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2009-10-24 01:33 | カテゴリ:日記
ごぶさたしておりました。わたくしは育児と仕事に追われているうちに10月も終わりの様相を呈しており、我ながらブログ更新頻度の少なさに愕然とする毎日を送っておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて今回はとあるニュースで久々に怒りと悲しみと絶望に包まれた事もあり、拙ブログ名物の長文で語りたい事があったので、今回はみっちりと語りたいと思います。

…先日のlivedoorニュースでこんなニュースがありました。

人気漫画家『けいおん!』を批判「空虚だ。不気味。気持ち悪い」 - livedoor ニュース
件の日記

人気漫画家の吾妻ひでお先生が自身の公式サイトで「このアニメ作ってる人も見てる人々も不気味。そんなに現実イヤなのか? この気持ち悪さはメイドカフェにも通じるものがあるな」と発言していることが明らかになった。

このことを伝えたタレコミニュースサイト『ぱふぱふニュース』によると、吾妻ひでお先生はアニメ版の『けいおん!』を観て率直な感想を漫画形式で執筆。吾妻ひでお先生にとって、かなり不満爆発の内容だったとのこと。

『けいおん!』は、もともと漫画雑誌で連載さていた作品をテレビアニメ化。深夜枠のアニメにもかかわらず、社会現象を発生させるほどの大ブームとなった。この作品は、軽音楽部で活動するキュートな女の子たちの物語なのだが、その内容に影響された人たちが楽器屋に足を運んで楽器を購入するなど、ディープなファンを作っていた。

(抜粋ここまで)

このニュースを元に2chのニュース速報+が取り上げ、2ch転載サイト「痛いニュース(ノ∀`)」もこの騒動を取り上げるまでの騒ぎにまで発展してしまいました。

漫画家・吾妻ひでお 「アニメ『けいおん』、作ってる人も見てる人も不気味だ。そんなに現実がイヤなのか?」と批判

ニュース速報+のスレッド継続数はスレ立てがスムーズに行われなかった事もあって、継続スレはパート14で収束したものの、「痛いニュース(ノ∀`)」のコメント欄は吾妻先生への罵倒中心に書き込みが3800以上にも登る大炎上となってしまいました。

わたくしがこのニュースを最初に見た時の感想は「吾妻先生も随分辛辣な事書いたんだなあ。余計な事言わなきゃいいのに…」と思ったのですが、ソース先の吾妻先生公式サイト内の「ひでお日記」というのを見て「え?」と思ったのです。

わたくしは吾妻先生の公式サイト内の「ひでお日記」を半月から一ヶ月スパンで巡回しているのですが、そんな辛辣な批評をした部分が思い当たらなかったからなのですから。

吾妻ファンの人は周知の事実ですが、吾妻せんせいの公式サイトの日記や書籍化された「うつうつひでお日記」、
ホムンクルス書評
月詠書評

もっとディープなマニアの人だと吾妻先生と新井素子先生の共著「ひでおと素子の愛の交換日記」
愛の交換日記

辺りの20年くらい前から一貫した小説・漫画・アニメ・お笑い番組とジャンルを問わずに膨大な量の視聴量・読書量をだらだらと綴ったグチ交じりのいつもの防備録なんですよね。
日記まえがき

それも「これって、ただのひきこもりの読書感想文じゃないか!」と自虐ネタ交じりに行うほどの。
ひきこもりの読書感想文

さてここで、わたくしの個人的な感想を申し上げておきますと、わたくしもアニメ版「けいおん!」を何の予備知識も無しに視聴した感想は、概ね吾妻先生と似たようなものでした。

「何のストーリーも無く、ドラマチックな出来事が起きる訳でもなく、御都合主義とキャラ萌えだけに特化した、ただのダメアニメじゃん」と。

その後に原作を読んだ時に、「ああ、元ネタがほのぼの4コマ漫画だから挫折や葛藤とか入らないんだ。こりゃとんだ読み違いをしちゃったな」と思い直したのですが。


そこで、アニメ版「けいおん!」のネットでの評判を見る限り、「観ていて癒されるアニメ」「何この気持ち悪くて中身の無い萌えアニメ」と評価が真っ二つに分かれていて疑問だったのですが、そういった感想を持たれるようになった原因を自分なりに推察してみました。


