分の番組は、過去にも料理やバラエティーであった。今年は「関根勤5ミニッツ・パフォーマンス」(BSフジで再放送中)などがマニアックな笑いを紹介。テレビ朝日の5分の音楽情報番組「音魂(おんたま)」は、深夜ながらアーティストによっては視聴率が10%を超えることも。その流れがドラマの世界にも訪れている。

放送ライターの一ノ瀬智さんは「お笑いの影響もあるかもしれないが、視聴者は早く“オチ”を知りたがる。ダラダラとした物語はもう結構ということかもしれない」と分析している。
(抜粋ここまで)


1時間なり30分なりの放送時間内でダラダラ引っ張るばかりのドラマ・アニメの欠点を克服して、要点のみをギュッと凝縮したドラマやアニメが人気という事なんですが、確かにそれはあるかも知れません。

わたくしが覚えている例で挙げると、古くは「一球投げるのに30分かかる」と揶揄されたアニメ版「巨人の星」や「前までのあらすじのおさらいと、悟空が気合いを溜めているだけで30分が経過した」と揶揄されたアニメ版「ドラゴンボール」等が思い出されますね。

テレビの前で何十分も拘束されるのは苦痛に感じるのかも知れないので、出来る限り冗長な部分を削って簡潔で面白い番組を作るというのは、飽きっぽく忙しい現代人にとっては朗報なのかも知れませんね。

さて、そういった短編アニメ作品として今回紹介するのは、1974年に放送された「星の子ポロン」です。
ポロン・タイトル

同年に放送されたアニメとして代表的な作品は「宇宙戦艦ヤマト」「ゲッターロボ」「グレートマジンガー」「アルプスの少女ハイジ」「破裏拳ポリマー」「魔女っ子メグちゃん」などがありますが、今でもファンの多い名作が多々輩出された年でもありました。

そういったアニメの当り年に製作された「星の子ポロン」、まずはご覧下さい。






…動画を見た方なら感じたと思いますが、「ガッツ乱平」「マス坊」(マスプロ電工のイメージキャラクター)を悪魔合体させたかのような主人公「ポロンちゃん」のツラが不細工テイスト溢れすぎているとか、サブキャラクターの動物たちの擬人化が中途半端で不気味だとか、作画のほとんどが2コマリピートの多用でびっくりする位動かないとか、細かいツッコミ部分は沢山あると思いますが、
ポロンアップ
ガッツ乱平
※下・ガッツ乱平、上が「ポロン」。ブサイクっぷりが似ているとは思いませんか?

何よりも、「こういうことをしたら他の人に迷惑だし危険だから、みんな止めようね」という事を教える子供向けの教育アニメというコンセプトなのに、その因果応報の表現が余りにも残虐でシュールな為、子供の心にトラウマを残しかねないという部分が大き過ぎて、とてつもないトラウマアニメになっているのがお解かりいただけますでしょうか。

何故そんな事が断言出来るかというと、わたくし自身が当時「星の子ポロン」によって多大な恐怖を植えつけられたからなのでした。

今回の動画で紹介されている物から抜粋いたしますと、まずは「ブレーキをいたずらしてはいけないよの巻」
ブレーキ・タイトル

本編はイジワル狐が故障した車を山の頂上までネズミたちを使って牽引させているエピソードから始まります。
ケーキやるぞ
地獄の牽引

イジワル狐は「俺の故障した車を頂上まで運んでくれたらケーキをご馳走するぜ!」と餌で釣ってネズミ達に牽引させますが、いざ頂上まで運搬した瞬間に「ようし、この辺でいいだろう!ケーキは俺が頂くよん!」と、手に持っていたケーキを包装紙ごと一口でパクリ。
ケーキぱっくん

呆然とするネズミ達を前に「ご苦労さーん!もう用は無いよー!アバヨー!柳沢慎吾ばりに最悪の追い討ちをかける始末。
許せねぇ

暴動

ブレーキ引っこ抜き

これにブチ切れたネズミ達は、イジワル狐の高級そうなオープンカーをボッコボコに破壊します。それもハンドルやブレーキをもぎ取るといった修理不可能なレベルにまで。
魔法使えよ

