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2010-10-19 00:50 | カテゴリ:おすすめ漫画
※くどいようですが注意※

本エントリーは美少女漫画誌をレビューしているという特性上、エロティックな画像や文章が盛り込まれております。未成年の方の閲覧はご遠慮下さい。

また、文章量の関係上、本文中の各作家先生方の敬称は略しております。ご了承下さい。



さてさて、お待たせしました。後編です。

あー、しかしエロ漫画のエロシーンをレビューするというのは物凄い勇気がいりますね。何か人間として大切な何かを捨てているような気がしてなりません。

さて、「レモンピープル」誌の後追い雑誌として創刊された「メロンcomic」誌ですが、創刊号の「めでたく、か~いく」というキャッチコピーとは裏腹に、実情は青林堂のカルト漫画雑誌「ガロ」のようなモンド雑誌の匂いを撒き散らしておりました。

このままこの通りの誌面作りを続ければ、一部のカルト漫画マニアに「ああ、あんな雑誌あったね」と語られるレベルで終わっていたと思うのですが、80年代中期のオタクパワーは迷走を続けていた「メロンcomic」誌に一つの奇跡をもたらしたのです。

それは、エイブラハム・リンカーンの名言「人民の人民による人民のための政治」 にも似た「読者の読者による読者のための雑誌」という誌面の進化でした。

読者のニーズからズレた内容で溢れた創刊号から約半年。千之ナイフ・内山亜紀・雨宮じゅんといった人気作家はそのままで、当時隆盛を極めていた「ファンロード」誌のように読者「自分たちの読みたい内容は、自分達が参加して作る」という読者上がりの漫画家がデビューしたりするスタイルになったのです。
FR1984_06.jpg
FR1984_11.jpg



当時の読者のニーズというのは単純至極。

「可愛い女の子を登場させた、ちょっとエッチな漫画やイラストが見たい」

という大変ダイレクトなものでした。

「何だ、超ありがちじゃん」と言う事なかれ。「ロリ巨乳」「つるぺた」「ツインテール」「ニーソ」「縞ぱん」「ツンデレ」「みさくら語」「コマネチ」等、エロ嗜好と萌えに関する全てがカテゴライズされた現代と違って、当時の二次元美少女を巡る状況は「萌え」がある程度社会的に認知された現在と違い、ジャンルから表現技法に至るまでの全てが手探り状態だったんですから。

この辺りはクドクドと状況を説明しても仕方がありませんので、実際にその「メロンcomicの奇跡」が実際に発生した号を詳細に取り上げながら語っていきたいと思います。

さて、その件の号とは1985年1月号。
千之ナイフの描くサンタさんコスチュームをアレンジした金髪ツリ目美少女が表紙の本誌は、当時思春期を迎えていて悶々としていた少年時代のわたくしのアンテナにピピッと反応し、中身はどんなものなんだろうと立ち読みした結果、その可愛らしい絵柄と過激なエッチシーンに凄まじい衝撃を受けたものです。(とは言え、今のエロ漫画雑誌に比べたらソフトなものでしたが)
メロコミ1985年1月号

といいますのも、モデルさんのレベルが飛躍的にアップした現代と違い、本屋さんで見かける当時のエロ本はパーマヘアーのおばちゃんがセーラー服を着て、たるんだ肢体をおっぴろげするようなグログロしいものが大半を占めておりましたし、エロ劇画誌もどぎつく濃い画風が主流を占めておりましたので。
オエップ1
オエップ2



では早速ですが、少年時代にわたくしが衝撃を受けた「メロンcomic」1985年1月号。簡単な作品別紹介を行っていきたいと思います。

■いつみの罪と罰/あまみや淳
「いじめられっ娘がブルマーの股間部分に生卵を押し込まれる」という異常なシチュエーションがデビュー作だったこのお方。その後も「食い込みレオタード」「女装少年」「変態女教師によるワキ毛プレイ」「ゴーマニズム宣言のような啓蒙マンガ」などなど、ノーマルな嗜好を持つ読者に向かって常にストライクゾーン外の危険球を次々と投げ付ける暴投ピッチャーぶりは、差し詰めエロ漫画界の逆岩鬼といったところでしょうか。

ちなみに一般誌に連載していた「ぷっつんメイクLOVE」ではヒロインが元カレに抱かれるという、現在のNTR(寝取られ)というジャンルまで開拓したという、ある意味凄い人。この人の描いた漫画で変な性癖を植え付けられた人、多いんだろうなあ…