・4コマ漫画をアニメ化する際に、漫画よりもリアリズムを持つアニメという媒体ゆえ日常描写の表現を緻密にしなければならなかった。

・その際スタッフが選択したのはリアリズムを追及して葛藤や挫折というファクターを盛り込んでしまうと、原作の持ち味を殺して別作品になってしまう。

・それ故、緻密な作画と丁寧なキャラクター描写で萌え描写の徹底的なパワーアップを行う判断となった。

・原作より過剰に盛り込まれた「萌え」は、人によってはメイド喫茶と同レベルの「媚び」に映るのが拒否反応の原因となった。

というのが主な原因じゃないかと思うのです。

■原作のエピソード
カスタネット(原作)
       ↓
■アニメ版で大幅に肉付け
カスタネットうんたん



■原作のエピソード
メイド服(原作)
       ↓
■アニメ版で大幅に肉付け

萌え萌えきゅん


その為、予備知識の無い人が観ると「何だこの萌えだけで中身の無いアニメは?」という感想を持ったのも納得出来るのですが。実際、わたくしがそうでしたから。



…さて、そういう事情を加味して考えてみると、今回のひでお日記の件は何ら炎上する要素の無い只の絵日記だと思うのですが、ここで今回の騒動を最初に取り上げたおまいら! ぱふぱふニュースの記事を目を通してみます。
おまいら! ぱふぱふニュース (ぱふニュー) : 漫画家の吾妻ひでお先生「けいおん観た。空虚だ。気持ち悪い」

…余りこういう表現は使いたくないのですが、このニュースブログ本文をざっと流し読みしても、草生やし過ぎの文体もさる事ながら、中立性の欠片も無い上に、元ソースの上っ面だけをなぞった頭の悪い文章・そして何より3ヶ月も前の絵日記を殊更に取り上げた上に元発言を巧妙にトリミングして「けいおん!」ファン・製作者・メイド喫茶関係者全員に喧嘩を売るような記事に仕立て上げている始末。

今回の炎上騒動に一役買ったぱふぱふニュース管理人、livedoorニュースの記者・ニュース速報+の☆ばぐ太☆φ ★記者の三人。

この人たちのやり口はマッチポンプで炎上させる気満々の悪意が満ち満ちているように思えてなりません。


それは
「お前らの大好きな「けいおん!」の悪口言ってる老害の無名漫画家が何かほざいてるぞwww 全力で潰しに行けやwww」

もしくは、
「痛い「けいおん!」信者ども、燃料与えてやるからトラブル起こして来いやwww その痛い行動をヲチして笑い者にしてやっからよwwww」

という
「どっちに転んでも炎上ネタでアクセスアップwww おかげでアフィ収入おいしいです(^q^)」といういやらしい高笑いが聞こえてきそうな程に。



だからこそ、純粋な「けいおん!」ファンは、自分の好きな物を貶められて立腹する気持ちは十二分に解るが、ここは動くべきでは無かった。

そもそも吾妻氏の日記に書かれた内容は、いつもの「ひでお節」であって「けいおん!」に対する悪意など無かったのだから。


底意地の悪い連中に意図的に仕組まれた対立工作になど乗るべきでは無かった。

今回の件は吾妻先生も被害者なのだから。


そして、今回の件で逆上した「けいおん!」ファンがどれだけ揚げ足を取ろうとも、吾妻ファンは第一期~第二期オタク世代の年寄りいい大人が多く、どれだけ付け焼刃の理論武装で論戦を挑んでも勝ち目が無いのは明白でした。子供が大人に喧嘩を売るようなもので、幾多の論争をこなしてきた経験と知識量を持つ吾妻ファンに勝てる訳がありません。


増してや、吾妻先生は現在の美少女・SF・不条理ギャグ・パロディといったオタク文化の草分け的存在であり、とりわけ美少女の表現に於いては当時の漫画界で比類なき貢献を果たした人なのですから。
幕の内デスマッチポスター
幕の内デスマッチ・表紙

結局、「老害乙」「売名行為かよ」「吾妻?誰こいつ。知らないんだけど」「アルコールとホームレス、現実から逃げたお前が言うなww」などなど、幼稚な粗探しや罵倒に終始した一部(と信じたい)の「けいおん!」ファンの非常識さがネット界隈に於いて周知されてしまうという最悪の幕切れで今回の騒動は終結しようとしています。

吾妻先生作品・「けいおん!」のどちらも好きなわたくしは、今だからこそ言いたいのです。

自分の好きな作品を出所不明のソースで腐されたからといって、いきり立って荒らしまわるようなみっともない真似はするな。

少なくともオタクを自認するのであれば、頼むからもっと広い視野と常識と審美眼を身に付けてくれ。

君たちの非常識な振る舞いは、君たちが好きな「作品」そのものの評価を貶める事になってしまうのだから。



願わくば、今回のような哀しい結末だけは二度と起こさないで下さい。

古参オタクのわたくしは、それだけを願ってやみません。
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