そしてスクラップと化したオープンカーは、ブレーキをもぎ取ったおかげで坂道を急降下。パトロール中のポロンちゃんはネズミ君達を助けるために、木々の間にロープを張ってネズミ君達につかまらせます。どうでもいいけど、これって普通にブービートラップだと思うのですが。首がもげるぞ。
ロープ張り
ネズミ危機一髪
オープンカー落下
オープンカー大爆発

崖下から落下したスポーツカーは大爆発。ポロンちゃんの機転でネズミ君たちは無事助かりましたとさ。おしまい。
オワタ

…ちょっと待て。

狐にスポーツカーは弁償しなくていいのか!?

他人の車をボコボコに破壊したネズミ君たちはお咎め無しなのか!?

何で今回だけポロンは謎の光線を使わずに、妙に現実的な救助手段を講じたんだ!?

何でネズミだけ擬人化されない裸のままなんだ!?

何でここまでとっちらかった話のままで「おしまい」なんだ!?


視聴者が当然感じるであろう多数の疑問も何一つ解決せず、妙にテンションの低いポロンの声で「バイバーイ」と言ったまま、本編はあっさりと終了します。

当時幼児だったわたくしも、その余りのカオスな展開と、ふんだんに盛り込まれた暴力描写に恐れおののきました。特に狐のスポーツカーを素手でボコボコに破壊するさまはユーモアの欠片もない暴動そのものでして、後味の悪さばかりが残ります。

そしてもう一編。「ショーウインドゥ騒動の巻」。まるで社会派刑事ドラマのような筆文字で書かれた迫力満点のタイトルは、とても幼児の情操教育アニメとは思えず、この後の惨劇を期待せずにはいられません。
ショーウインドゥ騒動

母親にデパートに連れてもらった子供のわんちゃん。バランスボールのような物に飛び乗ったかと思いきやバランスを崩して頭から大激突。
拷問部屋
頭から大落下

その後も懲りずに、逆さ吊りのムームー星人のようなシャンデリアのような物に飛び乗り感電、
ムームー星人
逆さづりムームー
感電

そして感電したままバウンドして何故か天井から生えている鎖に首を巻き付かせて絞首刑状態になってしまいます。
絞首刑

そんな大惨事を目の当たりにしていながら、周囲の大人は「はっはっは」と他人事で笑っているだけ。恐ろしすぎます。
無関心なオトナ

そこでポロンがヘッドスライディング状態のまま微動だにせず謎の光線で鎖を消滅させて事無きを得ます。
他人事
怖い関係者

「いいんですよ、こんなにお客を集めてもらってありがとう」と平気で言い放つデパート関係者と思わしき謎の生物。わんちゃんの母親も「それにしてもイタズラはダメですよねー」と、微妙に会話が繋がっていない受け答え、しかも他人事のようにさらりと言い放っておしまい。
オワタ


自動処刑装置の博覧会のようなデパートもさる事ながら、周囲の大人たちが全員この場の惨劇に対して無関心かつドライな反応しかしていない事に物凄い狂気を感じずにはいられません。

わたくしは幼少の時分にひとりぼっちでお留守番をしていて、この「星の子ポロン」見ていて余りの怖さに泣き叫んだ記憶がありますが、こんな内容では子供に道徳心を植え付けるどころか、要らぬ恐怖心を無闇に植え付けるばかりだと思いますが、いかがでしょうか。

テレビマンガ倶楽部さんの情報によりますと、この「星の子ポロン」は全260話もあるらしいのですが、こんな狂った内容のアニメをこんなにも作り続けたメリットは一体どこになったのかと思うのと同時に、よくも放送中にクレームの類が来なかったものだなあと感嘆するばかりです。

何はともあれ、あの狂った内容でお馴染みの「チャージマン研!」もDVD-BOXが出たくらいなんですから、どこかの酔狂なメーカーが「星の子ポロン」のDVD-BOXでも作ってくれませんかねえ。

わたくし?もちろん買いますよ。全話収録で5000円くらいなら。


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