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2010-10-13 00:36 | カテゴリ:おすすめ漫画
■注意!■

※本エントリーは性的表現や、それらに類する事柄を取り扱っております。
18歳未満の人は読まないで下さい。
また、文章量の都合上、本文中作家さんの名前は全て敬称略となっております。
ご了承下さい。



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さて、今を遡る事30年以上も昔の事ですが、1973年にKKベストセラーズ(現ワニマガジン社)から刊行された「漫画エロトピア」というエロ劇画誌は、当時の若者の鬱屈した(主に性的な)エネルギーの捌け口として爆発的なヒットを遂げて、最盛期には20誌以上もの亜流誌が発売される事態にまで発展してしまいました。
漫画エロトピア表紙

どうでもいいんですけど、この表紙のお姉さんの顔が非常に鬼気迫っていて怖いです。女豹というより野獣といった感じで。
女豹というか野獣

わたくし、夜道でこんな顔したおばさんと出合ったとしたら、猛ダッシュしますよ。逃げる方向に。


まあそれはさておき、わたくしは1970年代に生まれていたので当時のエロ劇画誌の実用感とかは全然解らないんですが、1970年代は学生運動やら公害問題やらオイルショック等の暗い世相を反映してか子供向けのアニメですら、そういった風潮を反映した暗い内容の作品が多く、メジャーなところでは「あしたのジョー」
あしたのジョー 『ねじりん棒・・』.flv_000217033

「タイガーマスク」
みなし児のバラード.mp4_000022727

ちょっとマイナーな作品だと「さすらいの太陽」
さすらいの太陽 第01話.flv_000069861

「魔法のマコちゃん」
Mahou no Mako chan Episode 13.avi_001347346
Mahou no Mako chan Episode 13.avi_001395761

等の少女向けアニメですら拭い切れない1970年代特有の暗さを持っていたものでした。

ちなみに特撮作品はもっと容赦なく、主人公が発狂する描写のある「サンダーマスク」「レインボーマン」「怪奇大作戦」なんて作品もありましたね。
きょーきにんげん.flv_000070037
タケシを狂わせろ
サンダーマスク発狂


あ、「チャージマン研!」も1970年代の作品でしたね。…あれは別枠扱いという事で。


さて、そんな一時代を築いたエロ劇画誌も、1970年代末期には時代の流れによってバタバタと休廃刊していきました。

この時代の流れは亜流誌の続出による供給過多と、それに伴う質の低下も理由の一つですが、1980年代を迎えた事により、劇的なパラダイムシフトが起きたのではないか、とわたくしは考察するのです。

世の中に不満を抱いていた鬱屈したエネルギーをエロ劇画誌でいろいろと発散していた1970年代の青年も、年を取る事によってエロ劇画誌を「卒業」し、その後の世代には「ドロドロした濃い絵柄のエロ劇画は受け付けなかった」のではないかと。すでに「明るく楽しく軽薄に」といった時代に突入していた1980年代には不釣合いだったのではないかと思うのです。
恨み節と松竹梅



話は当時のアニメ事情に戻りますが、1981~82年という年代は「うる星やつら」
する」.flv_000130367

「超時空要塞マクロス」
天使の絵の具+画像集(画質UP).flv_000184052

「魔法のプリンセス・ミンキーモモ」
魔法のプリンセスミンキーモモ OP ラブラブ・ミンキーモモ.mp4_000022313

といった「美少女」色の強い作品がヒットを飛ばしており、キレのいいアクションやメカ・そして作品中に登場する美少女キャラクターを楽しむといった「オタク的視点」が視聴者の中に萌芽しはじめたのではないかと推察するのですが。

ここでおもむろに断言しますが、80年代のアニメ・漫画・ゲームというのは、ある意味「どれだけ綺麗で可愛い、そしてちょっとエッチな美少女が描けるか」について物凄い情熱を燃やした時代だったと思うのです。

そういった当時のニーズをピンポイントで拾い上げて大ヒットを飛ばしたのが、美少女漫画誌の草分け的存在「レモンピープル」でしょう。
レモピープル1982

ここで「レモンピープル」誌について少し触れておきますが、吾妻ひでお・あさりよしとお・阿乱霊・内山亜紀・千之ナイフ・ちみもりお・中島史雄・雨宮じゅん・新田真子・早坂末紀といった強力な作家陣によって作られた、80年代における美少女漫画誌のナンバーワン雑誌でした。
新田真子
あさりよしとお
阿乱霊1
阿乱霊2



