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2009-08-01 00:12 | カテゴリ:おすすめ漫画
唐突ですみませんが

わたくし、B級グルメが大好きなんですよ。

そして、そんなB級グルメを語る漫画や文章も大好きでして、それもなるべく貧乏臭くてみみっちければみみっちい程好きなんですよ。

そういった漫画がどれ位好きかと申しますと、先日の引越しによって400冊以上の本を廃棄せざるを得なかった中でも、これらの本は思い入れが強過ぎて捨てられなかったぐらいです。

わたくしの本棚

野菜炒め
おでん
▲東陽片岡先生の「やさぐれ煩悩ブル~ス」より

まあこれはわたくしが一人暮らしをしていた時の一ヶ月の食費が一万円という大変な赤貧体験が長かった事にも起因するのですが。

そんな貧乏臭いB級グルメ漫画というジャンルで個人的に大好きなのが東海林さだお先生のB級グルメエッセイ集「○○の丸かじり」シリーズやビンボーサラリーマン漫画「ショージ君」、
タマネギor肉
カツ丼三者別盛り
汁かけメシ


そして泉晴紀×久住昌之両氏のコラボ作品としてビンボー生活のバイブルとも言える「ダンドリ君」
ザ・間接照明
缶コーヒー


そして1987年に「ガロ」誌に掲載された「豪快さんシリーズ」の一編「嵐のカツ丼」は、わたくしがカツ丼を喰らう時のバイブルとして今でも心の奥底で輝き続けております。
嵐のカツ丼
大盛りカツ丼に変更
カツ丼二丁
グリンピースの可愛い事
中身はもぬけのカラ



そんな趣き深い作品を多々輩出していながらも、それまで掲載誌が「ガロ」などのマイナーなものが多かった為に、いまいちメジャーシーンに乗る事の無かった久住昌之作品ですが、1994年に月刊パンジャ誌で連載された「孤独のグルメ」が異例のロングランヒットを飛ばし、2008年には病院食を題材にした番外編を収録した新装版まで発売されました。
味噌が違う
うぉォン

この「孤独のグルメ」が連載開始から15年を経た現在でも熱心なファンが多いのは、「孤独のグルメ」と銘打っていながら「行列の出来る名店」に行ったり「あれがダメ・これがダメ」という薀蓄をひけらかす漫画ではなく、一人で見知らぬ飲食店に入り、じっくりゆっくりと孤独と食事を楽しむライフスタイルに強烈に読者の共感を呼ぶものがあったからだと思うのです。
かくいうわたくしも「孤独のグルメ」の熱烈な信者の一人だったり。

さて、いつものように前置きが異常に長くなってしまいましたが、今回オススメする漫画は「孤独のグルメ」の久住昌之氏原作・水沢悦子氏作画の「花のズボラ飯」という作品です。
ズボラ飯・トビラ

あらすじは「単身赴任中の夫を持つ主人公・花(ハナ)が、ズボラな主婦ならではのテキトーなご飯を作っていきます」(ハシラより抜粋)というものでして、ジャンル自体は「ズボラな主婦の手抜きレシピ漫画」というありふれたものでありながらも、軽妙な展開と可愛らしくてコミカルな作画と表情豊かな花さん(30歳)のキャラクターの立ちっぷりがロリ心をくすぐってなりません。
洗濯ババア

本作の魅力は、主人公・花さんのコミカルかつおまぬけな独り言と、「パート先でバカップルの非常識な言動に振り回されたり」「(花さんにとって)過酷な家事やダイエット」によって蓄積されたストレスを
バカップルにイライラ
ストレスマイレージ

「ズボラなひとりめし」によって昇華するカタルシスだと思うのです。
食欲に火がファイヤー

めしめしもりもり
なまたまごってエラすぎる

たまごめしにウンマー
ミョウガは夏の番長
いただきマッケンジー
カレーだけは連続で
ライス軽めとなっております

「孤独のグルメ」とはまた一味違った「読んでて心が温かくなる」新機軸の漫画だと思いますので、皆さん一度読んでみてはいかがでしょうか。

月刊誌に8ページ連載というボリュームで、単行本の発売が数年先というのがもどかしいところですが。

ところで、作画担当の水沢悦子さんについてですが、あれだけのセンスと画力を持っていながらそれまで代表作が全く無いのを不思議に思う方もおられるでしょうが、色々オトナの事情があるのです。
おでこてかてか
ちっくしょう ここでオナニーしてやる