今回掲載された作品は、「下校途中にマセた友達から無修正のエロ本を見せられて困惑するいつみちゃんが、自室で初めての自慰行為の快感に目覚める」という内容でして、
オ○ニーぐらい知ってるもん
汚れちゃいましたか
角オナ
神様ごめんなさい

少女漫画をベースにした可愛らしいタッチで描かれるいつみちゃんが机の角での自慰行為に耽り、快感の余り放尿しながら絶頂を迎えるというシーンは当時のわたくしに物凄い衝撃を与えました。

しかし冷静に考えてみると、一般誌のヤングアニマル誌掲載の「うそつきパラドクス」「ナナとカオル」に代表されるように「寝取られ」「SM」といった、ありとあらゆる性癖やプレイが一般化した現在ではピンと来ないかも知れませんが、この「いつみの罪と罰」に表現される「ロリ+放尿」も、よくよく考えると十二分に危険球ではありますね。

ちなみに、この作品でピスマニアの性癖をインプリンティングされたであろうとわたくしが勝手に推察するのは、今やメジャー誌で活躍する「ぢたま某」せんせい。

何故そう断定出来るかと言いますと、ぢたま某せんせいの「ピスマニア」ぶりは大変有名ですし(「聖なる行水」は名著ですよ。わたくし3冊買いました)、初期作品の中には「机の角にしか性的興奮を覚えない変態メガネっ娘・いつみ」の登場する作品があるからなのです。
聖なる行水

多分、ネット上でこの事柄を触れたのは、わたくしが初めてだと思うのですが。えっへん。

■プリティ・吸血鬼(バンパイヤ)/島崎れむ
エリスちゃんかわええのう

同人誌「プチバニィ」時代から、氏の描くムチムチした体型の美少女に一目惚れした…のですが、「メロンcomic」に以前掲載された作品や、他の商業誌に掲載された作品は何故かガロテイスト漂うアングラ漫画か、逆に竹本泉テイスト溢れる健全過ぎる作品など、どうにも触れ幅が激しくてヤキモキした思い出ばかりが蘇ります。同人誌は割と直球エロを描いていた人なんですけどねぇ。
ヌード村

そんな愚痴はさておき、この「プリティ・吸血鬼」はムチムチした体型の美少女と適度なエロ、明るい性格のキャラクター、能天気なストーリーと島崎れむの魅力が存分に出ていたのですが、この期を境に商業誌で誌の作品を見る事が無くなりました。多分同人誌に専念したのだと思われるのですが。


しかし、このエリスちゃんとキャルちゃん、今でも通用する程可愛いと思うのは、わたくしだけ?
パーッとやろうぜ
十字架
ぬりぬり


ちなみにわたくし、松文館の「いちごダイフク」誌で投稿したイラストが掲載された際にご褒美として松文館のコミックスを一冊プレゼントしてもらえるというチャンスがありましたので、迷わず「島崎れむ先生の「愛らぶニャンニャン ロリコン天使」を下さい」とメッセージを添えたところ、「君にはこういう漫画がオススメだよ」という船長(編集長)の手描きメモと共に別の健全エロ無し漫画が贈り付けられてきました。余計な事しやがって畜生。




■asassinator/ねぐら☆なお
当時戦争中だったマハール国とターバラ国。膠着状態だった状況を打破すべく、ターバラ国王はマハール国王を暗殺すべく、刺客を王の下を送ったのだが…
といったストーリーなのですが、ぶっちゃけ国名が「魔女っ子チックルの呪文のパロディ」に代表されるように、「内容は無いよう」といったテイストのお気楽エロ漫画。

少女漫画をベースにした端整な絵柄と当時にしてはサービス満点だったエロシーンが大好評で、これがデビュー作だったねぐら☆なおは一躍売れっ子エロ漫画家としての好スタートを切ったのでした。
銜えな
百回の刑

話はストーリー紹介に戻りますが、主人公の美少女刺客はあっさり国王に捕まって「百回の刑」という拷問を受けるのですが、その内容というのが「百回セックスの相手をさせる」というもの。
100回の刑・一回目
100回の刑・2~4回目

普通ならば部下や衛士を使って輪姦させるものなのですが、そのお相手は国王ただ一人。もちろん「百回の刑」の途中でコロッと腹上死してしまいました。うん、天然のバカですね。
100回の刑・50回目で打ち切り

