-------- --:-- | カテゴリ:スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2007-04-23 01:32 | カテゴリ:おすすめ漫画
先月のことですが、朝ごはんを食べに立ち寄った喫茶店にSNK・東亜プラン・DYNAX共同開発の「雀王」が置いてあったのにはびっくりしました。
マスターの話では「もう動かないからねえ」との事でしたが、だったら基板を頂けないかと画策していたのですが、先日再び尋ねにいったところ「この前捨てた」との事でした。ああああ、何てもったいない…

仕方なくモーニングセットを注文して、暇潰しの漫画を物色していると原秀則せんせいの「部屋(うち)においでよ」を発見しました。
uti01.jpeg.jpg

uti_up.jpeg

爽やかな表紙が実は罠

わたくしが普段行き着けの喫茶店に置いてある漫画はジョージ秋山せんせいの問題作「ギャラ」が置いてあり、食事のお供に全く不向きという毒ラインナップだったりするので、この店では毒気の少ないラブコメでも読もうかなと思って読む事に致しました。

※「ギャラ」…「銭ゲバ」の蒲郡風太郎にそっくりな風貌の少年「アザミ」と謎の美少女「紅子」が主人公の名作ピカレスクロマン。その醜い風貌ゆえに誰からも愛されない気弱な少年・アザミに言い寄る謎の美少女「紅子」。厳格な父に毎日のように虐げられるアザミは、ある日父親を殺してしまうが、紅子と口裏を合わせて事件を隠蔽してしまう。共犯関係になったアザミと紅子は、この世で一番価値のある「金」を集める為に学校中の人間を脅迫してまわるが…という内容。プレミア漫画ゆえ入手は困難ですが面白いですよ。
20070422230353.jpg


話が大幅にそれてしまいましたが、「部屋においでよ」は1995年にTBS系列でドラマ化、のちに台湾でドラマ化したという人気作品です。…すみません。漫画の存在もドラマの存在も全く知りませんでした。相変わらず漫画に関してはアンテナが腐っているもので。

ええと、ここまで読んで下さった方々に警告しておきます。ここから豪快なネタバレをやらかしますので、原作やドラマを未見の方は見ない方がいいですよ。

飲み屋で意気投合した水沢文(あや)と塩村ミキオは、お酒の勢いで一夜を共にしてしまう。文の部屋に通い同棲するミキオは、日に日に愛し合う関係になる。お互いカメラマンとピアニストという仕事への夢を持ち、夢を実現すべく努力していくラブコメディといった内容なんですが、原秀則せんせいの漫画は「さよなら三角」しか知らなかったわたくしは原秀則ワールドを甘く見ておりました。
sayonara.jpeg.jpg


その後、原秀則せんせいの作品を何作品か読み漁ってみたのですが、そこに共通するのは「思いつきで展開がコロコロ変わる」「広げた風呂敷を畳み切れずに終わる」という悪癖とも言っていいストーリー構成に尽きると思うのです。特に「シーソーゲーム」の支離滅裂なストーリー展開や「やったろうじゃん!」のレイプシーンがトラウマになった読者さんも多く、「姦ったろうじゃん!」と今でも揶揄される始末。

話は「部屋においでよ」に戻りますが、初々しい通い同棲のラブコメ要素は最初の時だけで、中盤からお互いの夢を追いかけるが故のすれ違いや、元カレに偶然出会い、同情心から体を重ねる文のエピソードまでは飯がまずくなるほどの強烈な鬱展開まっしぐら。

3巻あたりまではミキオと文の明るいラブラブカップル(死語)ぶりが微笑ましかったのですが、お互いの気持ちがすれ違いだしてからは作画もどんどん暗い作風にトランスフォームしてくれやがる始末。
uti02.jpeg

aya02.jpeg

微笑ましいですね

お互いの夢が実現しかけるにつれ、多忙になるがゆえにすれ違う二人というのは解るんですが、文さんの心理描写が不足気味な事もあり「なぜ今の部屋にこだわるのか」「何故お互いの夢が適おうとしているのに不安なのか」が説明し切れていない為、どんどん理解出来ないイタい女性に変化していくさまは見ていていたたまれなさ全開でした。
ストーリーの救われなさの相乗効果のせいでしょうか、最終回間近の文さんのお顔は、初期の頃と比べて明らかに精神を病んでいるようにしか見えないほどでした。
aya_broken.jpeg

こっち見んな

同棲をテーマにした漫画は同ジャンルの草分け的存在の「同棲時代」の頃から破滅的なラストを迎える事が多いのですが、「部屋においでよ」も御多分に漏れず、結局二人の心はすれ違ったまま住み慣れた部屋を引き払って別々の町に分かれてしまい、ラストシーンのコマは無人の部屋がぽつんと残るだけになりました。
myhouse07_0198-199.jpg

myhouse07_0200-201.jpg

ある意味リアルで等身大のドラマなのかも知れませんが、現実に掃いて捨てるほどある同棲カップルの別れをわざわざ漫画で見たくないわいと思うのはわたくしだけでしょうか。しかも最終巻辺りのミキオの自己中ぶりは特筆モノで、延々とモノローグで愛が冷めた事に対する自己弁護の鬱陶しさとライバルキャラ・サブヒロインのフェードアウトっぷりは、まさに原秀則ワールドの真骨頂。
その冷淡ぶりは、さまざまな恋愛漫画の中でもトップクラスの鬼畜っぷりです。

ここでひとつ疑問なんですが、こんな救いの無い話を二度もドラマ化する理由が今でもさっぱり理解出来ないのですが。どなたかご教授頂ければ幸いです。

管理者のみに表示する

トラックバックURL
→http://migzou.blog84.fc2.com/tb.php/80-bfe935fc
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。