絵だけで作者さんが推察できたひとは、人様に公言出来ない雑誌を買っている事を自覚しましょうね。

…ああ耳が痛い。

2009-07-29 22:36 | カテゴリ:おすすめ漫画
ここ数日のわたくしは、新規エントリーを書くべくグログロともがいておるのですが、本日は資料集めだけでわたくしの体内電池が切れてしまいました。

しかも、次回エントリーで紹介しようとしている作品が、すでに多くの大手ニュースサイトに取り上げられている事に今さら気付く始末。

けど、いいんです。

ハラヘリータ


ライス軽めとなっております


よい作品はよいと多くの人に伝えたいのです。

更新速度の速さよりも、じっくりネッチリと思い入れとウンチクを垂れ流すのがわたくしのスタンスなのですから。ただ単に無駄な凝り性で手際が悪いだけとも言いますが。

現在なかなか自分の中にテキストの神様が降りてこなくて難儀しておりますが、もうしばらくお待ち下され。

…しかし、ここ何個かの過去エントリーを見る限り、わたくしのブログはこういった記事を書いて一体なにになりたいのでしょうか。書いてる本人もさっぱり理解出来ない今日この頃。

2008-12-05 13:21 | カテゴリ:おすすめ漫画
皆様は「週刊実話」という雑誌をご存知でしょうか。
wikiによりますと「いわゆるグラビア・ヌードのある、男性向けゴシップ誌である。暴力団など裏社会の特集が多い事が特徴。」との事ですが、平たく言うとエロゲー雑誌の次ぐらいに電車の中で読み辛い「オヤジ向けゴシップ誌」といったところでしょうか。
実話最新号

そんな「週刊実話」の今週の特集をざっと抜粋してみますと

◎独占撮!任侠スクープ3連発!
 ★京都ヤクザの雄「会津小鉄会」六代目継承式
◎スクランブル =不実の饗宴=
 ★元厚生省ら殺傷事件小泉容疑者の“クレーマー”な風俗遊び
◎短期集中連載 農水省告発《第9弾》
 農水省役人がハワイアンセンター女性客グループに抱きつき乱入の醜態!
◎芸能人スペシャル地獄耳 巨乳女優 疑惑のアソコ
 高岡早紀、真木よう子、スザンヌ、小雪、藤原紀香
◎発禁AV!? 沢尻エリカ様 裏DVD流出!
◎〈風俗最前線〉東西“老舗個室店”娘の汗だく密着奥義
◎あのフーゾク街がチェンジ!の予感 [歌舞伎町・大塚・堺・神戸・大阪]

ちなみにこの号のアオリが「官能満載特大号」。うわー最低。

かように眺めただけで加齢臭が漂ってきそうなオヤジテイスト満載なゴシップ誌なんですが、2005年からこの雑誌にひとつの漫画が連載されました。

その漫画のタイトルは「夜に蠢く」
夜ウゴ・表紙

作者は、30年も前に「翔んだカップル」で「ラブコメ」というジャンルの開拓を行い、近年は「特命係長・只野仁」がドラマ化等で大ブレイクした巨匠・柳沢きみお先生の作品であります。「大市民日記」とか、あのへんのアレな作品は置いておきまして。

さて本作のストーリーですが、
文具問屋の営業課に勤務する主人公・郷屋川脩(ごやがわ-おさむ)。妻子はあるものの、金も地位も名誉も明るい未来も無い「負け組」サラリーマンとしての毎日にうんざりしていたところ、とある初老の男から「今までの郷屋川脩としての人生を捨て去って、先日急死した大手出版社「紀尾出版社」の社長・岡上真一としての影武者として生まれ変わって欲しい」という頼みをされる事となります。

初老の秘書課長・高田によると「お飾りの社長として椅子に座ってくれればそれでいい」という事だったのですが、郷屋川は今まで隠れていた才能を発揮して販売不振に喘ぐ看板雑誌のリニューアルや団塊専門コミック誌を立ち上げるなどの大成功を収めます。
シルコミ大ヒット
俺は凄い!凄いぞ俺は 