■投稿イラストなど
この時代辺りから「既存アニメキャラクターをエロパロの題材にする」のが、割と一般的になってきたように思うんですよ。

これはメロコミとは関係無い話ですが、いつ購入したのか全く記憶にない1983年発行の「申し訳ないようですが、作る側にも「快感」がありました」という同人誌が部屋に転がっていたんですが、創作活動としてエロを描くという行為は、タブーを破るという背徳感ゆえ物凄い魅力があるんですよね。

「大好きなアニメキャラを拝借してエッチなイラストを描いてみる」という行為は、純粋なファンからしたら考えられない行為かも知れませんが。

この号の読者投稿イラストはクオリティの高さと過激さで抜きん出ていたものがあったので、二枚ほど紹介してみます。すっげえエロくないですか?これ。
ミ○メイさんご開帳
ラ○ちゃんご開帳


■エロばかりじゃないんですよ
さっきからどうにもエロ方面の話ばかりしているので、「メロンcomic」がエロばかりじゃなくて「面白い」方向にも結構な進化を遂げていた部分を紹介したいと思います。

例えば、他誌では耽美で面妖な世界観と美少女描写で名を馳せていた千之ナイフが、
和風ナイフ美少女

それまでの作風から想像も出来ないヘンテコなキャラクターを登場させてみたりするのを許容するユルい編集方針は、昨今の「エロ成分が誌面の9割を占める」美少女雑誌とは一風変わった雰囲気を撒き散らしておりました。
とらわれ美少女
むじむじ総統


まずは「ガドロイド・ミムル」「サイオニクス・パニック!」を連載していた花村政巳。メロコミ創刊号の時はそれほどでもなかった画力が、数ヶ月で物凄い進化を遂げておりました。
ガドロイド・ミムルランジェリー少女
花村政巳インタビュー


端整な絵と勢いのあるアクション、可愛らしさ溢れる美少女キャラクターと、マイナー一般誌誌ならば余裕で連載枠の取れる実力の持ち主でしたが、この本以外に名前を見る事はありませんでした。ファンだったんだけどなー。

そして「面白い」部分に於いては創刊号からアクセル全開で突っ走っていた渡辺ヒデユキ。美少女表現に於いては微妙に洗練されていない印象を受けますが、氏の真骨頂はそこにあらず。

「生き別れの妹をやっと探し当てたと思ったら、突然その妹がヒゲヅラのおっさんに返信する発狂SFファンタジー漫画」や「突然巨大化した女子高生が、東京のビル街で奈良の大仏にレイプされそうになる漫画」など、ぶっちゃけ頭のネジが40本ほど抜け落ちていなければ描けないようなフリーダムかつクレイジーな漫画を毎月毎月連載していたのです。

そしてこの号は不定期連載漫画「アトミック・ティナ」の連載再開号ですが、美少女ロボットであるティナを何とかレイプしようとする謎の秘密結社「やれやれ団」の刺客に襲われる!危うしティナ!といった内容でして、文章に起こすと凡庸なストーリー漫画のようですが、特筆すべきは「やれやれ団」団員達の風貌。
やれやれの父

やれやれ団

KKK団を彷彿とされる黒装束に黒頭巾というのはギリギリセーフとしても、頭巾の形状が男性器そのものだったり、額はおろか眼球までオメコマークがびっしりとあしらわれた姿というのは、あれですね。

久々に言わせて頂きますが、作者はあたまがおかしいと思います。

とは言え、当時物凄く笑いのツボにハマッたのは事実でして、今でも無意識に「やれやれ団賛歌」を歌いたい衝動に駆られます。指でオメコサイン作って。腕ブンブン振り回しながら。
やれやれ団賛歌



■あとがき
いやあ、本当に難産なエントリーでした。

今まで書き綴ったどのエントリーよりもエロ度が高いうえに、25年前のマイナー美少女漫画誌を取り上げて誰がついてきてくれるんだろうかと自問自答していましたが、期待してくれた方が思ったより多くてホッといたしました。

このエントリーで「80年代オタクカルチャー全盛期特有の緩くてフリーダム」な雰囲気が少しでも伝わればいいのですが。

まあそれよりも、今回のエントリーで色々と大切なものを失ってしまった気がします。純真なブログ読者さんとか、自分の世間体とか。


どうしよう。



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