そして「レモンピープル」誌の大ヒットによって続々と亜流誌が創刊される事となりました。わたくしが知っている順に列挙していきますが、 「漫画ブリッコ」
漫画ブリッコ

「プチ・パンドラ」
プチ・パンドラ

「ハーフリータ」
ハーフリータ

「ペパーミントコミック」
ペパコミ


「ロリポップ」等々。
ロリポップ

さて、異常に長い前口上はこのぐらいに致しまして、「レモンピープル」の亜流誌であった「メロンcomic」ですが、この「メロンcomic」創刊号は、「レモンピープル」誌でも描いていた千之ナイフ・内山亜紀・雨宮じゅん以外の作家陣が前述の亜流誌たちに比べて格段にレベルが低く、それゆえネット上でも語られる事の無かった美少女雑誌でした。

ところがそんな「メロンcomic」ですが、80年代オタクカルチャー全盛期という数奇な時代のイタズラによって、わずかながら一瞬の輝きを放った事と、その輝きを放った時を体験したわたくし自身の思い出も絡めて語っていきたいと思います。

メロコミ創刊号

さて、この「メロンcomic」の創刊は1984年6月。「めでたく、か~いく」というキャッチコピーと、内山亜紀の描く可愛らしい美少女イラストに興味を惹かれる本誌。さて、肝心の掲載作品についてはというと…


「独身アパートどくだみ荘」を彷彿とさせる貧乏臭さとやさぐれ感あふれる漫画や
頼子に乗り換え

よくわかんない平安やおい漫画
平安やおい

学習まんがのような健全でイモ臭い(死語)絵柄で、エロシーンがギャグのように見える漫画
タワシゴリラ
そりゃ痛かろうて

どことなく怪奇漫画を連想させる登場人物の奇怪な行動と、おもしろ髪型にばかり目がいく不条理エロ漫画
蟻塚せんせい、変質者
ひっ

わけ解んない精神世界の中、バストアップの羅列でこれまた訳の解んない哲学論を垂れ流す前衛まんが
前衛まんが1
前衛まんが2

…まあ何といいますか、キャッチコピーの「めでたく、か~いく」というコンセプトとは真逆の方向にギアを入れたまま全力でアクセルを踏み込んだかのような「やっちゃった」感溢れる誌面構成は、別の意味でインパクト抜群だと思いました。

アニメや漫画における「美少女」のフォーマットが定着しつつある1980年代中期に於いて、エントリー序文で参考として取り上げた70年代特有のアナクロ感溢れる泥臭い画風が漂う誌面は、当時でも浮いていましたもの。

正直、創刊から4号まで無事に刊行出来たのが奇跡とも思える低クオリティぶりでした。

このままのクオリティを維持したままだったら典型的なカストリ雑誌として誰の記憶にも残らないままフェードアウトしていたと思うのですが、80年代という時代は、この死亡寸前の漫画雑誌にひとつの奇跡をもたらしました。

それは何かと言いますと、この「メロンcomic」誌の読者コーナーは、ぶっちゃけ「メロンCOMIC」初期連載陣よりもクオリティの高い「美少女イラスト」を描けるハガキ職人や同人作家の宝庫だったのです。
投稿イラスト群
投稿イラスト例1


つまり、その奇跡とは「好きな美少女を描いてお手軽に商業誌でデビューしたい」と願うハガキ職人・同人作家と、「可愛い女の子が描ける漫画家が今すぐにでも手軽に欲しい」と願う編集者との需要と供給がピタリと一致した事だと思うんですよ。

この「メロンcomic」誌の読者コーナーに掲載されたイラストハガキの投稿者から、実際にプロの美少女漫画家としてデビューした人が何人もいたぐらいなのですから。
平野裸夢・投稿イラスト篠原尚秀・投稿イラスト

ねぐら☆なお投稿イラスト海野やよい・投稿イラスト

留萌純・投稿イラスト綾野麗・投稿イラスト
(画像が縮小されていてペンネームが読み辛いと思いますので、確認したい人はマウスカーソルを画像の上に置いて下さい)


さて、ひとつのエントリーで纏めようと思ったのですが、余りにも文章量と画像の量が多くなったので、ここで一端区切る事にしますね。
続きは次回エントリーにて。


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