そして郷屋川は、今まで夢の世界だった「月100万の給料」「一流の料理」「極上の愛人」「勝ち組としてのステイタス」を手にしますが、自分に対して素っ気無い態度を取り続ける岡上の妻(未亡人)・貴子の存在や、「好き勝手出来ないカゴの中の鳥状態」にストレスを感じ、徐々に精神が追い詰められていく…というものですが、実は1巻にあたる「勝ち組誕生編」がわたくしの手元に無い為に、細部の説明は間違っているかも知れません。詳しくは単行本で見てね、という事で。
鋭い弟
謎の女・貴子

どうして、つい先日発売されたばかりの「夜を蠢く」1巻にあたる「勝ち組誕生編」を持ってないかと言いますと、「このマンガ気持ち悪い」の一言でウチの奥さんに捨てられてしまったからなのでした。なんて事しやがんだコンチクショウ。

話を元に戻しますが、何故このマンガが「天下の奇書」と申しますと一部のきみおマニアの間で「夜ウゴ」(パーリス管理人さん命名)と呼ばれる本書、昨今のマンガでは見られない狂った表現のオンパレードだからなのです。

主人公・郷屋川の顔が「大市民」の山形の髪型を変えただけの手抜き感満載のキャラクターデザインだとか、
大市民・山形
ごやがわ

サクセスストーリーが御都合主義過ぎるとか、本編に登場する「団塊世代向けの硬派なコミック誌「シルバーコミック」の表紙がありえないくらいアレな出来」だとか、
シルバーコミック

登場する女性キャラの目付きが、みんな「まりもっこり」みたいだとか、そういった部分は例えるならば「刺身のツマ」レベルの狂いっぷりなんですよ。
まりもっこり貴子

真の狂った表現は、何より「極上の寿司・焼肉を食べて極上のキャバクラ嬢とのセックス三昧をしておきながら、最上の楽しみは岡上の妻・貴子の入浴を見ながらオナニーする事」という主人公・郷屋川の思考パターンそのものなのでした。

言葉で説明してもピンと来ないと思いますので、画像を貼っておきます。…連載中の約2年にわたり、延々こんな事してるんですよ。
怒ってるんすか?
背後霊?
ああっ貴子さま

フイニッシュ
おなか痛いの?

しかも覗きが貴子にバレた時の味わい深い表情は、本作はひょっとしてギャグマンガなのかと勘違いするほどでした。

アウトー
見つかっちゃった

ストーリーに話を戻しますと、「行き詰まるのが目に見えている負け組サラリーマンの人生」と、「それまで築いた人間関係や家庭を放棄して二代目社長の影武者として一生を歩む」のはどちらが幸福なのかという極めて哲学的なテーマでありながら、本編で主に描かれるのが「変態中年の堕落した性行為」という辺りにきみお御大の狂気を感じずにはいられません。

故人ですが青木雄二先生が同じテーマを扱ったのならば、もうちょっと違った作品になったとは思うんですけどねえ。

ここで話は横道に逸れますが、「BSマンガ夜話」の「湘南爆走族」の回に「漫画家は自分の気に入ったシーンは大ゴマを使い、気恥ずかしいシーンは無意識に小さなコマで描く」と、いしかわじゅん氏が指摘していましたが、そのフォーマット通り、作者の柳沢きみお先生が一番表現したいのは「中年男の屋外オナニーシーン」なのではないのかと邪推せずにはいられません。

一巻の社会派なストーリーはどこへやら、二巻の第41話「ストレス」からは深夜に突然全裸になったかと思いきや、「ああ、気持ちいい!」「あ~~~っ、開放される気分だ!!」
自分を解き放て
ひさしぶりに抜いてやる

「ひさしぶりに抜いてやる・・・彼女の裸、見ながら抜いてやる!!」


と全裸で庭づたいに浴室まで徘徊したあげく、いつもの覗きオナニー。挙句の果てに42話の表紙「暗闇の中」の表紙ではとうとうこんな状態になってしまいました。
暗闇の中

連載中に本作品を最後まで見た方はご承知だとは思いますが、この後の本編はブレーキの壊れたきみお節がノンストップ。
裸ひとつだけ

一部で流行語になった「処女の体を自由にする、これは最高だ! 最高のプレイだ!!」「そうだ乳液だ!」「今日はこの娘と中出しだ!!」という狂人としか思えない名セリフと変態中年・郷屋川のイキ顔が乱発する、他に類を見ない奇書の誕生になってしまうのでした。

