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2007-03-21 02:43 | カテゴリ:おすすめ漫画
先日、コンビニコミック版「大市民」シリーズを見かけ、2冊ほど買ったんですが、これが非常に面白い。
連載当時バブルに浮かれていた日本人の下品さを嘆くダンディな小説家・山形鐘一郎の日々を描写してるんですが、毒舌エッセイと男の手料理・ビールに対する愛を語るさまが誠に痛快です。
こんなにビールを美味そうに飲む漫画は、本作と「賭博破戒録カイジ」ぐらいしか知りません。
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ただ、コンビニコミック版は収録話数が飛びまくりでエピソードもブツ切り状態なのには参りました。
そこでamazonやヤフオクで全巻セットを何とか手に入れようとしてみたのですが、どれもこれもまとまった物はプレミア値段でがっくり。

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結局、どうしても全巻読みたい誘惑には勝てずに全巻セットを購入してしまいました。
今日一日かけて全巻を読み終えたんですが、粗製屋乱造斎と自称する柳沢きみおせんせいだけあって、話が終わりの方へ近付くと絵も話もどんどん乱暴になってくるあたりは「青き炎」「DINO」の頃から全く変わっていませんね。

「大市民」も中盤までは楽しく読めていたんですが、1巻で馴染みの旅館主人から愛娘の真子ちゃんの里親になり、東京生活での保護者役になったまでは良かったんですが、付き合い始めた男が典型的なバブリー大学生なのにケチを付け、挙句の果てに新興宗教にどっぷりハマった彼女をほったらかしにするのはいかがなものかと。
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ビフォー
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アフター

わたくしも中年と呼ばれる歳になり、山形鐘一郎せんせいの提唱する「孤高のダンディズム」は共感出来る部分も多いんですが、読み進めていくうちに「これって、自分の好き嫌いや政治思想を後付けの理屈で正論っぽく誤魔化しているだけじゃないの?」と一番気付いてはならない部分に気付いてしまいました。

単行本1巻の発売時点(1992年)で45歳だった山形鐘一郎せんせいも、今年でめでたく還暦なんですが、この世代にありがちな「お上批判をしていればいっぱしの文化人」「テレビゲームとインターネット・携帯電話は無条件で悪」といったありがち過ぎる団塊世代のロジックをデフォルトで持っているあたりがちょっぴり痛いです柳沢山形せんせい。
デジタルデバイドの超えられない壁といいますか、彼の愛して病まないクラッシックカーもパソコンも同じで、それを凶器にするのも人生の友にするのもユーザーの匙加減ひとつな筈なんですが。
昨今の若者の政治に対する意識の低さを嘆く姿も本編中に度々登場するのですが、2ちゃんねるマスコミ板・ニュース速報+・ハングル板住民や政治カテゴリの人気ブロガーさん達の政治に関する知識量と洞察力は、少なくともそこいらの団塊オヤジを凌駕するものがありますよ。
朝日新聞の内容を鵜呑みにするオジサン達よりも「主婦・無職・団体職員」の肩書きで読者欄に投稿してくる人たちをgoogle検索して化けの皮を剥がして晒し者にしている2ちゃんねらーの方がメディアリテラシーに長けているはずですから。

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どんどん人相が悪くなってきてます

「THE 大市民」の最終巻の方では、あれほど愛していたビールに対する愛情も薄れ、愚痴ばかりが増えてしまって正直パワーダウンが否めない本作ですが、「大市民シリーズをライフワークにしたい」と仰られている柳沢きみおせんせいには頑張って頂きたいところであります。

あと、宗教にハマって帰らぬ人になってしまった真子ちゃんを更正してあげて下さい。あのままでは不憫すぎます。

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