しかし、この天下の奇書の単行本発売に踏み切った出版社の英断は別の意味で素晴らしいとは思いますが、1巻表紙に「あなたは今の自分に満足していますか?この物語を読めば、あなたの生活と人生は大きく変わります!」怪しげな自己啓発本のようなアオリが書かれているのですが、どう考えても別の意味で大きく変わる気がするのはわたくしだけでしょうか。

とりあえず興味を持った方はコンビニまでダッシュして(普通の本屋さんにはまず置いてません)是非ともこの狂ったきみおワールドを堪能して頂きたいものです。今を逃すと間違いなく一生読めないでしょうから。

最後になりますが、本エントリーを流浪の大手テキストサイト「スーパーリスナーズクラブ」管理人さんに捧げます。
氏の「夜ウゴ」レビューが無かったら、一生こんな狂った漫画には出合えないままでした

参考リンク:夜に蠢くグレイテストヒッツ「wriggles at night」
2008-09-28 00:59 | カテゴリ:おすすめ漫画
今年の地獄のような猛暑も終わりを見せ、朝晩の涼しさに秋を感じる今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

秋と言えばスポーツの秋や芸術の秋など色々あると思いますが、わたくし的には何といっても食欲の秋ですね。この季節のメシは何を食っても美味いんだよなあ。

おかげでわたくし、現在横方向にすくすくと成長しちゃっております。

そこで今回は「食キング」「喧嘩ラーメン」などのグルメ漫画でおなじみ土山しげる先生の異色作「喰いしん坊!」について語ってみたいと思います。
kuisinbo_hyosi.jpg

美味しいものを食べ歩く事が趣味の主人公「大原満太郎」。彼は先日のグルメ旅行でお金を使いすぎてしまって、給料日までの10日間を3千円で過ごさなくてはならないハメになってしまいました。
一日わずか300円。計画性が無いにも程がありますね。
manta.jpg

そこで彼は、たまたま通りがかった食堂でやっているイベントの張り紙を目にします。

「30分以内でカツ丼10杯完食した方、1万円進呈!!」

既に先客(大学の柔道部員)が挑戦していますが、5杯目の途中で無念のリタイア。次の挑戦者に出すトンカツが残り5枚しか無いので、次の挑戦者に限り「カツ丼5杯を15分以内で賞金5千円」というワンランク落ちた条件になりました。それでも相当に無茶な条件だと思うのはわたくしの考えすぎでしょうか。

そこで大メシ喰らいにも自信のある満太郎は、これで小遣いの足しになればと軽い気持ちで店の大食いイベントに果敢に挑戦して2杯のカツ丼をペロリと平らげますが、ギャラリーの一人であるカウボーイ風の怪しい風体の男から「大食いに体型に関係ない。だがあの男(満太郎)は成功せん!」嫌な予言をされます。
owarida.jpg

その男の言葉通り、満太郎が3杯目のカツ丼に差し掛かった途端にピタリと箸が止まってしまいました。
3haime.jpg

結局、カウボーイ野郎の予言通り、3杯目を食べる事が出来ずに2100円の代金を支払うハメになってしまいました。という事は10日間を900円で過ごす事になるのですが、そうなると一日わずか90円。一食あたりうまい棒3本で過ごす他ありません。

満太郎、社会人としていろいろとアウトですね。

そんな幼稚園児ばりの計画性の無さを持つダメ人間・満太郎を尻目にカウボーイ野郎は店主に言い放ちます。

「オヤジ!明日この時間挑戦に来る!用意しておいてくれ!」

後日、そのカウボーイ野郎の挑戦を見に行く満太郎でしたが、彼が店を覗いた時には挑戦は既に始まっており、20分経過の時点で7杯目のカツ丼を平らげている最中でした。

その結果、カウボーイ野郎は規定時間以内に10杯のカツ丼を見事平らげ、それを讃えるギャラリー一同。そんな中、一人の巨デブが店に乱入して来ます。
deb.jpg

「先輩の仇を取りに来たぜー!」

先日カツ丼10杯の大食いに敗れた先輩の敵討ちにやって来た巨デブ。先ほど錠二に賞金の1万円を持っていかれた店主はこれ以上挑戦成功されては店が潰れてしまうとばかりに巨デブの挑戦を渋ります。そんなドタキャンぶりにブチ切れた巨デブは店内の椅子を振りかざして大暴れの準備を始めてしまいました。

そこで仲裁に入った錠二が賞金を出して、「10分でカツ丼を何杯食えるか」の早食い競争を提案します。そしてその対戦相手に錠二が指名したのは満太郎。

その早食い競争で満太郎は何と巨デブに勝利してしまいました。
mi_zu.jpg

錠二いわく「奴(巨デブ)の敗因は朝食抜きと水のガブ飲みだ」との事。胃袋は体の中で唯一収縮する器官だそうで、朝食抜きなどをすると収縮してしまって食べ物が入らない。水のガブ飲みは食材を膨張させる働きがあるのでなるべく取らないのがベターなのだそうです。
ibukuro_01.jpg

こんなペースで既刊19巻分を紹介すると軽く半年ぐらいエントリーを続けるハメになりかねないのでここらで話を一気に端折りますが、巨デブを破った満太郎の素質を見込んだ錠二は満太郎に「食闘士(フードファイター)」にならないかと勧誘し、行きがかり上大食いコンテストに出場するハメになった満太郎に「西の刺客」と呼ばれるライバル達が現れます。

そんな「西の刺客」の卑劣な罠にかかってせっかくの大食いコンテストを棄権させられた満太郎は、己の甘さを痛感し、錠二の誘いも蹴った上に会社も辞めて孤高の食闘士(フードファイター)へと成長していくのでした。

大丈夫か満太郎(無職)。


さて、そんな卑劣な罠を仕掛けたOKFF(大阪食い倒れファイター)の面々は、どいつもこいつも具合の悪くなるような「邪道喰い」という必殺技を持っているのでここに主要な必殺技と共に紹介したいと思います。
donburigui.jpg

肉まんを餡と皮に分け、皮をドンブリに集めて湯をかけて啜り込む「ドンブリ喰いの安」
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鰻重に茶をかけて啜り込む「うな茶の三四郎」
okure_01.jpg
okure_2.jpg

ステーキセットのライスと野菜をミキサーにかけて一気飲みする「スッポンのオクレ」
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特大ハンバーガー4個を圧縮して一口で食う「万力の政」
rap_onigiri.jpg
momoko.jpg

ショートケーキをラップに包んでおにぎり状にして食べる「スイーツの桃子」

…ええとすみません。紹介していてちょっぴり吐き気に見舞われたのでこの位に留めますが、こういった強烈な面々と対決していく満太郎の戦いは、料理対決ばかりだったグルメ漫画に一石を投じている出来だと思うので皆様も一度は読んでみてはいかがでしょうか。

「邪道喰い」の汚らしさも含めて、読んでいて食欲が失せるグルメ漫画というのは相当に珍しいと思いますので。

ついでに指摘しておくと、錠二の「正道喰い」論では「水のガブ飲みは大食いの障害」と言ってますが、「食材を水にふやかしてかき込む邪道食い」をするOKFFの面々は、ひょっとしたら正道喰いをした方がよっぽど大食い出来ると思うのですが、どうなんでしょうね。

さて最後になりますが、本編でイマイチ影の薄かった大食い美人モデル「青葉菊子」さんの「寿司二貫喰い」の妙技を紹介して本エントリーを締めくくりたいと思います。
2kangui.jpg
goti.jpg

…ああ、こんな素敵なお姉さんに、わたくしの胃袋以外の膨張する器官をほお張って欲しいものですなあ。(下品なシメですんません)

2008-05-09 01:47 | カテゴリ:おすすめ漫画
先日、友達と集まって飲む機会があったんですが、その時にお友達のげきくんからいつものようにオススメ漫画を貸してもらいました。

その中で、わたくしの心に強く響いたのが「ヨイコノミライ・完全版」でした。
YOIKO_4.jpeg

これがまあ、相当に衝撃的な内容であったので、今回のエントリーは「ヨイコノミライ・完全版」に関する書評などをつらつらと垂れ流していきたいと思います。

尚、本エントリーは作品の伏線・結末に関するネタバレを含んでおりますので、未見の方はご注意を。

さて、本作の内容を簡単に説明すると、古くは「究極超人あ~る」、最近では「げんしけん」に至るまで、今や一ジャンルとして形成しつつある文化系部活動・サークルを題材とする緩い日常を描写した学園ラブコメ漫画なんですが、特筆すべきは可愛らしい絵柄とは相反したリアルで残酷な描写と、メインの読者であると思われるオタク層に対して真っ向から叩き付けた痛烈なメッセージとも取れる斬新な設定・ストーリー展開でしょう。
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以下、簡単なあらすじです。

漫画に対する熱意だけはあるものの、技術も実績も無い典型的な精神論者の主人公「井之上広海」は、自分が部長を勤める漫研の部員が「既存作品の偏狭な批評」や「キャラ萌え話」に腐心するばかりで全く創作をしない事に苛立ちを覚え、ふとしたきっかけで病弱で学校にほとんど来ない「保健室の姫」と噂される青木杏(あんず)に相談を持ちかける。

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「部員のモチベーション向上には、本格的な同人誌を皆で作ってみてはどうかしら」とアドバイスする杏だったが、実は井之上に対する好意からのアドバイスでは無く、彼女自身の策略の為に計算された言葉だった。

その策略とは、「プロの漫画家であったが、周囲の心無い批評(とも呼べない誹謗中傷)に心を病んで亡くなった母親と、漫画雑誌編集者である父親に強制されて好きでもない漫画を強制的に描き続けさせられる」立場である杏が、「向上心の無いぬるま湯のような閉じたコミュニティの中で、無責任かつ尊大に放言する「何の生産性も無いオタク」を潰すというもので、彼女自身の復讐とも呼べるものであった。


そのターゲットとされる漫研部員の面々も

・高尚で難解な文学的表現に耽溺する潔癖症で男嫌いのリストカット常習者「桂坂詩織」
・オカルトに耽溺する余り妄想と現実の区別が付かない重度のストーカー腐女子「平松かの子」
・主観による無責任な感想」と批評の区別が付かず、他者や作品に対して罵倒しか出来ないエセ批評家「天原強」
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・取り得も存在感も無い無能オタクで、陰では大門夕子に匿名でエロアイコラを送りつけたりする粘着ストーカー「内田直」
・容姿に対するコンプレックスから他者への攻撃性だけ増幅したゴスロリで巨漢の腐女子「有栖川萌絵」
・アイドル声優気取りで媚態を振りまく反面・強烈なナルシシズムと打算的で腹黒い性格を持つ「大門夕子」
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という、オタクのマイナス部分を強調して煮凝りにしたような強烈な面々でして、そんな口先だけで技能の伴わない連中に「売れる同人誌」を作るという井之上の壮大すぎる目標など達成出来るはずもなく、杏の策略通り漫研は徐々に崩壊していきます。それも漫研部員の心も一緒に。
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しかも、紆余曲折の末に完成した同人誌も、漫研の先輩であり売れっ子同人作家である双子の兄弟「衣笠一輝・瞬」兄弟に「お客にお金を頂く出来ではない」と冷徹な批評をされる始末。
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同好の士が集う生ぬるい癒しのコミュニティであった漫研が厳しい商業主義の場に晒された事と、杏の策略によって心の暗部を増幅させていく漫研部員達という、どこまでも救いの無い展開の中で、唯一の救いは逆境をバネとして絵描きとしての才能を開花させていくもの(有栖川萌絵)や、詩織の裏切りによって他者への依存から脱却するもの(大門夕子)、そして困難や確執をを乗り越えて結ばれる井之上・杏、衣笠瞬・詩織たちの姿でした。

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それとは裏腹に、何の成長もしないまま己の殻に閉じこもる者。とりわけ、失恋・親友との決別・自身の才能の限界から、妄想を肥大化させて心の殻に閉じこもってしまった「平松かの子」の「誰もいない教室で妄想を相手に談笑する」シーンで締め括られたラストシーンは、ありがちなハッピーエンドで締め括られる幾多の凡作とは一線を画しております。
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見方によっては「彼女は永遠に誰も傷つけず、誰にも傷つけられない幸せな世界に留まり続けられた」訳でして、この「どちらにも解釈できる」エンディングは藤子・F・不二雄先生のSF短編「流血鬼」「やすらぎの館」「あのバカは荒野を目指す」と被って見えるのはわたくしだけでしょうか。

「現実に向き合い、夢を実現させる為に前向きに進んでいく者たち」
現在は希望に満ちているけれども、その先にはどうしようもなく理不尽な困難が待ち構えているのかも知れません。

「現実に背を向け、努力も進歩も放棄していつまでも己の殻の中に閉じこもる者たち」
一般的に考えれば悲劇的かも知れませんが、「誰にも、何にも邪魔されずに、好きな事だけ見ていられるユートピア」を手に入れたのかも知れません。

痛烈なメッセージ性や題材は人を選ぶかも知れませんが、是非とも読んで欲しい名作です。
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